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環境とエネルギーの経済学(環境と社会第10回)

原発については核廃棄物の処理や廃炉の方法が全く見えていないことが問題。

 

植田和弘。政策統合を中心に。温室効果ガス排出量の9割はエネルギー由来。エネルギーの生産や消費に留意した。エネルギー政策と連携して削減を目指す気候変動政策を。311。福一事故。大規模な被害を。避難生活を強いられている人は3年後も10万人以上。日本社会は被害の救済や復興や再生という重い課題を。10年に閣議決定されたエネルギー基本計画。地球温暖化対策を意識。経済成長、エネルギー安全保障。30年に向けた目標。ゼロ・エミッション。原発や再生可能エネルギーを30年に70%に。原子力の新増築。少なくとも14基以上。安定度については検討必要。原発大増設計画。しかし全くリアリティが無くなる。温室効果ガスの排出削減目標。鳩山首相は国際公約で25%削減を。3つの政策。エネルギー基本計画との関連は明確でなかった。紆余曲折。政権の後退もあったが、14年2月に新しいエネルギー基本計画。原発の稼働を巡る政策が変化。両方の課題をいかに統合的に進めるか。エネルギー問題に影響を及ぼさない環境政策は存在しない。エネルギー政策の方向性。統合のあり方。
311を受けて脱原子力依存が閣議決定。11年6月にエネルギー環境会議に。システムの歪み脆弱性を是正して革新エネルギー環境戦略。関係閣僚会議。エネルギー政策の大きな見直しの意図が。原発の発電原価は他より小さいとされてきたが、改めて発電コストを計算。電源別の発電コスト。12年3月。電力需給の問題。大飯原発の再稼働が問題だった。節電要請。環境戦略。国民へ選択肢が。エネルギー政策の方向転換を図る。同時に決め方を変える試み。二重の意味でエネルギー政策の転換。決め方自身がどれほど民主的か。政策内容に大きな影響。エネルギー基本計画などが統一した政策として。従来はそれぞれ法的枠組みの下で作成されていた。戦略としての統一性が求められる。原子力計画大綱。政策形成を国家戦略室に一元化。統一的な戦略。ガバナンスを変えることが必要。公共政策の決定過程に国民討議を組み込む。はじめての試み。討論型世論調査。政策形成におけるプロセスの重要性。総選挙と政権交代を経て解消される。一群の過程は可能性を示した点で貴重。国民の記憶にも残る。事後評価がなされるべき。新しいエネルギー基本計画。戦略の策定に向けて国民に選択肢を。3つの各領域において。エネルギー政策。0%、15%など原発のシェアの問題。12年9月に戦略が。30年に原発稼働を0に。革新的エネルギー。原発への新政権の態度が注目された。安全性が確認された原発は再稼働。原発に対する態度が180%転換。稼働の前提はもっと議論が深められるべき。安全性の内容。安全審査、適合性審査をパスすることが安全性の確保とみなされる。世界で最も厳しい規制基準でも、それで安全が確保される?技術や安全規制に詳しい専門家では疑わしいと指摘。福一事故を起こさない基準が必要な筈。避難計画の問題。極めて不充分。非難を受け入れる自治体の問題。策定支援をする内閣府は受け入れ先の計画を把握していない。被爆労働問題の解決も。廃棄物対策費の増加でコストが低廉とは言えなくなる。経済的にも稼働の条件を満たしていないのでは。受給構造の安定性。ベース電源として。反面依存度の低下を。何時までにどれだけ低減させるのかは書いていない。国民は疑心暗鬼に。電力システム改革と原発の再稼働との関係は?将来像が読み取りづらい。計画全体の問題はガバナンスの問題。高レベル放射性廃棄物の最終処分の問題。福一では東電の当事者能力がない。国の責任の問題。ガバナンス。国と東電の役割分担。長期の見通しを。再生可能エネルギーに関して、30年に向けての明確な目標を打ち立てていない。明確な方向づけはない。個々のエネルギー政策に依存して多くの課題が。政府の裁量が大きく。国民的議論があるか?
14年6月時点では稼働している原発は1基もない。続けばどうなるか。在る環境問題が課題になるには体系に位置づけられる必要がある。日本の環境法体系。環境基本法。00年のCO2排出量を。地球環境保全。90年に作成。削減の為に原発は必要という議論。ゼロ・エミッション電源。13年6月時点では原発のシェアは1%。総発電量に占める原発の比率はゼロ。再生可能エネルギー発電。全量固定価格買取制度。中長期的には基幹的に。拡大に一定の時間がかかる。総発電量は化石燃料を用いた火力発電の比率が急増。排出量がどれだけ増加する?発電所から排出された割合は?熱利用に伴うものなど。
地域のエネルギー事業。コミュニティパワー3原則。気候変動政策との統合。国際的枠組みづくりと。経済社会への展望が。気候変動政策とエネルギー政策の統合。コストの低廉化だけで絞っても展望はない。両立可能性を探求するところから切り開かれる。

