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附属池田小事件から20年。

今日2021年6月8日は、附属池田小事件から20年目の節目である。殺された児童の同級生や教員、それから児童の遺族のその後が頻繁に関西のメディアmediaでは流されている。附属池田小では年5回、不審者が侵入した際の対応を訓練している。今の校長は、当時は6年生の担任だったそうだ。犠牲者は2桁の年数も生きないで天に召されてしまった。周囲の方々の心の傷はなかなか癒えることは無いだろう。犯人は死刑判決を受け、早々に(日本では通常は何年もかかるが)刑が執行されている。しかし応報感情が満たされたとは到底言えない。犯人はある種の社会へのルサンチマンressentimentから犯罪に走ったとの見解もある。だとするとこれからも絶後になるとは断言はし難い。川崎のカリタス小の児童を襲った事件は2年前のことである。

均衡。

国際政治の分野に「勢力均衡」と呼ばれる概念がある。大雑把に言うと、国家などの勢力が相互に軍事力などを持ち、互いに実力行使を控えている状態、とまとめることが出来る。19世紀のウィーン会議からのヨーロッパ主要国の関係を指すことから、この概念は使用されるようになった。但し政治権力が複数ある場合にも当てはめることは出来よう。私がまだ未成年だった1980年代前半は新冷戦と呼ばれた時代で、米ソの対立が激しい頃であった。それも勢力均衡と言うことは出来る。現在はどのような勢力均衡があるかは議論があるだろう。

なお19世紀のヨーロッパ外交については私の与太話を読むより、碩学の高坂正堯先生の書かれた書籍を読むのが適切であろう。

 

 

知的障害のある幼児児童生徒の理解と支援(知的障害教育総論第2回)

知的障害を持たない子供にも当てはまることではと。

 

