F-nameのブログ

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畏怖。

私が畏怖の念を抱いたのは、高橋尚子選手に対してである。00年9月のシドニーオリンピックでではなく、98年12月のバンコクのアジア大会でのことである。午前に行われたのだが、コースのアスファルトから陽炎が揺れているほど暑かった。そんな環境だったら記録より勝利を追求するのが本筋。ところが高橋尚子選手は当時の世界記録を超えるペースで35キロまで駆けていった。たまたまTVをザッピングしていて見かけたのだが、目を離すことが出来なくなった。正直、常軌を逸しているのではとも思ったが。ゴールの時点では世界記録に少し及ばなかったが、日本記録は3分以上縮めた。しかもゴール後も本人はケロリとしている。恐らく陸上の歴史で、一番世界を唖然とさせた事態だろうと思う。