F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

文化としてのドメスティケーション(総合人類学としてのヒト学第2回)

現代農業をどこまで進めたら良いのかは考えないといけないかもしれない。文化的要素が失われてしまうのを何処まで許せるのだろう?

 

ドメスティケーション。栽培化家畜化。普段食べるもの。植物や動物。誰がどうやって生産したか。トーストなど。小麦。卵、コーヒー豆。野生種を栽培化。飼育化した動物。人間が育てやすいように、利用しやすいように改変。自分の都合の良いように。食べているものは殆どドメスティケーションされたもの。野生のものも残されているが。野原で。ゼンマイなど。魚。殆どは海で漁獲されたもの。陸生動物と対照的。1万年前。世代と世代の間隔。25年と仮定する。400世代前の先祖。それほど昔のことではない。人類の誕生は700万年前。言葉の定義。食物を手に入れる行動を指し示す。採集、狩猟、食物の種類を植物や陸生動物、水生動物。自然的環境か人為的環境か。牧草地や小屋など。採集とは自然環境下の植物を。狩猟。飼育。鉢植えは人為環境。漁労や養殖。
栽培化された植物。それを栽培する技術を。元となる野生種から。都合の良い個体を選択することを繰り返す。人類にとり都合の良い植物の特徴は、製造により不都合。種をつける植物。種が辺りに散らばる。次の世代に繋げる。やっと成熟したら、種を集めるのが大変。効率的な収穫を可能にしなければ。稲。栽培された植物は食べられる部分が大きい。人類にとっては柔らかい方が好都合。植物の特性を人間が取り除く。自然環境下で自立して生活が生きづらくなる。柵に囲まれ栄養素と水などで生きていける。農耕とは、栽培化された植物を育てるプロセス。除草するなどして。現在農業。世界の各地ではその地域ごとに発達した。地域ごとの在来の農業。在来農耕。現代農業。農学という学問に支えられている。便利な製品の開発。除草剤、化学肥料。殺虫剤。耕すなどの農業機械。育種やバイオテクノロジー。マニュアル化されている。農学の体系化。農学の技術は誰でも学ぶことが出来る。グローバル。在来農耕。ローカル。沢山の品種が。品種ごとの性質が異なるのが、持続に意味をもたせる。社会ごとの知識。マニュアル化されていない。個人的体験。社会の中の多様な文化的行為との繋がり。在来地が必要。分配の規範も。タイミングを知る暦も。それぞれの社会の文化体系の一つを形成。現代農業の外的特徴と別。
パプアニューギニアと日本関東地方のさつまいも農耕。パプアニューギニア。在来農耕。畑の周囲に樹木を植えるという特徴。土壌の生産性を高める。どの樹木を植えるのかは個人の判断。人により見解が別れることも。畑ごとに異なる。植えるのは男性。雑草の管理は女性が担当。肥料になる良い雑草と生産性を低下させる悪い雑草。さつまいも畑では不思議に。現代農業の常識に反する。さつまいもの生産性を向上させるために。持続的な耕作が可能に。環境負荷が小さい。現代農耕と在来農耕の比較。鍬を使う場合と50馬力のトラクターを使う場合。1ヘクタールの畑を。100分の1。しかしトラクターを使うと消費エネルギーは大きくなる。石油や石炭の化学燃料がエネルギー。現代農業の方が人間の投入するエネルギーが小さいし生産性が高い。食料需要増加への対応が出来る。しかし地球環境負荷は増大する。様々な文化の消滅に。在来農耕と現代農業。
家畜化された動物。飼育化された動物。牛馬豚など。いずれも人間の役に立つ特徴を。牛。牛肉や乳製品。革はベルトの材料として。牛に鋤をひかせたりする。馬は乗り物として。羊や山羊。毛皮や布の材料として。人間が利用できない資源を食べて成長。草の中のセルロース。人間は消化できない。動物の肉。同じ豚でも生きたままの方が高い。財産価値が在る。
栽培化と飼育化。ドメスティケーション。在来農耕と現代農業。飼育化された動物。人間によく懐く。人間の管理下で子供を産み育てる。殆どの飼育化された動物は複数の用途を。人畜感染症の拡大リスクはある。生態系を人為的に改変。人類の生存は容易になり人口が増える。ドメスティケーションは1万年前から現代まで。遺伝子組み換え作物。動植物の改変。少ない労働で美味しいものが食べられる。肥満や運動不足で生活習慣病などが。良い点と悪い点を考えるのが大事。

 

総合人類学としてのヒト学 (放送大学教材)

総合人類学としてのヒト学 (放送大学教材)