 

環境と社会 (放送大学教材)

環境と社会 (放送大学教材)

 

 

慈善。

慈善と聞くと特別なことと感じてしまう人は少なくない。それが原因なのか慈善活動に勤しむ人は多数派ではない。私も身構えてしまうのだが、献血は200回以上している。高校の文化祭で献血車を呼ぶ活動に参加したのが契機になり続けるようになった。阪急茨木市駅に献血ルームが出来てからはメインにしている。色々と飲み食い出来たり景品を貰ったりするので、特別何かをしているという意識は無いのだが、話をするとかなりの人に感心してもらえる(自慢になってる?)。本当は他にも慈善活動をすれば良いのだが、なかなか出来ていない。ちなみに地元で赤い羽根などの募金を求められる時には100円だけ出して誤魔化している。

経済の網の目が細く。

大阪府でも不要不急の外出の自粛要請が出された。その1時間前にFacebookを見ていると、首都圏のStarbucksの大半が週末に営業を取り止めるとのことを聞き愕然となった。他にも営業を止める商業施設が。そうこうしているうちに自粛要請があり、同時に高島屋大阪店で感染者が出て臨時休業するとの報を聞く。着実に経済活動は細ってきている。今日の朝に出勤すると、問屋から商品が来ていて少し安堵する。首都圏からなので途絶えるかどうか不安だけど。弊店でも客足は細っている。コロナウイルスももちろん恐ろしいが、経済活動が細ることでも死者は出る。そんな中でもInternet関係の企業には追い風になるだろうから、視点を変えるのが求められているのかもしれない。以前にも書いたかもしれないが、こういう非常事態に対する姿勢で大きな差が出来るのだから。

道徳授業の実践(2) -道徳の時間の指導過程・指導方法-(道徳教育の方法第10回)

杉原千畝については知らないことが多いかもしれないと感じる。

 

