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健康や病い・障害の研究デザイン(ヘルスリサーチの方法論第4回)

きちんと研究論文を読み進めていくのが必要になるのかもしれない。

 

健康や病の研究。人を対象。患者などの当事者や、家族や地域の人々。研究デザイン。研究計画。量的方法。質的方法。
個人が対象。心などが備わった。患者とは治療や看護を受けている人。ペイシェントは忍耐を語源とする。慢性疾患が主流。てんかん患者。てんかん発作を主な症状とする。薬の調整がうまくいけばコントロール可能。患者の役割はその人の一部分。家族や社会生活の役割。偏見や差別を受けやすい疾患。隠しておくことも。意識障害など、てんかんであることは少なからぬ影響を。てんかんを持つ人々などと表現する。見えやすくなったり見えづらくなったり。患者という用語の問題。実践との緊張関係がある学問。心理性とともに有用性が重視される。明らかになったことに加え、社会的意味。政策や実践における意味。短期のみでなく長期的視点からも。単なる研究者の興味や知的好奇心からでは研究は難しい。医療看護の研究では研究倫理の問題。諮問。精神的負担の。利益が上回る場合にのみ倫理的妥当性が。社会福祉の領域。歴史的なものや宗教的なものなど、多岐にわたる価値観が。問題解決志向の学問。報告書としてまとめたり、研究発表や論文著書などで社会に公開を。知見が実験に取り入れられる。他の研究者の追試も。
患者。障害を持つ人。アプローチ。疫学的アプローチ。人口集団別の特徴を把握。疾病対策を考える優先度。患者調査や死因別調査。データが公開されているので他の統計と関連性を。健康のリスクは社会経済的要因によっても異なる。健康の格差。社会経済的状況によるものは不公正。抑うつが多く要介護状態に陥りやすい。癌の罹患。経済的地位が低い人ほど罹患しやすい。癌発生要因。好ましくない健康習慣を持つ人は、経済的地位が低い人。関連性がある。がん診断後の生存率は地位が高い患者ほど高い。受診のタイミングが遅かったり、検診を受けづらかったり。正しい知識が得られづらい。かかりつけ医を持たない。アクセスの悪さなどの社会的不利。90年代なかばからは、根拠に基づく医療。看護は従来から科学的根拠に基づくことが重要視されてきたが。科学的根拠。開発された介入が患者にどのような効果が。アウトカムを重視。患者にとり意味があること。アウトカム指標を用いる。適切なエビデンスを作る。しかし研究は充分ではない。エビデンスレベル。高いものが推奨される。どのような研究デザインを用いるか。保健医療や看護の立場。望ましい保健行動に変容するのが目標。食事や運動や嗜好品など生活全般。患者にはコンプライアンスが。服薬コンプライアンスが重要。受け身の立場で。より積極的な医療への参加など。アドヒアランスという概念。言葉の選択は意識して吟味する。コンプライアンスの研究は沢山ある。薬剤を一定の血中濃度を確保するのがてんかんの症状を起こさない。飲み忘れの多い時間帯にアラームをかける対応など。行動に焦点を置くのが実際的。観察可能な客観的な指標を。修正が必要なのは行動。変えていきやすい。行動変容が上手くいかない時に、患者が無能さを認知するのが問題。てんかん患者の場合。単純な薬の飲み忘れ。ノンコンプライアンス。非意図的な場合。意図的に薬を飲まない主体的な行動には限界が。何故薬を飲みたくないのか。どのような意味を持つのか。主観的な経験はインタビューで把握できる。人前では服薬するのは憚られる。苦痛である。本当は治ったのではないかと確かめたかった、など。より深い患者の理解を。病経験。スティグマへの着目。負の烙印。精神障害などは沢山の研究が。好ましくない違い。スティグマを負わされた人が差別で対人関係が問題に。感じられたスティグマ。解雇のような明らかな偏見や差別。スティグマコーピング。他者に説明する対処。もっと一般的な病名で誤魔化したり。嘘を重ねる。常に警戒が解けず精神的苦痛が。通奏低音のように影響を。家族を対象にした研究。孤独な環境で育児を行う母親が増加。虐待予防。父親の育児参加も関心。予期せぬ妊娠で結婚。シングルマザー。経済的ゆとりがなく飛び込み出産の例も。新生児医療の高度化。命が保たれても母子分離が長くなり愛着形成に阻害を。虐待。母親が主体が多い。ネグレクトが多い。健全で安全な環境になるように支援する研究ニーズが。介護は家族が行うことが中心になる傾向が。担い手は女性が中心の時代から多様化が。同居家族介護者。80年代は息子の妻が30%以上。10年には男性が35%以上。配偶者が4割を占める。夫介護者の増加は続く。女性介護者が研究の中心だった。男性は少ないために分析できなかった。近年問題視されている介護虐待などは、男性の関与が。老夫婦間で起こる。夫が加害者に。00年には介護保険が。社会的介護の提唱はあったが、環境は改善されていない。介護は終わりのない領域に。介護の期間が長くなると、介護者の人生が考慮される必要。学問横断的に探求されるべき。地域を対象とした研究。ソーシャル・キャピタル。社会の効率性を高める。パットナム。日本でも開発学などで概念の紹介や理論的研究が。健康は最も実証されてきている。協力し合う地域では健康状態が良好に。逆も言える。地域づくりの根拠として。少子高齢化の社会において、アプローチとして期待されている。住民と専門家の協働。課題の当事者と研究者が協働で参加型研究を。従来の研究よりも実効性の高い制作づくりに。住民のエンパワーメントを高める。
データの質により、量的研究と質的研究。データが記号や数値化。インタビューや観察記録など多様なデータ。何を明らかにしたいのかで決まる。量的研究では頻度や関連の強さを。母集団への適用。重要性や優先度を考える面で有用。質的研究。より少ない対象の主観的対象を重視。深い理解が可能。プロセスの一例。量的研究。仮説と調査票の完成度が。質的研究。データを収集しながら焦点化。仮説は厳密でなくてもよい。まとめる過程が重要。研究計画の立案。倫理審査を見越した予定を。倫理委員会の承認には時間がかかることも。21世紀になって質的方法により、心理学社会学など多様な学問を貫く学際的国際的流れ。質的研究論文の高まり。個人の価値観を重視。各自の責任が強調される個人化。個人の目線に立ち、語りから追体験することで社会の本質に迫りうる。質的研究。90年代以降のナラティブ研究の急速な発展。実証的研究の多くは妥当性の確保を。量的研究には一定の蓄積を。手続的再現性を高めるのは質的研究の質の根拠に。信憑性を重視。インタビュー調査の中でもライフヒストリーの。内的一貫性により評価される。2人が全く異なることでも。データ収集からの過程を読み手に分かるように書いて透明化する。
文献の活用。学術論文は形式も重要視される。独自の規定。章の建て方など。医学用語辞典による。一般名を使う。keywordが決められている。実験動物を用いるなどの研究は倫理委員会の承認が。公的に流通させるために形式性が重視される。定式的に文献情報を書く。データベースで発見した文献を引用。整理が必要。番号で引用文献を対応。著者名はカッコ書き。APAスタイルなど。スタイルに関する規定。書き方についてはnetで調べることが出来る。

 

ヘルスリサーチの方法論―研究実践のための基本ガイド (放送大学大学院教材)

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