今日は年号が令和である最初の日。新しい時代が始まるとの声が、マスコミにもネットにも多い。幸福感というか高揚感というか。喜ぶことはそうで無いより良いことだ、と見做す考えは確かに妥当だと思う。ただ、昨日も書いたが、新時代と盛り上がっているのは殆ど日本だけである。外国では単に1日が進むだけ。グローバル化と叫んでいる時に、元号が新しくなったとはしゃいでいるのはガラパゴス的では無いのか、と感じる。そして新元号になったからといって、日本の様々な問題が即座に解決するものではない。はっきり言って元号というのも1つの幻想に過ぎないのではと考える。勿論、幻想をよすがにして生きるのも人間だとも思うけど。
新天皇が即位された。令和が何処まで続くかは分からないが、皇室は暫くは安定しているだろう。ただ、血統を継ぐ者が絶えるのでは、という問題は残されている。伝統は維持すべきというのは基本的に頷けるとしても、平成期の初めから問題をずっと先延ばしにするのはどうだろうか。現状を見る限り女性宮家の概念を導入するしかないのは明らか。それに天皇が男性しかなれないというのは、男女平等の流れに逆行している。にも関わらず、正面から議論する状況にはなっていない。カタストロフィcatastropheに陥るだけではないか。まあ、なし崩し的に天皇制を消滅させれば良いと周囲は考えているのかもしれないが。