F-nameのブログ

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不信・容易に信じないこと。

最近のことだが或るカフェチェーンの店舗に入り時間つぶしをしていると、隣のテーブルにご老人とその子どもさんが着席して話を始めた。それはともかく、ご老人はマスクが邪魔なのか外して話を続けた。恐らくワクチンを2回接種されたのだろうが、自分が感染源になるとは思っていない様子である。不信感を抱き注意をしようかとも考えたが、それも馬鹿らしいと思いこちらが席を変えることにした。昨年の春からマスクを付けない人間に不信の念を抱くのが大抵の人間の常識になっている。恐らくこれがマナーとして定着するのだろう。

JRの便利さと影響範囲の広さ。

今朝の7時前くらいに、JR京都線の高槻駅から島本駅の間で人身事故が発生した。その為にJR各線で運行の遅れが発生した。京都線は勿論だが神戸線や琵琶湖線にも影響が波及した。仮に阪急電車の京都線に遅れが発生しても、京都線と神戸線は運転系統がほぼ別(極たまに臨時列車が神戸方面から嵐山駅に運行されることはあるが)である。ところがJRの場合は大阪駅を跨いで相互に走っている(というか分かりやすいように線名を後から分けるようになった)ので、高槻辺りの事故でも尼崎辺りに影響が出る。今日の事故でも尼崎駅の前で4つほど列車が渋滞していたそうである。相互に乗り入れるのは乗り換えずに済むから便利だけど、いざ事故が起こった場合に影響が大きくなる。首都圏だともっと影響範囲は広いだろう。かと言って運転系統をぶつ切りにしても不便さは起こる。難しいものである。

運動・スポーツの科学的理解(9) 日本における身体活動・運動関連施策(健康・スポーツ科学研究第14回)

日常生活で運動を導入するのが必要。

 

