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「ハレ」としての10連休

10連休は一昨日で終わった。昨日の弊店も通常ムードだった。世間で言う休日でもないとこんなものかもしれないけれど。小売業は世間が休みの日こそ売上を出さなければいけない。それに24時間勤務をするよりも疲れは無い。働いたら分かると思うが、朝から朝までの仕事だとどうしても疲労はある。やれと言われても二度とやりたくはないのが正直なところ。

天皇の代替わりもあり、ある意味「ハレ」のムードが漂っていた。「ハレ」というのは、日本の日々の生活から柳田國男が見出した概念で、祭りや結婚式、年中行事などの非日常の時間の意味である。日常を表す「ケ」と区別される。確かにこの10連休は「ハレ」の雰囲気があった。5月1日が祝日となったので、天皇即位の奉納ムードがあり、世間で言う休日が続いたので特別なレジャーなどをする人も多かったのではないかと思う。弊店はもちろん休みではなかったが、「ハレ」の感覚があったのは事実で、売上も上がった模様。まあ祝日には国民統合の機能もあって、それは役割を充分果たしたようにも思う。現政権の目論見としては、内閣の支持率を上げたいということもあったのだろうけれど、効果があったのかは7月の参議院議員選挙で明らかになるだろう。

5月1日が祝日なのは、今の所は今年限定だけど、メーデーでもあるので祝日にしてしまえば、国民も長期間の休みを享受することが出来る。現在の祝日にはよく意義が分からないものもあるが、メーデーは一応労働者の権利擁護の為の日なので大義名分は立つ。現政権にしては労働者の権利を高揚するという国民統合の機能があってはまずいと考えているのだろうか。連合が支援した民主党主導政権という時期もあったけれど、メーデーを祝日にするという話は出てこなかったように思う。まあ祝日が多いというのは分かるが。