敢えて理由を一つに絞るとすると、サブプライム問題ということになるのだろう。けれど、バブルが弾けたから破綻した、バブルを予期して対処できなかったのが悪い、教訓にするべきだ。それで終わったとしたら、何も反省していないことにならないのだろうか?バブルが弾けるなんてことは、資本主義の経済体制になってから頻発している。バブルだと気がつき、それを組織の意思決定に反映し、自らに傷がつかないよう対応できるか、問題はそこにあるように思う。バブルに気づく者は、多くなくても確実にいる。けれど彼らの警告は、組織で容れられることは稀である。ましてやバブルに乗って儲けているのを止めることは殆ど無い。
資本主義の経済体制が続く限りは、バブルと付き合っていかざるを得ない。どのように一緒に生きていくか?先のバブル崩壊で日本は貴重な体験をしたはずだけれど、経験として生かしている様子は見受けられない。なにしろ全土を焼け野原にされても、その体験を血肉にできない国なのだから当然なのかもしれないけれど。