村上晴香。日本における身体活動・運動関連施策。国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所。運動やスポーツの生理学的反応など。日常での身体活動や運動スポーツの実施で個人の観点で体に良い影響が。集団に良い効果が。人は良いと分かっていてもそれを習慣化するのは容易ではない。個人では限界が。国は国民の健康づくりのために様々な施策を。16年時点で健康の維持増進のための施策。日本の疾病構造の変化についても。身体活動や運動の専門家として政策と呼応した形での支援を。
日本の健康政策の流れ。15年にスポーツ庁が設置。文部科学省の部門が外局として。振興や施策の総合的推進を。スポーツに関する施策は60年代から。61年にスポーツ振興法が。健康体力づくりの機運が。64年12月に閣議決定。すべての国民が積極的に健康体力づくりの実践活動に参加できるよう環境を。体育スポーツなどの普及を。実践的効果を高めるため運動を。スポーツという枠ではなく健康の維持増進を。厚生労働省。78年の第1次国民健康づくり対策。00年より第3次。13年より第4次。第3次は健康日本21とも呼ばれる。健康日本21第2次が現在進行。第1次から施策の内容を。第1次。生涯をわたる健康づくり、基盤整備。健康増進センターなどの整備。従来の治療に重点が置かれた分野に一次予防や二次予防の観点を。平均寿命の延伸。第2次が10年計画で。従来の施策について充実を図り運動面について強化。厚生労働大臣の認定事業として認定運動指導士が。第3次。別名は健康日本21。すべての国民が活力のある社会に。健康寿命の延伸などの実現を。9つの分野で目標が。栄養食生活、身体活動運動、心の健康、タバコアルコール歯など。目指すべき数値目標が。身体活動運動分野。成人には意識的に運動する人の増加など数値目標が。高齢者については外出や地域活動。日常生活の歩数の増加。健康日本21に関連して89年に策定されていた運動所要量を見直し。内臓脂肪の蓄積に加え高血糖高血圧脂質の重複した、メタボリックシンドローム。いわゆるメタボ健診を。診断基準。ウエスト。腹部の細い部分ではなくへその高さ、少し周囲計が大きい。へその位置が垂れ下がっている場合は肋骨の一番下の骨の部分と中間地点を。男性では85センチ以上がカットオフポイントに。越えていて3つのうち2つに該当。中性脂肪。150以上。コレストロール。血圧。収縮期血圧や拡張期血圧。空腹時血糖値。メタボの場合は特定保健指導が。保健師や管理栄養士から半年間支援を。アクティブガイドが使用。00年に開始された健康日本21。10年計画。11年に最終評価が。59項目の達成状況が5段階で。一定の改善が認められる。身体活動運動の分野においては運動週刊者の割合が変わらず。歩数は悪化。身体活動運動の分野では高齢者には改善が。客観的指標の歩数については悪化して身体活動は低下したと言わざるを得ない。
第4次国民健康づくり対策、健康日本21第2次。概念図。基本的方向。改善には大きく5つの課題が。健康寿命の延伸など。生活習慣病。健康を支え守るための社会環境。食生活などの健康に関する健康習慣などの改善。健康寿命の延伸。日常生活が制限なく。転倒骨折や認知症。10年の報告では男性で72歳。その時の平均寿命は男性で79歳。差は日常生活に制限のある不健康な期間。男性は9年。実はこの期間は年々長くなっている。寿命の伸びに健康寿命が追いつかない。目標は上回る健康寿命の増加。運動分野。3つの項目で数値目標が。生活習慣社会環境の改善。日常生活での歩数の増加。悪化という最終評価を受けて再度目標が。日常の移動時や運動実施時だけでなく家事なども反映。歩数計やライフログなどが普及して日常的に測定が可能に。14年の調査。男性は7800歩。65歳以上は男性で5800歩。アプリを使って確認を。歩くことが健康と関連、14年のメタ解析。リスクの低下。ウォーキング介入は血圧を低下させ体重を低下。収縮期血圧や拡張期血圧を。ウエスト周囲径も減少。体重も。メタ解析。複数の独立した研究を統合する統計の手段。身体活動基準の選定にも使用。運動習慣者の増加。より疾患のリスク低下が見込めると研究で。運動習慣が重要。有する人は男性で26.3%。約10%増加させることが目標値。運動しやすい街づくりなどに取り組む自治体の増加。健康を支えるための社会環境の整備。物理的環境や社会的環境が身体活動量の増加に。12年の時点では17。これを全都道府県に。
より具体的な運動量や体力、アクティブガイドについて。身体活動運動体力についての基準値の。多くの研究で明らか。身体活動分野の施策として。89年の健康づくりのための運動所要量や健康づくりのための運動指針。06年に身体活動運動体力、健康づくりのための運動指針。アクティブガイド。13年には健康づくりのためのアクティブガイド。身体活動の基準値はどのように?身体活動とは安静にしている状態より多くのエネルギーを消費するすべての動作。日常生活における生活活動と計画的継続的運動。総身体活動。運動量の基準値。持久的能力について。メタボリックシンドロームを含めた糖尿病などの生活習慣病。生活機能低下。ロコモティブシンドロームや認知症。evidenceに基づいた基準値を。システマティックレビューを行いメタ認知を。データベースを用いて論文を精読して280本の研究を。コホート研究を採用。ベースラインにおいてある集団をマクロ要因で群分けをしてリスクとの関連を明らかに。採択された論文から具体的数値などをメタ解析。過去の研究結果を統合する統計解析。日本人の歩数。身体活動状況を鑑み作成。身体活動基準2013の概要。対象となる人の血糖など。検診などのデータから。脂質などの状況が安全面での配慮が必要なのでかかりつけの医師に。スクリーニングシートでリスクがないことを確認すれば支援した上で運動指導を。血糖血圧脂質に関する状況が。対象を年齢により区分、64歳までと65歳以降。体力の基準値など。身体活動基準は週23メット時。毎日60分運動。65歳以上。身体活動を毎日40分。今より少し多く。メッツ時。身体活動の量を表す。かけ合わせた量。メッツ。安静時のエネルギー消費を1としたときの。歩行を1時間。4メッツ×1時間で4メッツ時。運動についての基準値。週4メッツ時。全世代に向けて運動習慣を持つように。持久的能力の指標となる数値が。身体活動基準2013を作成する際に文献検索などをしたが若い人を対象に調べた研究が少なかった。ただ実は文科省や日本体育協会からアクティブガイド60分が。64歳以下と65歳以降。64歳以下では3メッツ時。65歳以上は強度を問わない。システマティックレビューやメタ解析を。論文が異なる。64歳以下ではすべての論文で3メッツ時以上の運動を評価。65歳以上は4本の論文を。そのうち2本は強度の縛りがあったが。身体活動基準では強度を問わずと。実際は日常生活で普通に送れた人はクリアーしてしまう。本来は2.5メッツ以上を1時間とすべき。ストレッチングは何メッツ?区別は難しい。専門家は最低でも2.5メッツで40分以上としている。身体活動基準では示されていないが、身体活動が充分であっても座位時間が長いとリスクが高くなる。長くなるほど疾患発生のリスクが。2013について基準値は示されていないが次は。
アクティブガイド。身体活動指針として一般国民に。少しでも運動を増やす。プラステンが合言葉に。身体活動量の基準値として示されているので時間や歩数に置き換えている。

