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野村克也師の(誰も言わない)功績。

野村克也師が亡くなられたとのこと(誤報であることを願う)。誰も書かないだろうから書くが、彼の最大の功績は野球の理論書を数多く書かれたことだろう。プロ野球については日本はアメリカより後発であったが、少なくとも野球理論に関してはアメリカを上回っていると考える人は少なくないのではと思う。勿論、現役時代の捕手や打撃の実績や監督時代の功績があるからこそ、師の理論は説得力を持つ。仕事というか野球が趣味の人だったから、現場を離れた状態では書籍の執筆にエネルギーは注がれることになった。恐らく10年後(今もそうかも)には師の理論が下敷きになって日本の野球は発達していくのだろう。

南海ホークスなどの現役時の実績やヤクルトスワローズを3回日本一にした功績については他で散々書かれるだろう。関西人として外せないのは3年間の阪神タイガース監督のこと。タイガース初めての外様(タイガース関係者でないからそう呼ぶことが慣例)出身なので気苦労が多かったのではないか。関西の場合は幾つものスポーツ新聞が面白おかしく書き立て、球団関係者も監督に反発するとネタをそれらに流すので、思うに任せなかったのは事実。3年間では変えることは無理だったのだろう。それでも後任に星野仙一師を上げたのは慧眼と言える。辞めるときにも夫人の脱税事件やなんだかんだでドタバタがあった訳だけど、球団も流石に危機感を持ったのだろう。そりゃあ日本一の監督と言われることが多い人間が監督をやって3年間最下位だったのだから。