F-nameのブログ

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2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「不登校」に至るまでの用語の変遷。

今日の昼のentryは不登校についてであった。 私が児童や生徒の頃、つまり小学生から中高学生であった時には「不登校」なんて言う言葉は無かったと記憶している。或る人間が学校に行かなくなる(もちろん傷病で通学出来ないのは除くが)と、「学校恐怖症」又…

不登校とその支援(生徒指導と教育相談第4回)

そもそも現状の学校のマンパワーでは、一定の不登校になる生徒は避けがたいのではないか。問題は公立高校が内申書を要求しているので、不登校経験のある生徒が進学しづらくなっていること。無くした方が良いと思われる。 伊藤美奈子。不登校とその支援。現在…

恥。

アメリカの女性文化人類学者のベネディクトは自らの日本研究について1946年の著作「菊と刀」でまとめている。日本の文化を「恥の文化」と類型化しているが、極めて大雑把ではと批判もされているところである。それが妥当かどうかは著作を読んで判断してもら…

百貨店でのsensitiveと思えるポスター。

弊店の入居している百貨店の従業員食堂に、大々的にこんなポスターが貼られている。 ご覧になった通り、黙って食べろ、という内容である。百貨店がかなりセンシティブsensitiveになっているのが伺える。ご存知の方も多いと思うが、阪神百貨店と阪急百貨店の…

情報教育(小・中学校段階)(情報社会に対応した学校教育第4回)

私が小中学生の頃の教育内容とは様変わりしていると言える。しかし学校の周囲はそれを認識していると言えないのではないかと危惧している。 中川一史。柏市教育委員会。船橋市総合教育センター。情報教育、小中学校段階。児童生徒への情報教育について。小中…

名誉。

「名誉殺人」という行為が跋扈している地域が世界にはある。家族や一族の名誉を害する行為をした人間を殺す行為を指す。現代の日本に住んでいると、そういう行為にはリアリティがないように感じられるが、2010年の時点でも毎年5000人が犠牲になっていると推…

梅雨で延期がされる高校野球。

今日は朝9時半頃に帰宅すると、すぐに大雨が降ってきた。ヤフー・ニュースが雨が降ると言ってきたけど案の定そうなった(厳密には高槻市の中央部だけど自宅からは数キロしか離れていない)。TVをつけると甲子園での高校野球が中断になっており、過去の名試合…

メディアと教養文化(教育文化の社会学第13回)

はてな村の文化は建設的なものにならなかった、というのが結論になるのだろうか?それは悲しいように感じる。 稲垣恭子。大澤聡。メディアと教養文化。メディアの変容と教養の関係。教養というと教養科目の程度だが、読書を中心とした教養主義が。教養と出版…

正直。

心理的な自己啓発書で良く見られる表現の中に、「自分の正直な気持ち」というものがある。探る対象でもあったり蓋をしないよう求められるものであったりもする。要は肯定的に捉えられるものと考えることが多い。しかし「自分の正直な気持ち」は100%表に出せ…

デッドラインdeadlineの設定。

大阪府の吉村知事は昨日の夕方に、府が確保する新型コロナウイルスの重症患者用病床(587床)の使用率が50%を超える事態になれば、百貨店などの大規模商業施設に対し休業を要請するとの発言をされたと言う。読売新聞の報道で知った。 大阪府、大規模商…

権利の主体(民法の担い手)(民法第2回)

法学部で最初に学ぶ科目は民法総則が多く、その最初の部分が権利の主体の部分なのだが、法律学を学び始めた人間には分かりづらい。契約から入った方が良いという意見も結構ある。 円谷峻。本山敦。権利の主体。民法の担い手。家族法と密接に関連。家族法の専…

幸福な。

「最大多数の最大幸福」という言葉はベンサムのものとされている(というか教科書ではそう見做している)。功利主義を説明するのに用いられたもので、まあそれは妥当と考える方は多いと思う。しかしながら問題がある。それは「幸福」というものをどのように…

最近のスケープゴートscapegoat。

最近になりスケープゴートscapegoatにされたものとして、いわゆるデパ地下が挙げられるだろう。阪神百貨店梅田本店のデパ地下で従業員のクラスターclusterが生じて休業を余儀なくされているのはご存知かと思う。大阪市の保健所が原因を調査していたが、確た…

政府情報へのアクセス(市民自治の知識と実践第13回)

最高裁の判決文を読むなり地元の自治体の制度を調べるなりして勉強しておきたい。 原島良成。政府情報へのaccess。市民自治の実践に極めて重要。情報公開制度。政府の手の内の情報がなければ適格な批判も難しい。公共事業。どれだけの費用が。業者の選定。代…

ヒロイズム。

「英雄主義」とも訳される。ヒーロー・ヒロインが活躍するのを崇拝することである。今年の夏には東京他でOlympicが行なわれたが、数多くのヒーローやヒロイン(しかし男性や女性にカテゴライズされない人間はどう呼称すればいいのだろう)が誕生したのは記憶…

