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モンテッソーリ:『子どもの発見』(発達科学の先人たち第8回)

幼児教育について知識が無いなあと改めて感じる。モンテッソーリが女性であることも知らなかったし。

 

イタリアのモンテッソーリ。女性初の医学博士号を。幼児教育。モンテッソーリ教育。「子どもの発見」。イタリアの女性とは?スタイルが良くてファッショナブル?情熱の国だから女性を大事にする?ローマの休日。ヘップバーンはイタリア人ではないが。文化的には中世から続く伝統社会。強固な性別意識が。差別の裏返しが情熱でき?典型的な男性社会だった。男性社会の中で。生涯と社会的背景。マルケシュで中産階層の家庭に。厳格で教育熱心。イタリアで女性の専門職は小学校の教師くらいだった。戦前の日本も同様。限られた進路のモデル。自身は工学系のエンジニアになることを望んでいた。ローマ大学に入学。自然科学を専攻。医学部に進学。性差別が色濃く残っていた。解剖の実習。たった1人で解剖させられる。1896年、25歳の時に最優秀の成績で卒業、医学博士号も。努力家だけでなく基本能力も高かった。努力だけでなく才能も。医師になる。ポスト自体が女性に開かれていなかった。精神病院に職を得る。鉄格子に監禁されて治療も行なわれていなかった。知的障害の子供が遊ぶのを見て、感覚的な刺激への欲求があると分かる。パンくずの代わりにおもちゃを与えてみる。知的障害児であっても知的向上が見られると。感覚教育の第一歩。観察力が凄い。治療を受けた子どもの知能テストが一般の子供より高いことは社会に衝撃を。それだけで満足せず。実践の成果が学問的な根拠は?理解したい。ローマ大学で学び直す。哲学や生理学や心理学などを。幼児教育法を開発。アラフォーから学問を深める。生涯学習の優れた事例に。「アベロンの野生児」。1799年に保護された12歳程度の少年。完全に野生のままだった。保護と教育を施す。感覚機能の改善はわずかで、言語能力は一音以外は身につかなかった。幼児期の重要性を。思想の大転換点。子どもの精神的発達の問題は教育により解決されるべき。37歳の時に成果を元に治療教育法を応用。子供の家と名付けられた施設を。1年間の実践。知能の向上を。世界各地で支持される。子供の家の設立。教師の質の問題も。養成コースを。資格取得制度。50年台にはノーベル平和賞にノミネート。イタリアのファッショ。オランダで52年に亡くなられる。
「子どもの発見」。基本理念と実際の展開。初版は1909年。39歳の時に。発育の自由。文体について。現代には違和感がある?しかし内容は損なわれていない。子どもの生命とは抽象的なものではない。一人ひとりの。生き生きした個人。発露を待ち受けるべき。自由の問題。何よりも自由が必要。ルソーにまで遡る。自然主義教育。18世紀のフランスと条件が異なる。自然の中で暮らす。最後の獲得物。自然的に生活。都市の集合生活で作られた状況からの開放を。取り巻く自然の意味。自然との接触。裸足保育?自由放任教育という誤解。教育の体系性にも配慮された。仕事や作業に関して。数多くの暗示。静粛、静けさ。子供に教えることが必要。様々な練習を。規律への驚くべき能力に。当時の一般的な学級は騒然としていたが。社会的な政治的な催しまで。社会性の涵養。2つの目標。生物学的目的。個人の自然な発育を。職業生活。感覚教育。感覚の発育は知識的活動に先立つ。形成的時期に。刺激を段階づけ適応させる。言葉の形成の際に影響を与えねばならない。自由や自発性や自然だけでなく、社会性も。形成時期に涵養を。
モンテッソーリ教育の影響。子供の家の実践。活動の拡大。20世紀初頭には様々な政党も。社会党の機関誌のムッソリーニとも交流。ファシズムの勃興期には積極的に推奨していた。才能教育の一環。ドイツでも推奨された。統制強化と共に、反体制派とみなされるようになり活動が禁止される。ドイツやイタリアで。しかし他の欧米諸国に。数多くのモンテッソーリスクール。児童中心主義とマッチ。しかし退潮に。アメリカで批判。キルパトリック。進歩主義教育。デューイ。警鐘を鳴らす。社会性や公共性を重視。如何に社会的集団的に発達するかが重要。教室の必要なのは明確な集団的な理念を持った指導者。子どもの自主性ばかりを全面に押し出すと。50年代後半になって再びアメリカで関心が。モンテッソーリリバイバル。きっかけは57年のスプートニク・ショック。進歩主義教育が見直される。知的好奇心や才能を体系的に伸ばす。60年代になると早期学生援助を。ヘッドスタート計画の基盤に。低所得者層の子供が学力の伸びが遅い、基礎的学習が出来ていないことが研究で分かる。底上げを。現在でも続いている。綴り字や数字などを。セサミ・ストリート。今のモンテッソーリ教育は?ブームというものはないが、世界各地で定着している。モンテッソーリスクール。教育的概念の多くがモンテッソーリの考え方に由来している。個別学習、レディネスプログラム。オープンクラス。想起学習など。教育実践全体での貢献が。小さい内に様々なものをさせるのは批判も在る。遊びを奪っている?自己中心的に?芸術性に欠ける?選択肢がないので困惑する?教育費がかかるから中間層以上の教育になってしまう?固有の問題点も含まれている。多くの議論が。

 

発達科学の先人たち (放送大学教材)

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