堺正之。道徳授業の実践。形態は共通面もあるが。
一般に基本形と言われる教育の実践。当初は生活主義の傾向が。次第に価値主義へと。文部省が64年から配布した道徳の指導資料。副読本の原型。読み物資料を用いながら授業を。ほぼ共通するスタイルが。基本形とされる。明確な定義は無いが。特質3点。導入展開終末の指導過程。教科の授業と同様に。1単位時間における明確性。一般の教科では単元という発想をするが、道徳の時間は毎時間の展開を大事に。発問による授業構成。各段階の発問の意図が際立つ。狙いが明確。展開段階においてどのような活動を。発問の類型化。生活化、実践化志向。基本形の特徴は価値と生活の結合。基本形の成立普及に。青木高頼氏。58年から20年余り文部省に勤める。道徳授業の展開に大きな影響。生活指導との相違を強調。一定の価値が優先する。生活指導では現象面。道徳では素材として取り上げた直接的効果を期待しない。生活指導では現象面が優先。多くの価値への展開を。掃除。整理整頓環境美化。勤労。道徳では指導への価値が優先。決まりの尊重によるもの、掃除への影響は現象的。決まりが一原因となる大きな行為へと。価値の一般化。掃除を素材とする資料。最終的に掃除以外の様々な場面においての決まりの意義。決まりに対する意識だけでなく、働くということについての考え方が根底に。掃除の場面が取り上げられる場合、狙いとの関わりで指導者が選択。あくまで狙いは決まり。掃除の問題に直結することは期待されない。様々な現象について振り返る価値の一般化。生活指導においては最終的には目の前の具体的な問題解決。道徳の時間が生活指導に持って変わるというのではない。掃除に関わる問題は子どもの認知的側面などに。生活指導でも道徳面が外になっているのではない。
基本形と呼ばれる道徳の指導過程。各段階の意義。基本的な学習指導。主な手立て。1回の授業で全てを用いるわけではない。相応しいと思われるものを採用。展開前段。発問構成の工夫。資料の活用類型。中心資料を扱う場合に。青木高頼氏。活用とは狙いの達成の手段。発問に着眼。道徳授業においては発問が鍵に。飼料活用の4類型。6000人の命のビザ。39年のリトアニアのカウナスの杉原千畝。ユダヤ人の為、ビザを発給し続けた。妻が執筆した著書のタイトル。教材が作成され副読本に。東京書籍からの中学校2学年の。教師用指導書。狙い。人間愛の精神を自覚し、人類の幸福を。世界の中の日本人の自覚。副読本の資料の朗読。40年。7月18日の朝。窓の外。日本領事館の建物を人の群れが。ポーランドから逃れたユダヤ人。通過ビザを求めて。選ばれた5人の代表と話し合う。何千枚となると外務省の問題が。電報を打つ。互いに眠れなかった。外務省からの返事は否。松岡外務大臣はドイツとの協力を進めようとしていた。第二の電報を。長文の電報。外務省の意向は変わらず。日本領事館にもソ連から退去命令を。外務省からも。カウナスに留まるのは危険なこと。幾日も悩む。家族の安全を考えるなら即時退去が最善だが、それが出来る人で無いのはよく分かっていた。内務省が治安上反対していた。私は外務省に背いて領事の権限でビザを。大勢の人たちの命がかかっていた。いざとなればロシア語で生きていくことはできるだろう。ナチスも家族にまで手を出さない。ビザを出すと群衆に。昼食を取らない。朝から遅くまでビザを。何日も続く。全てを手書きで名前に間違いがないように。痛い手を擦ると眠り込む。20日あまりも続く。ソ連からの退去命令が何度も。外務省からも退去命令も。気力だけで書き続ける。9月5日の早朝にベルリン行の列車にも。走り出すまでビザを書き続ける。戦後45年に帰宅。退職の勧告で職を辞する。48年に代表の1人が来日して再開を。年表なども掲載。資料として用いた道徳の時間。資料を通して価値の把握を。4類型の発問。あくまで例示。様々に考えられる。退去命令の中でビザを書き続ける。どの場面や行為に的を絞るかは変わる。取り上げ方も指導者により変わりうる。道徳の時間の指導案の作成を課題に。実に多くの内容項目との関連が。自立の精神。結果に責任を。暖かい人間愛。生命の尊さを理解し自他の生命を尊重。正義を重んじ公正公平を重んじる。様々な価値が。実際に授業を行って、平和以外の観点での発言が出てこなかったら指導者には不満が残るのではないか。授業を支えているとも言える。
道徳の時間に用いられる各活動。話し合い。他の授業でも中核。様々な発問は生徒の話し合いを喚起。自分の考えを深める。参加意識を高める。能力を身につけること自体が民主社会の必要性。異なる意見にも耳を傾ける。教科固有の活動。調べる活動。問いを作り道徳的価値を獲得。話し合い以外の表現活動。動作的表現活動と知覚的表現活動。役割演技。役柄を与えて演じさせる。場合によっては教師も加わり、臨機応変に問い返しを。登場人物の心の動き。即興的な表現。気づかなかったことに気づく。演技のための演技に終わらないように。子供にとっても教師にとってもトレーニングが必要。再現的動作。共感して生き生きとした感情を表出。自己洞察や人間関係の洞察。視覚的表現活動。心情図。言語的に表現する前段階の。表示割合を変化させたり。心の揺れなどを直感的に。ネームカード。賛成か反対か明確に。単に二分されただけでなく、直線上に貼ることも。全員がネームカードを貼れば、視覚的な状況を元にできる。道徳ノート。多くはプリントで配って書かせる。考えたことを書き記す。客観化や確認。話し合いの材料に。自分の考えや成長に気がつく。先生の把握にも。子供がしっかり考えて書く時間が必要。その後の授業で活かすことが出来る。質問に答えたりするなど個別指導を。教師からのコメント。交流を図る手立てに。子どもの様々な言語的活動を促す。08年の学習指導要領。行為の意図や思いを。各自の考えの根拠を。出された意見の共通点や相違点を整理する役割。自分なりの着眼点を。自分の意見の客観視。人間を見出す。話し合いでは多様な考えから論点を深める。道徳の時間において言葉は媒体であり、自分の表現。真理獲得や合意形成の。自己の表出。自分自身と言葉との確固たる関係を。道徳的価値の自覚を。自己の生き方などを深く考えさせる。言語活動の充実はこれからも重要なテーマ。

 