佐藤愼二。知的障害のある幼児児童生徒の理解とその支援。まず困難さ。学校教育や支援の大切なこと。
知的障害とは。国際的な定義。3項目。明らかに平均以下の知的機能。読み書き計算。言葉だけで考えたりイメージしたりするのが苦手。社会的行動に支援を要する。日常生活などの社会生活に支援が必要。18歳以前から。発達期の障害。認知症と区別。以上の3項目は国際的定義を。日本では一般的定義は示されていない。各法律で。教育の世界。学習指導要領解説。一般に認知や言語に関わる知的機能の困難さ。他人との意思交換が困難。適応能力の困難。生活全般でも。知的能力とコミュニケーション能力と適応能力が困難で支援が必要。認知的側面の困難さ。思考力などの困難。学校で教科書を使う。テキストと声で。知的障害がある場合はそレが苦手。抽象的物事を考える力。目の前にないことを。抽象的イメージやそれに基づく行動が。年齢や生活経験に違いはあるが、通常の学習内容方法では困難な場合が多い。言語やコミュニケーションの困難さ。表情を通してなど。言葉などで伝える表現力。表現などを受け止めることに困難。読んだり書いたりの困難さ。授業風景。通常の学校教育の対応で理解しづらい。具体的体験を通して支援を。社会的関係理解についての困難さ。距離感が取れなかったり。不自然な行動をしてしまう。社会的行動面でも困難。具体的に丁寧に支援を。年齢や生活経験により違ってくるが。運動面でも遅れが目立ったり。感覚知覚面の困難も。何処で苦労しているか寄り添う。言葉にないことを。成功体験が少ない。出来ないと言ってしまうと教育にならない。何かに困っている子供と考えて具体的支援を。出来る手応えや自信や前向きに。変わりうるという視点を。
知的障害のある子供の理解。障害をなんとかしようとするイメージが。障害に対応するのは必要。まず確認したいこと。子供ならではの当たり前の思いに寄り添う。学校に期待すること。毎日が楽しいこと。手応えと満足感を分かち合いたい。障害があるなしではなく、出来なさの克服のためではない。自立や社会参加に向けた主体的取り組みを支援。自分で取り組む前向きな気持を。ニーズを把握して改善克服するために必要な視点を。持てる力を高める。良さや出来ることに目を向けて伸ばす。日常生活や社会生活の中で。書かれているのはシンプル。障害による学習上生活上の困難を克服して。障害克服ではない。学習上の特性。知識や知能が断片的になりやすく応用できない。経験が不足しがち。実際的具体的な指導が必要。抽象的指導より効果的。教育的対応の基本。10項目。望ましい社会参加を。習慣が身につくように。職業教育を重視し態度などを。具体的活動を中心に据えて実際的状況下で。自立と社会参加に向けて子供の姿を受け止める。日常生活で出来ることなどを丁寧に確認し手立てを見極める。働く力などの実際的で具体的力の観点から理解を深める。支援が可能に。支援との関係での理解。出来ないことを探そうとしたら沢山。教育にならない。力が湧いてこない。期待するから伸びていく。持てる力を発揮。出来ないことを障害の責任にしない。子供を理解する必要が。子供の行動と表現。どのように。子供の力、個体要因。授業づくりの支援。掛け算されることで行動が成立。子供の行動=子供の力×支援。支援が良くなれば行動が良くなる。具体的に。個体要因。得意、好きなこと、出来ることなど。どの子供も苦手や困難さを抱える。寝不足など生理的要因も。支援要因。活動が面白いか分かりやすいか。教育の良し悪しを決定する。主体的に取り組むことを目的にするために。補助する道具や教材の工夫などを。人的要因。教師の指導も。学級集団の雰囲気など。掛け合わされる要因が不適当なら行動は良くならない。支援の実際。得意な部分を発揮できるように。力は容易に変えることは出来ない。支援要因は教師の努力次第で変えられる。教育の醍醐味。正直なので行動も良くなる。味方になって支援を変える。仕事は子供を変えるのではなく。奢るのではなく。支援を変えて行動を良くする。支援が適当かを見極めることが必要。
知的障害の子供への援助の観点。学習上の。指導要領には具体的な指導が必要で効果的。知的障害教育の。通常の授業と違う。実際の活動を通して身につきやすく。学んできたような教科は?実際的具体的な。それを踏まえて独自の教科が設定。知的障害の特徴や学習上の特性を踏まえて必要な態度などを身に着けるように。通常の教育の教科と別に独自の教科を。学習指導要領解説では生活的な狙いを。生活に即した内容を段階的に指導。自立と社会参加を目指す。領域と教科を合わせた指導。各教科等を合せて指導。国語や算数などを一緒に合わせて指導。合わせることが効果的。従前、日常生活の指導などを。生活単元学習など。独自の教科が用意。領域と教科を。作業学習。畑で野菜を。駅のコンコースで販売。物を作り。国語や算数が関連。様々な教科の内容が合わさっている。教科別よりもより生活的に具体的に。その方が効果がある。生活の生活による生活のための教育。自立と社会参加を重視する目標などを重視する独自の教科が。より生活的に展開。
自主的主体的に取り組むことの重要性。微分積分。今でもサインなどを使いこなせる人は多くない。それを使わないから。使わない力は身につかない。子どもたちは力を繰り返すことで力を高める。部活動。繰り返し練習をしてどんどん上手くなる。教育で大切なのは自主的主体的に取り組み力を使うこと。支援の原則は力を使いたい環境を作ること。自分から目を輝かせて。やってみたら上手くいったので繰り返しやりたいと。自主的主体的に取り組める環境を。
幼児期から卒業後。個別の教育支援計画が。幼児期からあるかは地域差が。精一杯応援するという意味で計画が。障害の告知により親は不安や戸惑いが。乳幼児期は親を支えるのが子供を支えること。安定した家族環境が必要。保護者が前向きになり具体的手立てを。入学前の支援が極めて重要。出口の支援を。進路の支援、学校生活の発展が社会生活に結びつくように。中等部高等部は作業学習で働き移行を。働く生活の連続性。さらなる自立と社会参加。福祉分野一体となる。間口を広げる。福祉的就労を。
親は一生、教師は一時、勤務経験がある。保護者から教えてもらう。この1年に期待していると。皮肉としても使われる。親のことは教師に分からない?娘1人を残して家を空けることはない。教師の一時に意味はないというわけではない。卒業して7年。たどたどしい言葉で。しかし学校は大好き。1週に1回卒業アルバムを。母校と言う言葉の意味を。二度と戻ることは出来ない。どんなにいい先生や友達がいても。戻ることが出来ないから母校。卒業して7年しても戻りたいと思わせてくれるのも学校であり先生。教師という仕事はかけがえのない仕事。

