F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

1人につき月1,000円がget出来る事業*1

こういう記事asahi.comにアップされていた。引用しながら分析してみる。

日記風の簡易型ホームページであるブログの書き手「ブロガー」が今年1月末で2695万人にのぼった。総務省の調べで分かった。「口コミ広告」などブログの市場規模は08年度で160億円と推計された。ブログは、商品の売れ行きをも左右する「メディア」に成長している。
ブログの登録者数は、国内のブログサイトの運営会社64社を対象に聞き取り調査を実施して推計した。複数のブログに登録している書き手も多く、重複を除いた実人数はこれより少ないとみられる。

簡易型ホームページって、、、orZz まあ他に説明のしようが無かったのだろう。ブロガーは2695万人に上る。64社に聞いたというから、大体の目安には充分だろう。PVも絡んでいるので、酷い水増しはないだろうし。05年の国勢調査より、日本の総人口は127,768千人だから、計算すると5人に1人はブロガー、ということになる。あくまで単純計算だけど。重複も当然あるので、持っている人間は2個ずつ持っていると仮定する。それでも10人に1人はブロガー。放置しないで更新を続けているかはともかく。まあactiveな方は10%なのが私自身の実感だけど、それが事実でも、最低限100人に1人はアクティブなブロガー、ということになる。甲子園を埋める5万観衆*1の内、500人は居ることになる。

今回、初めて推計したブログの市場規模では、ブログ上の広告をみた人がクリックして商品を買うとブロガーに報酬が入る「アフィリエイト広告」などの市場が約69億円。ブログの文中で感想や体験談を掲載すると報酬が入る「口コミ広告」などの市場が約67億円。この二つの合計で市場全体の約85%を占めている。

上の2種類しかブログ関連の市場は形成されていないのだろうか?波及効果として他に無いのかが気になる。まあ差し当たり160億円が市場規模と仮定する。
ブロガー1人当たりの市場は、160億円÷(2695万人÷2)*2、で1,187円あまり。つまり、1ヶ月当たり約100円、ということになる。各種公共料金を考えても、とても巨額とは言えない。
ところが、放置せずに更新に励む人間に絞って議論すると、途端に話は変わってくる。先に述べたとおり、activeなのは10分の1に減るから、逆に1人当たりの金額は、1ヶ月当たり1,000円相当になる。下手したら通信代に匹敵するくらいの金額になる。道理でブログ関連のbusinessが盛んになるはずだ。
問題は、activeなブロガーを如何にして増やすのかと、activeなブロガーを如何に繋ぎ止めるのか、ということにあるのだろう。前者が達成できなければどうしようもないが、敢えていうなら後者に力を注いだ方が、安定した収益が見込めそう。アメブロはてなも、他の事業者も、恐らくそのことは理解していると思われる。

*1:現在は5万も入らないと思うけれど

*2:上述したが、持っている人間は1人当たり2個ずつもっていると仮定する