F-nameのブログ

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例。

法律の世界では、各裁判所が出す判例が重要な地位を占める。特に最高裁判所の判断は重要である。余程のことがない限り、下級裁判所は最高裁の判断に沿った判決を出す。どの法分野にも、概説書が数あまた書かれているが、大雑把にいうと2種類に分けることが出来る。判例にベッタリ従う書籍と、やたらと判例を批判する書籍とに。その中庸というか、良いとこどりを目指す書籍は多い。だが、先の2種類を脱することができている書籍は少ない。選ぶのにも結構困る。理論的な書籍の方が総じて読みやすいのだが、結論が判例と異なることが多くなりがち。かといって結論を判例の通りにすると、理論的な整合性がつかなくなる。筆者が悩むところだと思う。