道徳教育の方法 (放送大学教材)

道徳教育の方法 (放送大学教材)

 

 

財産。

20世紀は共産主義が全世界で猛威を振るった時代として記憶される。資本を持つ者が我が物顔に利潤を求めたのに対し、様々な反作用が出てきたけれど、私有財産の否定を内容にした共産主義は理論的に強力なpowerを持ち全世界に広がった。ロシア革命が起こりソ連が超大国になり中国も追随した。今からすると理解が出来ない展開かもしれない。結局は私有財産の保有を禁ずるような政策は出来ないでいる。自分の持ち物は精神的にも生きるよすがになるものなのだが(書籍を思い浮かべてもらえると分かるのでは)、そこ迄の考察は為政者には出来なかったらしい。また共産主義が現れてくるかもしれないが、心理的な考察無しには広がらないと思う。

catastrophe寸前の大阪。

大阪府のコロナウイルスの感染者の内、4割以上が感染経路を特定出来ないとアナウンスannounceがあった。ライブハウスなどクラスターclusterが幾つかあったことは判明していたのだけど、それには全く関係なく感染が広がっているということになる。

SmartNewsから感染者や回復者、死者のグラフを。増加傾向は全く衰えるところがない。

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大阪府の感染者は150名以上。面積が狭いことを考慮すれば、東京都並みの状態とも言える。

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ここまで事態が進むと、大阪府でも外出自粛要請が出る可能性が高い。まあ弊店が営業出来なくなるのはともかく、物流がどうなるか分からないし、コンビニも開いたままなのかも分からない。必要なことをして耐えるしかない。不安なのは皆同じだろうけれど。

心理療法1:精神分析と精神分析的心理療法(臨床心理学特論第20回)

精神分析については、自分の心の中のことなので身につけておいた方が良いかもしれない。

 