喫煙についての私の経歴。

今日の朝に通勤でいつもの通りを歩いていると、右側に寄せてバイクが止めてある。そしてバイクと建物の間に、中学生の男女と思しき人間が煙草を吸っていた。隠れているつもりなのはどうかと思うが、この年頃の青年がタバコを吸っているのは久し振りに見たよ…

運動処方概論(スポーツ・健康医科学第14回)

保健所などで運動処方の前提になる検査はしてもらえるのだろうか。 大西朋。運動処方概論。運動が健康にとり有益なのは多くの研究で。健康日本21。身体活動量の。運動が適切なもので。そうでなければ効果が上がらないばかりか障害が。運動処方の基本を。実際…

異端。

SONYの復活劇について元経営TOPの平井一夫氏が著書を最近に出されている。副題に「異端のリーダーシップ」とある。 ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」 (日本経済新聞出版) 作者:平井一夫 日経BP Amazon 低迷したSONYを平井一夫氏は復活さ…

8月15日についての雑感。

今日は8月15日。1945年に玉音放送で天皇陛下がラジオを通じて大東亜戦争(アジア・太平洋戦争のことであるが大日本帝国側ではこう呼称した)の敗戦を知らせた日である。現代の日本では終戦の日と言われるが、こう呼ぶのは厳密には間違いであると私は考える。8…

自死遺族・遺児支援(死生学のフィールド第13回)

私の周りの人間は数名が自死した。悲しみは死ぬまで持っていないといけないだろう。 鈴木康明。自死遺族・遺児支援。木蘭の涙。スターダスト・レビュー。死の理由は不明だが残された人の思いが。自殺対策基本法。06年に法制化、16年に改定。1条。自殺による…

相続。

誰しも肉親が亡くなると葬儀や四十九日法要などに忙殺される。それが一段落すると相続をどうするか、という問題に直面する。というか葬儀の前から遺産をどう分割するかが大きな問題になることも多い。そもそも相続財産が何処までのものになるかも重要になる…

大雨被害に見舞われる日本列島。

昨春からコロナ禍は1年半以上続いている。今は第5波の真っ只中である。それはともかく(けど感染したら兎も角とは言えないが)、今週の後半からずっと日本列島は大雨に見舞われている。今回の大雨は、何時になれば終息するのか分からない。ずっと雨が降るの…

教育の文化的基礎(教育学入門第12回)

文化の伝達は当然ながら教育の機能になる。どのような文化を伝達するかには意識的でなければならないだろう。 岡崎友典。永井聖二。教育の文化的基礎。文化というもの。その伝達が無ければ社会は維持できない。文化の伝達の機能が教育。集合的思考、集合的感…

高さ。

10年前の東日本大震災では津波の高さは10メートル以上になった所もある。津波は多くの人間の命を奪った。海に流されたのか未だに行方不明になっている人間も居る。そして福島第一原発に津波が襲い全電源喪失に陥った。未だに事故の処理は終わっていない(そ…

起こるかもしれない淀川の氾濫とその予測をするhomepage。

新型コロナウイルスの感染拡大は止まらない。東京都の小池都知事は災害であるとの見解を示している。首都圏ではもはや災害医療に近いものとなっている認識が大多数になりつつある。 それで今日は伝統的な災害である大雨によるものについて。要するに新型感染…

「師弟関係」という文化(教育文化の社会学第10回)

研究者の養成では全人的な関係が前提になる側面はあるのではないかと思う。大学で同じゼミに属していた人間とよく話すのだが、ゼミの師匠に何処かしら似ているのは共通している。 稲垣恭子。日向ひまわり。師弟関係という文化。どの社会でも文化を伝達伝承す…

偶然。

Amazonが日本社会で存在感を持ってから20年になる。今やネット通販を全く使わない方はあまり居ないだろう。私もiPhoneのアクセサリーなどをAmazonで購入したりしている(というか量販店で探し辛いからだが)。ただ私個人は現物がすぐに手に入らないと気に入…

立秋が去り大雨に。

今年もいつの間にか立秋が過ぎた。つまり正式には「残暑お見舞い申し上げます」と言わなければならないということになる。私は何回か誕生日を祝ってくれるリアルの手紙(電子メールが現れてからは区別をしなければならない)への返信に神経を使ったのを思い返…

生徒指導と学級集団(生徒指導と教育相談第1回)

教師はどの生徒にも期待を持って接することが必要なのだろうけれど、人間業ではない感じもする。 住田正樹。生徒指導は色々な問題を含む。他の問題の手がかりにも。生徒集団と学級集団。児童生徒に対し社会の文化を伝達。広く承認され共有されている思考領域…

調和。

大阪で万博が行なわれたのは1970年(昭和45年)のことであった。テーマは「人類の進歩と調和」であり、更に4つの主題に展開されていった。しかしシンボルたる太陽の塔は屋根を突き破って屹立しており、この時点で「調和的」だとはとても言えないであろう。私…