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精神医学とは何か(精神医学特論第1回)

何故DSMが必要なのかについて理解は出来た。直観主義からはなかなか脱することは出来ないだろうけれど。

 

広く見渡す努力を。精神医学とは?精神の、が簡単ではない。主訴に対する客観的な原因。見えるというのは大きな意味を持つ。ところが精神医学は目で見ることが出来ない。外への現れは診ることが出来るけれど。心の中を推し量る。顔を合わせて、言葉での検診。視診、聴診、問診。検査。検査技術の発展で、フェイス・トゥ・フェイスがおざなりにされることも。精神科の場合、検査は診察の代わりにならない。検査万能ではない。人と人との出会い。精神は目で見る事ができない。学習の成果で疾病名が。精神疾患が存在しないという立場もあった。憑物が憑くという立場も。例として、てんかん。発作というもの。ヒポクラテス。アニミズムによる精神疾患の解釈。精神疾患に対する恐れ、差別が。悪しきアニミズムを置き換える営み。
歴史を知ることが大切。19世紀。グリージンガー。精神疾患は脳の病気。近代医学の勃興。脳の病気?怖くない?モノの次元で考えることが出来る。医学の一分野。20世紀。治療薬の開発。治療法がない時代が長かった。1952年。効く薬があることが判明。他の疾患にも効果がある薬も。薬物療法の活性化。原因に関する研究も進む。何故薬が効くのか、の探求。身体主義と心理主義。しかし心理療法が必要でないことにはならない。昔のカルテは薄かった、薬の処方がなければ書くことがない。しかし50年半ばからカルテが厚くなる。しかもspeedが早くなる。コミュニケーションの回復。デイケアなどの記録が。効果がハッキリすると言葉を通じて精神療法的な働きかけが出来る。
精神疾患の診断。面接の進み方が医師によっても異なることが。定義すら異なることがある。再現性は難しい。診断基準を揃えなければならない。統一的尺度が必要。DSMとICD。使うことに慣れる必要が。DSMはアメリカの学会が作成。多文化社会。DSMは社会的要請がもとに。特徴。操作主義。直観主義の反対。客観的な手続。マニュアル方式。客観性を確保する。基準に従って誰でも到達できるように。症状に重きを置く。原因よりも。原因が分かっていないものが多い。言葉や名称の統一を。多軸診断。精神疾患についての診断。知能パーソナリティについての診断。身体的。心理的。職場での機能。立体的に浮き彫りに。援助計画の在り方にも影響を。DSMは52年から。80年に第三版。2013年にはDSM5に。ICD。国際疾病分類。WHOが作成。第5章。03年にICD10。大まかには似ているが違う点も。目的が違う。ICDは地域の保健担当者が使えるように利用しやすく。DSMは学問に耐えるように。使い分けているのが現状。ラベリングしてマニュアル思考に?世界中に共通の物差しが必要。外因心因内因。鬱病などに参考になる。

 

精神医学特論 (放送大学大学院教材)

精神医学特論 (放送大学大学院教材)

 

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