 

健康・スポーツ科学研究 (放送大学大学院教材)

健康・スポーツ科学研究 (放送大学大学院教材)

 

 

無礼。

名古屋市長が東京オリンピックの金メダルを唐突にかじるという事件は覚えていらっしゃる方も居るであろう。一々行政の長に挨拶に行かなければならないのに問題があるのかもしれない。どうも市長は、21年前の金メダリストが自分に授与されたメダルをかじる光景が、自身の脳裏に焼き付いていたと考えられる。しかし勝手に他人の物をかじるのは無礼であり論外である。市長は或る名門高校のご出身であり私の友人の出身高でもあるが、その高校を貶める行為と言われても反論は出来ないのではないかと考える。

迷走する(ようにみえる)台風の進路。

天気予報でもご存知の方はいらっしゃると思うが、台風14号が日本列島の近くに居る。今日の昼の時点での台風の進路と予報円を。

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南から台湾や沖縄の辺りを通るのはまあよくある進路である。そこから北上したと思えば、東シナ海の真ん中辺りに停滞している。どうも高気圧や前線の絡みがあるそうだが、あまり例の無い話である。それで今日の昼辺りから台風は真東に進み台風のまま日本列島に襲来するとの予報である。従来の予報のように温帯低気圧には変わらないそうだ。まあ最近は単なる低気圧でも大雨の被害は酷いけど。関西圏には明後日に来る。自宅近くで大した被害が出なければ良いけれど。

それにしても最近の台風の進路は従来のものとは違うことも稀ではない。今回の台風14号もそうだけど、南東方向から関東や東北辺りに上陸するような台風まである。流石に予測も進歩しているから予めの備えも出来ているけれど。

医療事故と事故防止の考え方(看護管理と医療安全第12回)

医療事故は何時でも起こりうるという認識を持つこと。

 

