資格試験においては、過去問の征服は合格への最重要課題である。過去問を完全にマスターするだけで大半の試験には合格できるだろう。何故なら、過去に出題された問題の内容を、試験では問われることが殆どだからである。
試験問題を作成する側に立って考える。あまり自分の好みを入れて出題する訳にはいかない。出題範囲があるのは当然としても、あまりに難しければ受験者は誰も出来ないので、合格点を下げざるを得なくなり支障をきたす。実力も的確に判定できない。なので受験者がある程度は得点できるような出題をする必要がある。しかも得点分布が適宜に散らばらなければならない。従って、無難にいこうと思えば過去の問題に沿って出題する、という方向にならざるを得ない。過去のデータがあるので、得点分布をある程度は調整することが可能である。
差し当たり、過去に出たから二度と出ないだろう、という発想はしない方が賢明。