 

知的障害教育総論 (放送大学教材)

知的障害教育総論 (放送大学教材)

  • 作者:太田 俊己,藤原 義博
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2015/03/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

 

実践 知的障害特別支援学級

実践 知的障害特別支援学級

 

 

 

実践 通常学級ユニバーサルデザイン〈1〉学級づくりのポイントと問題行動への対応

実践 通常学級ユニバーサルデザイン〈1〉学級づくりのポイントと問題行動への対応

  • 作者:佐藤 愼二
  • 出版社/メーカー: 東洋館出版社
  • 発売日: 2014/03/01
  • メディア: 単行本
 

 

骨太の方針2021と医療提供体制の雑感。

最近の朝はPC作業をしながらNHKラジオ第1を聞いている。TVのNEWSと違って画面に注意する必要がないので便利である。今日の朝6時40分からは慶應義塾大学経済学部教授の土居丈朗氏が出演された。実は出身高校の新聞部の後輩である。公共経済学が専門で、毎日新聞によると財務省のウォッチャーwatcherを永らく勤めているという話である。

例年6月に骨太の方針が閣議決定される。政府の経済政策や財政運営の基本的な考えをまとめたものである。ご存知の通り、昨春からのコロナ禍で財政支出をせざるを得ない状況である。反面で財政赤字も膨大である。以前は25年にプライマリーバランス(基礎的な財政収支)をプラスにする目標が掲げられていたが、20年11月の経済財政白書では記述がない。

後は医療提供体制も問題である。ベッド数が多いのにコロナ禍に対応できてない。機動的に運営出来ないかと土居氏は考えているらしい。しかし事は簡単ではない。そもそも医療を提供しなければならないのはCovid-19に限らない。他の疾病や事故への医療も提供しながらCovid-19に対応しなければならない。そしてCovid-19の対策にリソースresourcesが費やされると他の疾病の手術延期などの影響が出る。大阪国際がんセンターまでCovid-19の対応をしなければならないことになってしまった。

https://oici.jp/center/news/2313/

日本の保険医療では、患者が医療機関が選ぶことが出来るというフリーアクセスが前提になっている。なので公営ではなく民間の医療施設が多くなる。仮にフリーアクセスを無くして、1番目にかかりつけの家庭医が診察するというイギリスのような制度を導入すれば、病床に余裕が出来るかもしれない。しかし、そこまでの改革が出来るかどうかが問題である。

通信教育で人生が変わった ~小説家・脚本家 中江有里~(放送大学特別講義)

勝手に放送大学の講義を聴いているのはいわゆる勉強に該当するのだろうか。

 

