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複合的な問題への実践② DV被害母子の生活再建支援(社会福祉実践の理論と実際第15回)

母親規範については、男性である夫の為にも理解する必要があると思う。私は子供の時の体験からしか理解出来ない面はあるけれど。

 

ドメスティックバイオレンスの被害者の支援。母と子。仕事家事育児司法対応を抱えて色々な問題が。複合的な困難を。DV被害母子の生活再建支援。親密な関係者からの暴力。性的心理的経済的暴力も。DV防止法。配偶者からの暴力は5人に1人。被害を受けた家庭の3割には子供への暴力も。相談数は11万件以上、増加傾向。離れて生活を始めるにあたっての困難。経済的、心身の健康などの困難。ひとり親の貧困率は50%以上。非正規雇用が多い。余裕がない。被害体験が重なれば影響が大きい。生活再建期は新たな困難を。母子生活支援施設。母子家庭などが入居。支援を受ける。事例。支援したのは母子支援員など。母子。夫の暴力から子供2人と逃げてきた。パートの仕事を続けたが、暴力から緊急一時保護。母子生活支援施設に。生まれ育った家族に色々な問題。DV。母子分離。生活再建期。入所当初。子供に異常な行動。細かく叱責。母子間の激しいやりとり。その都度母子間を仲裁。子供を一時的に施設に預ける?give up出来る用意も。2年経って離婚調停の成立。気持ちの整理や現実への対処を。母子分離を視野に置く。母子間の騒動の度に、決断できるよう支援体制を。お互いが安定した生活を取り戻すのが先決。母子間の悪循環コミュニケーション。重大イベントに直面し大きくなった。支配が母子にも身体化。完璧主義的な躾や子供の暴力的行為。母子分離を共有出来る。他者による強制ではなく、本人と子供の為に。子供への影響としての一つの課題。対人関係や生活傾向。不適切な養育。生活密着型の母子支援。母親へのエンパワーメント。一時的な母子分離に。関係形成。質の高い支援が。母親規範への問い直し。あるべき母親像。認識を求める圧力。強い母親規範が追い詰める。分離=母親失格?役割が難しくなる母親も多い。母と子の互いにとり最善になるように。従来の性別役割分担意識を問い直す。ひとり親支援の強化を。
この事例をより広い視野で。DV被害者支援。DV法以前から。被害者というEpisodeに閉じ込めないことが。DV被害に焦点を当てすぎている。全てを説明しようとするのは、深く理解する妨げになっている。第2第3のステージに。DV被害に乗ってこない人は支援しない、で良いのか?DVという分かりやすいEpisodeでしか見ていない。病理的なバックグラウンド。精神医療的な診断やアプローチは大事。カウンセラーが入って心理的なアプローチを丁寧に。ソーシャルワーカーとしてもっと現実的具体的な。社会的要素が人間に力を与えている。自分で道を切り開く。生活の困難さを具体的に解決する。課題中心的で短期的なアプローチではなく。10年位のスパンで。女性は本来的に強さを持つ。ストレングスモデル。感覚や経験に導く。人に対する信頼感。力への意志。売春で生きてきたから福祉の世話にならない、など。抱え込んで優しくサポートをする、というスタイルではなく。支援者の無力感。母親規範の客観化の難しさ。幅広い視野でDVに位置づけを。母親規範の裂け目。10年の大阪のシングルマザーの虐待餓死の事件。2人の年子の子供を育てる。母親規範の裂け目。母親ではない?深い裂け目をソーシャルワーカーはどのように理解するか。大きなテーマ。母親になる準備期間を与えられていない。しかしゼロにもかかわらず責任や役割は100%求められる。餓死させてしまう。大きな裂け目に対して支援する関係者がどのように対処するか。自分は出来ないと分かっていても、母親規範を否定できない。女性であるということについて、もっと深く多面的に考える。母親規範の問題は深められていない。並列化出来ない。どちらかを優先する時期がある。男性と女性の関係でも。マイナスを埋め合わせていく、長いスパンでバランスを取る。DVの問題、加害者である夫。DV支援で欠落している。男性からの加害性を、時には被害者でもあるけれど。もっと男性にも土俵に乗って欲しい。視野が狭くなっている。被害者支援も現実に近づいてくる。女性をどう理解するのか。母親規範の問題はソーシャルワークとして議論されていない。子供の福祉にも直結するし、父親の問題、家族規範にも繋がる。簡単には答えが見つからない問題。
福祉は現場が命。実践して考えていくこと。

 

社会福祉実践の理論と実際 (放送大学教材)

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