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教育課題と教師 -貧困、福祉と教育-(現代日本の教師第9回)

教育を考える上でも社会構造の把握は欠かせないと感じた。

 

インカレの教育サークル。小学校3年生の女の子。離婚を機に欠席が急増。家がゴミ屋敷に。朝食を食べていない。担任ならどのように対応するか?家庭に大きな問題が。学校に来ている間は忘れられるように楽しく過ごさせる。給食などを気にかける。家族の人に清潔にとさり気なく言う。相談をしたりする。家庭のことはどれだけ踏み込めるかが問題。教職大学院の学生に問うと、学校に出てこれる工夫をする。少し個人的な指導をする。人間関係に気をつける。ネグレクトにあたるので諸機関との連携を。他の教諭に相談して、児童相談所への連携を。研究の視点と臨床の視点。事例に接した時に、具体的レッテルを貼って対応する。しかし現場で対応する人にとり抽象的な問題ではない。子どもの教育課題には貧困の問題が。児童の虐待。様々な調査研究が貧困の実態を明らかに。阿部彩。非正規雇用と関連を持つ。社会的排除にも繋がる。教育社会学でも研究の蓄積はあるが、学歴の効用に目を取られていた。具体的には踏み込まなかったのは、貧困がシリアスな問題になったから?相対的貧困の問題。指標を作成するのが難しい。どこで区分けするのか?戦後しばらくは貧困もリアリティを持ったが、多くの人からフェードアウトした。生活保護についての研究の蓄積はあったが、岩田正美。ホームレスに長い経歴が。転落していく層。本来不安定な層など幾つかの層が。貧困は社会的関係をも奪う。普通の人間関係から断ち切られてしまう。貧困の問題は多くの人にも無関係ではない。転落とは?セーフティネットは?教育関係者の対応。義務教育段階から。日本は相対的貧困率はOECD平均より高い。家族の解体や性的役割意識や子どもの貧困がリンケージ。義務教育では支援をする必要がある。無償ならお金がかからない?授業料はゼロだが、学用品や修学旅行などで金がかかるし、夏休み冬休みなど。給食代も。非常に負担が重い。給食費の未払い問題。ユニフォームなどが買えないのでクラブに入れないなど。自分の目に入らないからといって問題が無くなったわけではない。女性の就労環境の問題など。経済のプリズム。教育扶助。生活保護の一種。要保護児童生徒。学用品などの。要保護児童生徒に準じる児童に就学援助。受けるのは簡単かどうかが問題。福祉事務所に相談。生活保護の不正受給問題。本当に困っている人が申請に行っても相談に乗ってもらえない。湯浅誠。生活保護を受けること自体が恥ずかしいという意識。沢山の書類も必要。財政事情の悪化。教員給与の問題。義務教育の国庫負担の問題。自治体による差異が。規模が小さいと充分に対応できない。保護者に制度が周知されていない。制度にも問題があるが、社会的基盤の整備も。保護者にも情報を伝えるサポーターのような支援員も。民生委員。チーム学校。スクールソーシャルワーカーなどの専門家の配置を。専門家の雇用形態なども問題。義務教育後、高校。一挙に金銭的問題が大きくなる。教育扶助の代わりに。入学金と授業料の減免制度。近年比率が高まっている。難易度が低い学校ほど高い。経済力が学力に影響。高校生のアルバイト。貧困世帯の比率の影響。アルバイトと貧困の相関。遊ぶ金欲しさではない。自分で稼ぐしかない。奨学金。国家的な支援から自治体に。不安定な財源に。非課税世帯の高校生を対象にする制度。どれだけ周知されているかの問題。奨学金制度は色々な課題が。カバーできる範囲や総額の問題。貸与かどうか。中退の問題。割合としては低いけれど。1.5%だが5万人に。「高校中退」。難易度が低い高校ほど貧困世帯が多く、中退者も多い。アルバイトで疲れ果てる高校生も多い。専門学校の学費や入試の費用の為に。職業適性などのキャリア教育。貧困の連鎖。高卒で就職しても安定した職場環境にはならない。雇用形態は非正規雇用とアルバイトが多い。求人倍率は1.03倍、とても厳しい。選択の余地がない。地域による差異もある。地方では安定した求人量でない。3年で4割が止める。批判するのは社会的視野の欠如。グローバリゼーションの産業界の変化。人が国境を超えて、マクドナルドが各国に、日本のアニメが世界から。直ぐに国際理解教育や多文化教育が。経済のグローバル化という側面。企業間の競争が世界レベルに。安い労働力と購買力在る地域に。トヨタは30カ国ほどの生産拠点を。資本主義的経済活動の段階。熾烈な企業間競争。地球規模の。様々な情報を把握すること。慣行を大きく変えている。日本的雇用が長く、生涯雇用で忠誠心が強くなった。グローバリゼーションの波の中で企業は大きく方向転換を。多額の資本を必要。株主を優先する必要。労働力のコストの削減を。従業員の雇用形態を雇用柔軟型などの携帯に。景気の変動によって調節の対象となる非正規。労働者派遣法の改正。製造現場についても認められる。非正規雇用の人が大量に、リストラも進む。ワーキングプアの出現。若者の貧困。学校の中にも産業界の要請が。人材の。人は材料。商品で儲けることが出来ないので、次に展開する領域を。新たなビジネスチャンスを。目配りが出来て新たな分野の開拓が可能な人が必要。教育界と産業界のリンク。社会構造の変化に影響を受ける。ひとり親家庭の問題。産業界の変化。貧困の中にいる子どもたち。経済的問題には終始しない。人の全ての問題に貧困が。単に経済的問題に還元されない。社会的関係を失う。社会的排除。高校中退。学校の中に居場所はない。職場を転々とする。安定した場所ではない。家庭の経済的基盤が不安定。安心して長期の関係が築けない。足場を失われる。存在が社会から不可視化される。貧困の連鎖。安定した職業に従事できない。連鎖をどのように断ち切るかが問題。自己責任論の台頭。個人の問題に還元され、社会の問題にならない。不利な現状は個人の努力の結果とされる。社会的視野の欠如。個人が取らざるをえない社会の仕組みが公正であるかを問われなくなる。スタートラインのハンディの問題。個人ではどうしようもない問題。厄介な問題。当事者の否定的な自己認識の形成に。最も不利益を被っている人が内面化をする。生徒が駄目な人間と思い込んでしまう。眼の前の子供に対する環境形成を。家庭に問題がある?自力で問題を解決する事ができない。自動的に援助されるわけではない。どのような支援策があるかを把握し活用するのは意味がある。教師1人でなく学校での事務職員やスクールソーシャルワーカーや児童民生委員との連携も必要。連携し支えることが必要。教師は核となれるように。まずは支援体制を組むこと。学校は不平等を是正する為のもの。一定程度担保されていたが、社会的排除機能が酷い。新たな社会を構想する力を。教育と経済は密接に関連している。貧困家庭への対応が出来るように。

 

現代日本の教師―仕事と役割 (放送大学教材)

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