中江有里。通信制高校大学で。通信教育で。通信制を選んだのは、何を感じて学んだか。73年大阪市で。芸能界に入るまで。子供の頃は大人しかったと。頭の中で考えて言葉にしない。書籍を読むのは好き。「私と遊んで」という絵本。表紙が女の子で目を見ていたのを見て読んだ。一人で待っていると誰かがやってくると。自分と重ね合わせた。声をかけてくれる人はいると。「家なき子」という絵本。両親が離婚をして小5で転校。心細い時に書棚にあり長い間忘れられていたような。読み終わっていろんな事を。可愛そうだと思われたくなくなった。拾われて旅芸人になって。悲壮感を感じなくてどんどん成長している。自分は何も変わっていないと。中学に入ってから物語を書き始める。出るよりも脚本家に関心を。学校ではイジメがあったりなかなか勉強が上手くいかずにコンプレックスを。作りたいという自分と近づけない自分があって。芸能界というものが現れた。中2の頃に最終選考までオーディションで残り。可能性があるかなと。たまたま最後に残ったもので入賞して。違うことになりたいと思っていたから。高校1年生の時に上京して一人暮らしを。まず住まいが変わり。15歳の夏に一人暮らしを。ホームシックに。毎日夕方に電話して。日比谷高校の夜間部に。オーディションを受けて学校に行って。夜間部は夕方5時頃に。1時間目の後に給食を食べてから夜の9時まで。赤坂という賑やかな場所で慣れないまま生活も朝起きれなかったり乱れて。1年生の3学期に午前部に。午後に仕事なども出来たが。仕事が上手くいくと学校に行けない時期が長くて教室に椅子がなかった。学校の籍がなくなった。止めると言うのも納得がいかず。代々木高校の担任に通信制があるよと。毎日登校しなくても良いが、独学中心でも出来るのではと。新宿山吹高校を。高校くらい何とかなるよと思っていたが、高校卒業が出来ないのは想定外だった。仕事は恵まれているのに我儘?仕事先に迷惑をかけることが何度も。貫きたいという意地もあって。通信制高校は全く違った。知り合いが出来ない。基本的に週1回が投稿日だが1月1回だったり。学校の情報も細かいことが分からない。単位制だが情報がなくて。半年くらい悩みながら。知り合いが一人いてそれから仲間が。独学だがつまずいた時に助けてもらい。高校のレポートは問題に応えるというシステムだがなかなか埋まらない。スクーリングで1時間足りないで単位を落としたこともあって大きなショックだった。ずっと悩んでいた。モチベーションを保てたのは担任の先生の熱心な指導や仲間と経験談やアドバイスを貰って。甘えることをしないといけない。それまで苦手で怠けていると思った。独学は一人でという縛りを。自分でわからないことを発見して助けてくれる手段はあると。手助けができればそれをして。互いに支え合うのは通信制では大事。食堂で一人で食べてたら声をかけられた。泣きそうなくらい感動した。孤立してしまうのは良くない。声をかけられるようになりたいと。
高校を卒業して忙しい日々を。いつか脚本家になりたいとインタビューで。オオカミ少年というかそんな感じで。脚本を書きたいと思ったのは23歳に。NHK大阪に応募して入賞して書く仕事が増える。NHKのブックレビュー。毎週4冊を読む。エッセイや小説を。書いたり読んだり。インタビューもしたり。自分には文学の知識がないので何とかしなければと。電車で目に入ったのは大学の通信制の。今の私でも行けると。このまま仕事を続けるには本が欠かせない。合う大学を。通いやすいところ。スクーリングの重要性。学びたい分野があるか。法政大学の日本文学。開けるとぎっしりとテキストが。かなり怖気づいた。どの学生も凹むと。夜間のスクーリングや夏冬の集中スクーリングに加えて図書館に。学生の自覚を呼び覚ます。外に行くと仕事で一杯になるので、学生なのだと自分に思い込みを。モチベーションを。35歳で。自学自習は理解しているつもりだったが、単位認定試験で上手くいかなかった。全滅。今まで何をやってきたんだろうと。駄目だと思い知らされた。もっと勉強しないと。計画を立て直して試験をコンスタントに。自主性が必要。レポートを出して試験を受ける。自分で動かないと。スケジュールを立て直して1年目が終了。2年目から波に乗る。レポートを出して試験を受けて上手くいく科目も。レポートの書き方を。自分が書いている文章はレポートではない。小論文を。形式を整えて。成績が上がった。勉強も楽しく。アプローチが。専門分野の授業が増えて対面授業にも。レポートも分かってきたのたくさん書くことも出来て仕事との配分も上手くいくように。毎回出ようとしていた。授業料を自分で払っているから無駄にしたくない。時間とお金を自分のために。やり尽くしたい。1時限出られないで次に出ると全く分からない。帰りたくなったが隅で座っていたら昨日来てないですねと。顔なじみだったが昨日の授業のコピーを。本来なら自分で言わないといけなかったけれど、ひたすらショックを受けていたので。それからはコピーを提供したりして。自分自身でするしかないが、助け合いが必要。顔見知りも出来づらいので自分で。自分も誰かに親切にするのがお返しに。理数系が苦手。化学の授業を。知らない人と実験で石鹸を作る。ラベンダーの石鹸を。全く知らない人も。若い男性にすがって。一種のコミュニケーションに。とにかく分からないですよねと巻き込んで。困ったときこそ人と知り合いに。苦手だと思っているから頼りたくなる。結果的に様々な知り合いが出来る。卒業論文の準備を。大学の3年で。最初は想像もつかなかった。卒業が実感できたので。川端康成で調べていたら色んな人が書いている。自分なりの視点を見つけるのが大変。北條民雄をnetで見かけて大学図書館で。川端康成に見いだされた。ハンセン病を患った。ハンセン病の病院の中のことを書いた。大きな反響が。ハンセン病自体を知らなかったので歴史を調べながら。1年近く考えて作家を追いかける。初めてしたこと。「いのちの初夜」から。残した作品も少ないが。川端康成との往復書簡も。研究者も少ないので自分なりの視点も持てた。紙に書いて大学に提出すると担当の教員がつく。何となく親しみが。対面したのは1度2度しかないが。mailで困った時に相談を。好意で受けてくださったのでそれを頼りに。通信制大学は4年で卒業したいと。自分を追い詰めて。怠けてしまうと。法政通信は6年が普通だが、最短で4年でクリヤーしたいと。仕事をしながらなのでスケジュールを組みやすい方だが。レポート間際で仕事を調整したりするがいつまでもそうするわけにはいかない。社会で仕事をしているのでそちらが本文。邁進して勉強もきちんと。それなら期限を。目標通り4年での卒業を。じわじわと嬉しさが。大学に行かなくても良いと。どれだけ大学に行ったかなと。行くのが結構楽しかった。通学生とすれ違ったり。一緒に学んでいるのが誇らしいと。卒業を果たすまではずっと緊張状態に。一番感じたのは、卒業論文はこれまでの授業や試験やレポートとは違う、自分で問題を設定して答えること。人生も一緒。相手に答えるというより自分の問題を設定するということを。この先の人生で大事なこと。通信制で学ぶ人に。学ぶことに年齢の限界はない。いろんな年齢層に色んなバックボーンが。記憶力はともかく楽しいよねと。やりたいことを自分の時間を割いてやることは大事。勉強することの楽しさは現役の頃よりずっとある。自分がやりたいことをやれるということ。全員が叶うわけではないが。喜びを皆が感じている。その幸せな環境を噛み締めて。自分自身の体力や体の不具合があるが、若い頃にはない喜びが。一生の宝になる。

