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私立中学。

この前は公立中学について書いた。私の時代には私立中学という選択肢は少なかったけれど、現在は多様な学校がある。学費はかかるけれど、高校入試を受けずに済むのはメリット。長期的な視野にたった教育が受けられるだろう。それに、イジメなどのトラブルがあった時に、相手を追い出すことが出来るのも長所だと思う。公立中学ではそうはいかない。

中学入試の準備は怠り無くしなければならない。塾が必須らしいが、時間と費用は嵩む。スポーツクラブなどに入っていると両立も問題になる。子供の学校生活は、家族のこれからに影響する。事情は様々で正解は無いので、各家庭が考えるしかない。そして私立中学は多様であり、何処に進学するかでも違ってくる。まあ昔と違い、internetや説明会はあるし、各中学に問い合わせれば色々教えてもらえるかもだけど。

学制改革の混乱と教育課程改革(戦後日本教育史第5回)

この時期の教育課程にについては、時代の前後との比較をして把握しておかなければ。

633制。学制。新制と旧制。学制改革。戦前の学校制度と比較。教育課程改革。子どもたちの世界は?
46年3月の勧告。47年に学校教育法。法体系を改める。単一化。新制の学校として発足。学校系統図。中等教育段階の学校は複数の系統。複線型学校制度。分岐型。フォーク型。高等教育への進路が限定されている。義務教育以降の学校で進路が決定。現在でも諸外国に。戦後。中等教育は中学校と高等学校に。大学に一本化。単線型学校制度。学校系統図はsimpleに。目的は教育の機会均等。学制改革の構想は戦前から議論されてきた。日本側に基盤の形成。中等教育については43年に中等学校令により一本化の議論。教育刷新委員会。天野貞祐。GHQの強制は無かった。633制については委員の全ては賛成だった。GHQと改革の方向性が一致。
新学制の実施。短期間での実現には多くの課題が。新制中学校の教員充足率は81%。新制高等学校はその殆どが旧制中学校の転用。重視されたのが学区制、総合制、男女共学の高校三原則。格差是正を。できるだけ地域の学校に。大規模に。ただ地方では困難。実情を無視したところも。私立の高等学校では三原則は適用されず。多くが男女別に。中学校を併設したところも。
47年4月。文部省は最初の学習指導要領の一般編試案。22年度版。教育の目標や指導要領。各教科編の学習指導要領の刊行も。児童や社会の要求をどのように満たすか。「試案」に注意。法的な拘束力を持たない。教師が自分で研究する手引書。歴史上大きな論点に。戦前とは違い児童中心主義への転換。自由研究などの9教科。国史地理の代わりに社会。家庭が5年から。自分たちの社会に適応。社会生活を理解させる。新教育課程は社会科を中心に。花形教科。中学校の教育課程。選択教科。職業科が必修の一つに。高等学校。国語社会体育を必修。26年度版にも引き継がれる。「試案」。手引書。教育課程と改める。保健体育。児童の生活経験を重視。経験主義的教育論の影響。
社会科。道徳教育との関係が問題。修身科廃止を前提として道徳教育の検討を。公民教育。公民科の設置を検討。46年5月以降、GHQは社会科の設置を求める。主な理由。指導書が類似。社会科はソーシャルスタディーズが基。総合教育。経験主義的教育論。社会科は公民科と性格を異にする。戦前までの道徳教育が教育課程から無くなる。根本的な課題に。道徳教育は全教育課程で。天野貞祐。文部大臣。元々はカント研究者。修身教育は必要。教育の目的として。いわゆる修身科復活問題が。社会科を一つの契機として道徳教育を。50年12月の世論調査。復活に64%が賛成。51年。道徳理念。戦後教育改革の積み残した課題の解決を。問題契機は結局は実現せず。その後の歴史においても度々問題に。道徳の時間の設置。中教審の期待される人間像。
民間でも50年代の初めにかけてカリキュラム論争が。地域社会の実態を踏まえて。48年にはコア・カリキュラム連盟が結成。子供の興味関心を軸に。コアとなる中核過程と周辺とを統合。子供の社会的発展。生活単元学習の方向性。無着成恭。51年に「山びこ学校」。農村の貧困。学級の2割が家の仕事で欠席。自分の名前の字が書けない。現実の生活について討議、綴方教育。理念と趣旨がどれだけ浸透したか?自由を持て余す?
子どもたちの世界は?「東京キッド」。美空ひばりが主演。4000人?の浮浪児。戦災孤児。靴磨き。戦争の爪痕は生々しかった。子どもたちの生命力。右のポッケにゃ夢がある。新しい時代の空気が徐々に浸透する。巨人大鵬卵焼き。力道山。空手チョップ。街頭テレビの人の多さ。時代の熱気と躍動感。廃墟から立ち直る自らの姿を重ねる。赤胴鈴之助。月光仮面。少年マガジンと少年サンデー。手塚治虫。今日の漫画アニメの隆盛を。49年に湯川秀樹がノーベル賞を。多様な文化。戦争の痛手から回復。