飯島佐知子。医療事故と事故防止の考え方。医療事故の定義と分類。医療事故の現状。医療事故の原因の5種類。5種類に応じた対策。
医療事故の定義と分類。平成16年の医療法の改正。医療従事者の医療によるもの。起因すると疑われる。似た言葉に医療過誤。患者に障害があること。医療行為に過失。障害と過失に因果関係。過失には、してはならないことをした、するべきことをしなかった。過失や故意による患者に障害を。行為者は法的責任を。ニアミス。事故にならなかった事例。事故になりそうでヒヤリ・ハットと。インシデント。現在は患者に障害が発生したかしなかったかを問わない。本来のあるべき姿から外れる。医療従事者や医療施設の訪問者も含む。90年代に先進国で社会的注目を集める事件が。それをきっかけに多数の国が実態の調査や報告の仕組み、予防の対策を。アメリカでは94年にボストンの医療問題専門のジャーナリストが乳がんの化学療法で死亡。アメリカ医学院が調査を行い人はだれでも間違えるという報告書を。アメリカでは年間4万人から9万人の死者と推定。交通事故者より多い。医療の提供システムの失敗。防止委員会などが設置。イギリスでは97年に小児病院事件。12年間に不適切な心臓手術で30人の子どもが死亡。担当した医師は死亡率が多いのに手術を続けた。医師だけではなく病院管理者の責任も。外科医に手術の死亡率の報告を求める。日本で99年1月。横浜市立大学付属病院の患者取り違え事件。取り違えて手術を。手術後に気づく。原因は2人の患者を1人の看護婦が申し送った。患者の確認方法が曖昧。患者とカルテが別々に送られた。麻酔医など複数の医療従事者が確認を怠った。行政処分を受け刑事責任を問われる。血液凝固阻止剤と皮膚の消毒薬を取り違えて注射。6月には立川市で。12月には広島市の病院で。医療事故の新聞報道は増加。関心が高まる。厚生労働省は99年に患者誤認事故防止の院内管理体制の確立についての委員会を。01年には安全な医療を提供するための10の要点。02年。総合対策の発表。医療機関などの責務を明確に。01年よりヒヤリ・ハット事例の収集事業を。04年より日本医療機能評価機構による収集。医療事故収集事情。報告義務のある病院。国立大学病院など276病院が義務。参加を希望した病院も多い。15年11月現在で1031病院が参加。全国の病院数の12%。医療事故報告の対象となる事例。誤った医療。患者が死亡するなど、明らかなミスなど。誤った医療や管理を行ったことが明らかでない事例や事故の予防や再発に役立つ事例など。医療事故の報告件数。15年には1年間で3654件。死亡事例は9%。事故の概要。看護師の関わりが多い療養上の世話が3分の1。転倒が多い。治療措置によるものは30%。医師看護師歯科医師など。当事者の部署配属年数は1年未満が多い。発生要因は観察を怠った、判断を誤ったなど。ニアミスの発生件数。ヒヤリ・ハット事例収集事業の報告。27年では1187病院。報告対象事例。誤った医療行為が事前に発見。実施したが結果として患者に影響はなかった。実施されその結果軽微な医療を要した事例。職員が集めることで予防に役立てる。発生場面は薬剤関連が最も多い。医療機能評価機構。全国の病院数の12%のみ。患者や遺族からの依頼は受け付けていなかった。15年の医療法の改正。再発防止のために医療事故調査制度が。発生した医療機関において院内調査を行い収集分析する。病院診療所などの管理者は医療従事者が提供した医療によるとみられる場合に報告が義務付けられる。医療事故等に関する相談。医療事故の再発防止の啓発。医療機関の管理者や遺族などの依頼も。16年10月1日から始まり、17年間の1年間で死亡事故は約380件。訴訟事件。医事関係訴訟事件。04年には1110件だったが減少。増減を繰り返し15年には新規が800件以上。
医療事故はなぜ起きるか。原因。医療従事者の直接的な事故や隠れた結果により発生。原因分類。5つに。患者の病態や症状と薬剤の関連を理解していないなどの知識不足。技術の未熟さ。規則違反。医療施設に。ヒューマンエラー。意図せず逸脱した人間行動。うっかり間違い、うっかり忘れ、思い込み。うっかり間違いは無意識の内に何気なく出来ていることを失敗。スリップ。注射針を捨てようとして自分に。うっかり忘れ。記憶の間違い。患者に家族に質問され投薬を忘れる。不適切な目標を選び行動。同じ名字で別の患者に薬を。本人が発見するのが難しい。医療機器や医療材料の欠陥。似たボトルの薬剤など。システムの欠陥。事故を起こしやすい作業環境。情報伝達の方法の誤りなど。看護業務には夜勤勤務などで同時並行。時間的圧力などでエラーを起こしやすい。チームで仕事をするので情報伝達の誤りが。看護師は問題を解決し事故の原因に対応を。規則の遵守やコミュニケーション、安全体制の構築など。
医療事故の5つの原因に対応した防止対策。知識不足や技術の未熟さには習得が必要。卒後2年目以内には習得していないので事件になりかけたことが多い。医療機器操作などで新卒看護師が。100項目。新卒看護師は自分に不足しているスキルを確認し各職場で主体的に習得を。チェックリストを教育に利用。連携してシステムの構築を。規則違反。規則の遵守が必要。看護手順を始め数々。職場で規則が守られるためには納得でき合理的で明示されている、定期的に知らせているなど。現場でルールを使う人の意見が反映されない、まとまりがないなど。確認事項の省略など。防ぐにはわかりやすい手順を掲示するなど。互いに確認し合うなどの環境を。ヒューマンエラーをへらす。12の手順。止める。同じ効用の薬剤を減らす。作業を失くす。出来ないようにする。

 

看護管理と医療安全 (放送大学教材)

看護管理と医療安全 (放送大学教材)

 

 

 

 

矛盾。

中国の故事成語から出た言葉。「韓非子」に出てくる話である。なので兵器としては盾が出てくる。古代のローマ帝国での歩兵なども持っている。しかし時代が進むと盾は見られなくなっていく。何しろ重いし、所持すると片手が塞がってしまう。時代を一挙に進める。昭和20年春に硫黄島が陥落して沖縄に連合軍が上陸して本土決戦を想定する段階で、日本では兵器が払拭している。なので包丁や竹槍なども活用して上陸軍に対峙することとされた(相手は機関銃であるからほぼ勝てないであろうが)。その際にも盾を用いるのは想定されていない。もっとも盾を製造するには金属が必要であるがそれも払拭していたのだろう。