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慎みのなさ。

日本人は慎み深いとされてきた。というか、国際比較では今でもそうかもしれない。「分相応」と言う言葉が有るが、自分を弁えているのが一般の日本人で、だからこそ社会が円滑に進み、高度経済成長が成し遂げられたと多くの人間は考えている。変質したのはバブル期。多くの人間が不動産だったり金融資産だったりを玩具にした。そうでない人も、日本は世界に冠たる経済大国だとの幻想に酔った。バブルが崩壊して停滞の平成になったのはご存知の通り。

人々が慎み深くなったら日本は「復活」すると唱える「識者」が居る。高度経済成長の再現を狙っているのだろうが、多分無理だろう。そもそも対外環境に恵まれていたのが最大の要因なのだから。慎み深いのが誰にとって都合が良いのか突っ込んで考える必要がある。