 

戦後日本教育史 (放送大学教材)

戦後日本教育史 (放送大学教材)

 

 

偶然。

セレンディピティという概念がある。偶然に良いことに出会う、の意味があるようだ。成功者がセレンディピティで成功のキッカケを掴んだ、というのはよく聞く話になっている。しかしあくまで偶然のことなので、どうやって掴むのかは謎の部分がある。行動すること無しには掴めないとは言われるが、具体的な内容についてはよく分からない。そもそも行動なんて、誰でも何かしらは為しているものだし。結局は懸命にもがくしか無いのかもしれない。そう思うようになって、最近は成功哲学の本も紐解かなくなった。不味いかもだけど。

母の日。

今週のお題「母の日」

 

今日は母の日。とあるSF作品に人口子宮という概念が出て来たり、代理母という問題があったりするけど、人間は大抵、母親の胎内で命が育まれる。父親の役割はせいぜい種付けしかない。私は男性なので想像するしか出来ないが、1つの命を胎内に宿すのは、かなりシンドイ体験のように思う。私には絶対に無理。これから産まれる子供の為に、妊婦の方々には周辺のサポートが必要だと思う。なのに職場では未だにマタニティハラスメントが横行している。そして、その種の救い難い人間に限って、周りには少子化が問題だと触れ回る。矛盾したままうまくいくような側の弾丸なんてないのに。

日本の精神医療の現状(精神医学特論第15回)

現場を良く知る方の話には圧倒された。

 

