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知。

ざっくり分類すれば、形式知や暗黙知に分けられる。言葉で定式化出来るのが形式知で、出来ないのが暗黙知である。近頃は資格試験の種類が増えたり大学入試で騒がれたりしているが、各種の試験の殆どは、形式知を記憶しているかどうかで合否の判定をする。しかし記憶力だけで世間を乗り切れる筈もないから、論述をさせたりすることで、表現力などの暗黙知を試すこともある。京大の2次試験などが典型的である。そして受験者がどのような解答をするのかは分からないので、複数の採点者が関わったり採点基準を修正したりして多大な労力を使っている。

大学入試の新共通テストで国語や数学の記述式の設問を出すというが、公正な試験にはならないのは確実である。受験者は50万人になる見通しだそうだが、バイトなどを投入してまともな採点が出来るのが疑問である。ベネッセBenesseのグループ会社が採点作業を請負ったが、無理なことは長年入試に関わっているのだから知らない筈はなかろう。今のうちに辞退されることを勧める。