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本当に破産状態なのかそうでないのか

恐らくは観測記事で、更に検討がなされるのだろうけれど。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080517-00000928-san-soci

大阪府橋下徹知事直轄の重要政策プロジェクトチーム(PT)が近代的建築物や古墳などの名所をライトアップして府内全域をひとつの博物館に見立て、にぎわい創出を図る「大阪ミュージアム構想」(仮)を検討していることが17日、分かった。御堂筋イルミネーション計画もこの一環で、100億円以上の出費となる可能性があるという。橋下知事は「大阪独特の“空気感”を出したい」と構想に強い意欲を示しているが、厳しい財政再建を進めるさなかでの提案とあって、反発も想定される。

 橋下知事は今年1月の知事選で示したマニフェストで、冬季にイルミネーションイベントを実施することや「石畳と淡い街灯の街」をコンセプトにした景観づくりに取り組むことを表明していた。

 就任後に立ち上げた重要政策PTには「水と光」をテーマにしたまちづくりの構想を具体的に検討することを指示。政策PTはすでに、大阪市内の御堂筋沿いと堂島川の左岸沿いを、今年の秋冬にイルミネーションで彩る「光る御堂筋」計画を府幹部に示している。

 今回、浮上した「大阪ミュージアム構想」は、光る御堂筋計画に加え、大阪市中之島周辺の近代建築物▽江戸時代の街並みが残る富田林市の寺内町岸和田市岸和田城周辺▽世界文化遺産への登録を目指す百舌鳥・古市古墳群−など、府内の名所をライトアップする計画。

 名所それぞれを一つの芸術作品として見立て、府全体を博物館として位置づけてPRする狙いがあるといい、6月上旬に示される重要政策PT案で詳細を明らかにする見通しだという。

 経費面では、光る御堂筋計画だけでも10〜20億円の費用を見込んでいるため、ミュージアム構想全体の実現には、100億円単位の予算がかかることも想定。福祉、教育など住民の暮らしに直結した施策など約1100億円のカットを盛り込んだ財政再建試案が提示されているだけに、反発は必至とみられている。

 光る御堂筋計画をめぐっては、今月8日に開かれた橋下知事と部長との意見交換会で、各部長から「今やることには反対」「いきなりイルミネーションをやっても府民の理解は得られない」と反対意見が続出していた。

 これまでの改革案では、弥生文化博物館(和泉市)などの博物館施設の大幅見直しが盛り込まれている経緯もあり、関係者からは「博物館を縮小するなかで、ミュージアムと銘打った構想を打ち出すのは、文化施策に対する矛盾になるのでは」という指摘も上がっている。

この構想が本当ならば、破産状態というのは嘘ということにならないのだろうか。
そうでなくても各種の施設を無くし、退職金も一部の返還を要求しているというのに。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080515-00000086-sph-soci

財政再建を進める大阪府橋下徹知事(38)は14日、退職した知事や職員OBらに「(退職金を)満額もらいましたって、納得いかない。寄付の1つでもしてもらいたい」との考えを明らかにした。8352万円の退職金を受け取っていた太田房江前知事らに個別にお願いするかとの問いには「もし(話が)あればトップとしてやる」と、「(強制は)法律上無理」とした上で退職金一部返還を求める考えを示した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080515-00000926-san-pol

大阪府の歴代知事や副知事、職員OBらに退職金の一部返納を求めた橋下徹知事の発言に、元府幹部らからは「知事の気持ちも分からないではない」と肯定的にとらえる意見もある半面、「早急すぎる」と強い反発の声も出るなど、波紋が広がっている。

 元副知事経験者(65)は「新しくなった知事がいうこととしては、気持ちは分からないではない」と橋下知事の発言に一定の理解を示す。その上で「ただ、現職の人の退職金がどうなるかわからない状況で、現時点で返すか返さないかはまったくの白紙。事態の推移をみて、慎重に考えるしかない」と指摘。また「ただ、自分たちも、20%の給料カットをしたこともあり、今まで決して何もやってこなかったわけではない」とも付け加えた。

 別の元副知事は(59)は「橋下知事が自らの方針に基づいて発言していることなので、コメントは差し控えたい」と話した。

 元幹部の男性(63)は「退職手当は正規に受け取っており、やましい金をもらったわけではない。後になって『財政状況が悪いから、金を返せ』と言われても…。われわれが現職の時もバブル時代の後始末をさせられたことがあった。橋下知事は早急に物事を進めているように思える。橋下知事の発言は感情として分かるが、行政のトップとしてはどうかと思う」と首をかしげた。

 また、教職員OBらかも橋下知事への反発の声が出ている。

 平成12年に府立高校を定年退職し、現場教職員らの相談に応じる「教師駆け込み寺・大阪」を主宰している下橋邦彦さん(68)は「知事の退職金の返還の話は非常に残念な提案。教員として30余年務めてきた人たちは、きっと投げ出されるような思いをするはずだ。退職金は後の生活を支える大切なものでもある。教員はつぶしのきかない職業で、退職後すぐに年金を受給できるわけでもない」。

 府南部の公立小学校教頭は「過去にさかのぼって退職金を返納するようなことになれば、将来、退職金を受け取ることになる在職中の教員の士気低下を招きかねない」と懸念を話した。

労働関係者からの話では、職員の年収25パーセントカットも検討されているという。ボーナスも含めて年収400万円の職員にとっては、100万のカットに相当する。生活もあったものではない。そうでなくても太田府政の8年間で、給与アップは殆どなされていないそうだ。

そこまで経費削減の努力をしている最中に、必要性も薄く、効果のあるのか無いのか未知数のミュージアム構想なぞ実行できる余裕はないはず。実際には破産状態にはなっていないのではないか、そう疑われても仕方が無いのでは。