F-nameのブログ

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平成の総括。

平成は今日で終わる。まあ感慨に耽っているのは恐らく日本だけだろう。ナショナリズムの発揚。左派などのグローバリゼーションを主張する人間は地団駄を踏んでいるのでは。ただ自然科学的な観点では、悠久たる時間の単なる区切りに過ぎないだろう。私も普段通り仕事などをしていた。令和絡みの商品が売れれば良いな、とは思うけど。

前もしたし今後もするだろうけれど、平成という時代の総括を。現在の天皇になって象徴天皇制はすっかり定着したように思う。様々な活動をされ、国民の為に心を砕かれたのが理由だろう。昭和天皇が戦前の旧憲法下の現人神のイメージを払拭してしまうことは出来なかったけれど、スタートから日本国憲法下の現在の天皇にはそれが無かったのも大きい。昭和と比較して天皇制廃止を叫ぶ人も少なくなった。ただ天皇家の血統が絶える恐れはあって、今後にも問題となるのだろうが。

経済的には停滞の時代だったとくくることが出来る。昭和は大戦中の一時期を除いて経済成長が続いた時代だったけれど、平成期はバブル崩壊からなかなか浮上出来ていない。衆議院の選挙制度改革に端を発しアベノミクスに至るまで、一連に連なる改革は試みられたが、首尾よくいったものは無かったように思える。インターネットなどの技術革新も経済成長に繋がっていない。何故に停滞しているのかは、きちんと論じられないといけない。

平成期は戦争が無かった。それは昭和期と違うところ。しかし世界は紛争や難民で溢れていることは忘れるべきではない。日本周辺に限定しても、軍事的緊張が増加したのは事実。「人民」の人権が守られないような隣国が複数あることも考慮に入れる必要がある。拉致された国民を取り戻すことも必要。現政権の最重要課題の筈だが、それも出来ていないことは深刻かもしてない。統治能力の有無にも関わる。