斉藤高雅。フロイトに始まる精神分析療法。重要な概念とその実践。精神分析的心理療法。
人間の心の理解法であり治療方法。人間をどのように理解するか。精神科の医師。患者という言葉とクライアントという言葉を混在?心理療法という言葉。医学の世界では精神療法とも。精神分析的な人間。何処かで無理をして生きている。1番大きな無理。自分が死ぬと分かる能力。1人の男性として生きる。子孫を作る方向に本能的に。同性と競争しながら異性を見つけるという無理。相手の承諾を得ながら。どうしても無理が。生物学的遺伝的なもの。乳児期からの対人関係の痕跡。相互作用から。精神分析では無理を自我の防衛と呼ぶ。防衛。分裂。切り離して相手のせいにする。抑圧。防衛に気が付かない。無意識的。無理はもともと自分のものなので完全に隔離できない。大きな影響を。心的決定論。無理が大きいと神経症的な不適切な行動に。想起されずに反復される。デカルト以来の理性中心主義に異を唱える。主体としての存在は錯覚。脱中心化。私は良い関係の中でしたいことがあるが、なになにになるのが不安。防衛してなになにをする。欲動。不安。防衛の三角形。葛藤の三角形モデル。欲動の具体的な例。不安。発達的ヒエラルキー。迫害的不安。対象喪失の不安。去勢不安。超自我不安。防衛。抑圧。臭いものに蓋。逃避。退行。子供帰り。置き換え。昇華。欲動を社会化。健康度の高い。打ち消し。隔離。同一化。投影。合理化。否認。原始的理想化。脱価値化。欲動不安防衛。代償関係。防衛機制。その他の理論。メタサイコロジー。構造論力動論などが含まれる。深層心理学自我心理学などの展開。対人関係論なども。葛藤の三角形。治療関係にも展開。過去の体験に。人の三角形モデル。
精神分析と精神分析的心理療法。自由連想法。支持的な介入。精神分析的心理療法が一般的に。独特な関係。治療者からの助言や暗示などが控えられる。受け身性。中立性を重んじる。精神分析的な関係。治療者クライアント関係。通常クライアントは不安に。セラピストが何を考えているか分からない。防衛の仕方や処理の仕方はクライアントにより変わり、個性が出る。防衛のやり方。転移。厳しくて怖い父親のイメージなど。父親転移。治療関係という構造化されたもの。無理を緩めたり変化させたりするのが可能な場。味わう場。間主観的な状況。内的代償関係が。無意識的体験を転移と。治療者クライアント関係。逆転移。治療者の側にも転移に反応しての情緒が。逆転移。父親転移を向けられている。叱責したくなる。狭い意味では治療者自身の未解決な問題。治療者は訓練分析で内的問題を克服すべきものとされた。逆転移は必ず生じるものであると現在は。治療者は怒りの感情を無意識的に同一化するために。治療者はそれを行動化せず持ちこたえ解釈する。治療者との関係。書き換える可能性を。訓練分析は治療者自身の傾向を知ることで逆転移を有効に用いるため。治療者クライアント関係での抵抗。治療関係に現れるクライアントの防衛。様々なパターンの無理。ある意味で神経症的な症状の。役に立つ。無意識に封じ込めることで心のバランスを保つ。不潔恐怖、洗浄強迫。洗うこと自体が辛くて仕方がないとしても、自分と向き合わずに済む。症状が激しいと頭の中がいっぱいに。幼稚園バスが事故にあうという恐怖の母親。過度の抑圧。心配が心で一杯。居なくなればよいと思うことはない。一時疾病利得。自由連想法では利得の放棄を求める。無意識的過程を意識化するのに耐えられない。治療関係の防衛。抵抗を抑圧抵抗、疾病利得抵抗などの分類。対象関係論。コミュニケーションのポジティブな意味。抑圧も。防衛よりも不安に焦点を。抵抗という言葉を使わない。コミュニケーションをしている。メッセージを投げかけている。陰性転移という言葉を用いる。抵抗の1つとしての行動化。治療過程での転移抵抗。言葉による自由連想。性愛化と行動化。葛藤が想起されずに行動を介して表現。抵抗であることに気が付かないことが多い。アクティングイン。怒りを言葉で伝えるのではなく、家族に発散する。性的関係を結んでしまったり。陰性感情を遅刻で表現。クライアントの言語化出来なかった両親との関係が再現。アクティングアウトとアクティングイン。結婚は最大の行動化。
解釈と洞察。解釈とは?転移と同じように精神分析に固有。多様な意味。クライアントの治療者の理解。理解すること伝えること。順番や深さ、タイミングなどが技法論として。治療同盟やラポールの確立が先。解釈は上から下へ。防衛と欲動本能。表層から深層へ。周辺から核心へ。防衛不安欲動の順で伝える。迫害的に感じられることも。不安でやむなく防衛している。下から上への解釈をすることも。ヒア・アンド・ナウの解釈。リアルに伝わる解釈、転移解釈。出来事を適切なタイミングで。クライアントの連想は同じパターンが人間関係でも生じていることなどに広がる。葛藤の三角形が各頂点に広がる。洞察。転移外解釈。過去の体験を再解釈する、再構成的解釈を伝えることも在る。伝えることは有効でないことも多い。メインはヒア・アンド・ナウの解釈。質問形式の方が良い?大切なのは一方的な押しつけでなく、治療者とクライアントの間に置くこと。身につけるかは自由。限界を伝える為に解釈すること。2人の間に空間があることを伝えることが重要。母親が少し失敗することが赤ちゃんの成長を促す。治療者はあくまで黒子。押し付けるのではなくクライアントの支援に。解釈を伝えることの直接的効果、数量的に証明は出来ないが、連想が豊かになることや過去の体験が。連想が広がる。精神分析的な治療は決して過去と繋げて解釈することではない。
ワーキングスルー。クライアントが今の欲動不安防衛のパターンを変化させるのは難しい。テニスゴルフのフォームの癖を変えるのは簡単ではない。反復強迫。治療者は繰り返し自我に直面させ再発見が出来るように。ワーキングスルー。主語はクライアント。繰り返し考えるのが重要。
精神分析はどのように役に立つか。治療的洞察。無意識の意識化を含めた自己理解。深まると自ずから「統合」。知的洞察。防衛としての知性化の産物。治療的に有効な洞察は情緒的洞察。実感を伴うもの。治療者は父親でなく、怖かったのは投影だった。新たな体験。父親が怖くない、それが内面化され言語化される、過去のものに。
人は情緒的ふれあいを求める。しかし充分に得られない。おっぱいが得られないことも。人生を通じて人が乗り越えなければならない。おっぱいにはじまり色々と失う。乗り越えるためには言葉による象徴化が必要。赤ちゃんが言語能力を身につける。空腹などと理解が出来れば持ちこたえられる能力が身につく。力動的心理療法。転移逆転移を中心に。抵抗や行動化、それらを解釈しワーキングスルー。情緒的な洞察に。自己理解が深まる。人の成長に関わる。

 

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)