日本の近代の精神医療の歴史。国際情勢や日本の立場が強い影響を。精神保健福祉。1900年の精神病者監護法。精神疾患の患者を、社会に迷惑をかけないよう監督、責任は家族に。日清戦争と日露戦争の間。第二次条約改定。関税自主権の回復が大目標。欧米並みの体裁を。欧米のような大病院が無く、精神医療に予算もかけられない。家に責任を。当時は大家族制。結婚には家長の同意が必要な時代。自宅監置。座敷牢。実際は屋外に。当時から強い批判。呉秀三。自宅監置の全国的調査。1918年。最近は現代語訳が出版。窮屈で不衛生。この国に生まれたるの不幸。50年間続く。民主化改革。国家の大改造。50年に精神衛生法。進駐軍の影響の基。自宅監置を禁止。公立の精神病院の設立の義務。措置入院の廃止。精神医療の国や自治体の責務が。社会が責任。社会防衛の色彩がまだ強い。ライシャワー大使が路上で刺される。統合失調症の青年に。治療を受けていなかった。迫害者を倒さなければ。幸い一命を取り留める。日本人の血が。世論は加害者の少年に厳しかった。海外からの圧力。84年の宇都宮病院事件。病院職員に暴行を受けて患者が死亡。国連で取り上げられる。人権が守られていないと厳しい批判。精神保健法。88年から施行。精神障害者の人権擁護と社会復帰。画期的なもの。95年には精神保健福祉法に。現在に至る。法制史。長い道のりがあった。海外の影響が多かった。
依田祐介。精神保健福祉士。仕事内容。精神科病院。ケースワーカー。精神疾患の特性上、生活が破綻している人が多い。経済的支援。傷病手当などの手続。家族との不仲を取り持つなど。就労支援。訪問。生活上の相談や服薬相談。状況把握。外人の方も入院したりする。正直なところ何でも屋。仕事が多岐に。救急もやっていたので電話が多い。多いと1日100件。電話相談も多岐にわたる。トリアージ。緊急の対応、保健所の対応のサポート。金の流れ。夜は緊急対応を。社会資源と繋げる。ご家族との調整。形にならない相談事が夥しい。医療センターは公立。日本は私立中心との指摘。外国人。単身者。身元不明。公立なので断れない。外国人でも英語中国語スペイン語は何とかなるが、東南アジア系などは通訳者を探すのは困難。やり取りも出来ないで大使館に依頼することも。現場は逃げることが出来ない。ご家族の葬儀に立ち会う。患者さんしか親族が居ないケースも。人工中絶をした患者さん。火葬の手続が必要だった。悲しいプロセスを分かち合う。本当に良かったと患者さんから言われる。孤独に苛まれる患者さんが多い。医療の現場では多職種チームと言われている。医師看護師薬剤師。もっと衝突すべきだった?職種によりそれぞれの立場が。見えない部分を補う?考えが違うのは当たり前だけど、専門性を出さない?医師の声が大きくなることが多いけれど。フラットな関係を築くのは難しい。精神医療一般に。精神保健福祉に限らず日本一般に。ガチンコ勝負がなかなか出来ない。外来に保健師さんが数名居た。保健師さんから学ぶ。危機介入の肌の良さ。地域をみるという視点。生活者としての。他の職種から学ぶ。何故この職業を?良かったと思う。色々な患者の人生に触れられる。患者さんや家族さんに学ぶことは多い。大学入学時には全く考えてなかった。とある精神科病院での見学。隔離室。壁一杯に細かく小さい字が書いてあった。恐らくは患者さんの落書き。どういう人か興味が。実習で患者さんのそばに。生活史をお聞きする。壮絶な人生。想像の出来ない人生。そばにいたい、力になりたい。職業を選択して歩いている際に大事にすることは?進路に悩む後輩には何を?現場に行きましょう。最低限の知識はもちろん必要だけど、現場で色々起きている。現場から学ぶことは多い。ボランティアをしたり近くのグループホームでアルバイトをしたり。現場の視点、教室では学べない。病院などで相談室が。なるべく病棟やご自宅、外来のロビーへ。一般の人にもオススメ。間接情報だけでは自分の関係の無いものと思ってしまう。多職種連携。現在の精神保健福祉体制は?社会的入院が問題視、7万人居た。退院促進の意識が強い世代。それだけでもいけないが。ご自宅に置いておくということ。すぐに再入院してしまう可能性。サポートが必須。モチベーションが反映されない?患者さんと一緒に築き上げること。患者さんにも体験してもらう。今後の抱負や社会への期待は?年数を重ねるほど悩むことが多くなる。無ければならないこと。生活というのはきれいに割り切れるものではない、混沌としているもの、マニュアルは無い。一人ひとり、毎回毎回悩むことが大事。縦割りで当てはめたりすることが出来ない、オーダーメイドで作っていく。マニュアルが通用しない仕事。悩むこと自体をやりがいとして。場合によっては患者さんは悩む機会を失っていることも。患者さんと一緒の土俵づくりを。ワーカーさんの資質は?どれだけ長期的なスパンで見れるか?眼の前の問題を解決するだけでなく、5年か10年かどうなっているか?
外から上から作られてきた。現場をよく知る、特に若い人の経験が必要。多職種が忌憚なくお互いの意見を。最近の臨床現場の良いところ。当事者の孤独。人生経験から目をそらさない。個別の見立てを。患者さんの体験を。伝聞情報に頼らない。情報は大事だし基礎事項を学ぶことも大事だけど。経験を通して。学んだことを活かして考えていく。社会福祉施設には見学を受け付けてくれるところも。自分の地域の問題として。一人ひとりの努力が必要。

 

精神医学特論 (放送大学大学院教材)

精神医学特論 (放送大学大学院教材)

 

 

調和。

ライプニッツという西洋の哲学者は、モナドという独立した実体が、神により予定調和の状態となっていると説いている。モナド間には相互に影響し合う関係ではないと主張し、宇宙の秩序は神により保たれている、と。確かに日々の生活でも、何もしていないのに、事柄は支障なく動いているので、この考え方も一理あるようにも思える。ただ、大震災に直面すると、こんな事態を神は本当に望んだのか、と考えない訳にもいかない。それでも神により調和は保たれていると、神の実在を信じる人は主張するだろう。強い人だと思うし、そうありたいと思うこともある。ただ、私はそれほど強くない。神無き世界でもがくしかないかなあと考えている。

公立中学。

今日は土曜日だからか、中学受験対策の塾に通う子供達を見かけた。大昔に私が小学生だった頃は、中学受験をする人間は殆ど居なかったが、今は結構な数になるのかもしれない。私立中学が良き教育を積み重ねているのが理由なのだろうが、公立中学に我が子を通わせたくないと考える保護者の方もいらっしゃるのかもしれない。私立と比較して、生徒が均一していないというか、様々な生徒がいるので、不安だと感じるのだろうと思う。しかし、色んな人間と付き合う経験が積めるのは、公立の魅力の1つではないだろうか。まあ私の場合、私立に行く金が無かったので、余計にそう感じるのかもしれないけれど。ちなみに私の中学での教育は悪くはなかった。社会の様々な課題に触れることも出来たから。ただ、イジメにあったり、地元集中という訳のわからない運動に巻き込まれたりしたけれど。