 

トランスファー (単行本)

トランスファー (単行本)

  • 作者:中江 有里
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2019/06/18
  • メディア: 単行本
 

 

 

残りものには、過去がある

残りものには、過去がある

  • 作者:中江 有里
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/01/22
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

 

わたしの本棚

わたしの本棚

  • 作者:中江 有里
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2017/11/06
  • メディア: 単行本
 

 

 

ホンのひととき 終わらない読書 (PHP文芸文庫)

ホンのひととき 終わらない読書 (PHP文芸文庫)

  • 作者:中江 有里
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2017/09/12
  • メディア: 文庫
 

 

試練。

昨日の日本経済新聞の関東の地方面に、「首都圏最大の温泉地」と断言する(他に温泉地はあると思うけど)箱根の観光客が激減していることが報じられている。20年の観光客数は前年比33.7%減の1257万人で1972年以来最低の数。勿論コロナ禍の影響が大きいけど、他にも箱根は色々と試練が。15年に箱根山の小規模噴火があって大涌谷が1年以上にわたり立入禁止になったり、19年の台風10号で土砂崩れなどの被害があったりしている。最大級の(「級」をつけることで幾らでも言い逃れが効くのはどうなのだろうかと自分でも思う)観光地である箱根の今後も明るくはなさそう。まあ箱根駅伝で正月には必ず全国的にクローズアップされるのだから、他に比較してまだマシな方とも言えるけれど。

ラジオで介護についての三好春樹氏出演のコーナー。

朝にNHKラジオ第一をBGMとして聞いている。今日の7時台には「介護の虐待を防ぐには」というシリーズの第4回目として、理学療法士の三好春樹氏が出演された。介護をするに際して、赤ちゃんの育児をするように扱えば良いというアドバイスは心に刺さった。自分は少しの間だが肉親の介護をしていたが、本当に赤ちゃん返りをしているような行動をしていたのを思い出す。後は「快不快の原則」。介護している対象者において快い行為をして快くない行為をしないということ。忙しくて後回しにしなければならない時も、「待ってもらえると有り難いんだけど」と伝えて貸しを作るようにするなど。短いコーナーだったが、かなり示唆に富む内容であった。介護をしなければならないことは今後も起こりうるので、心構えをしておくのは必要だと思える。