F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

心から状況へ -認知行動的アプローチ(臨床心理面接特論(1)第14回)

力動的心理療法と行動療法的アプローチ、双方のアプローチについては理解しておいた方が良いかもしれない。

 

大山泰宏。心の変容を目指す。1つの特徴。人間の心や精神の存在を前提として。力動的心理療法。行動や考えや感情など。クライアントの葛藤やコンプレックスなど。心に働きかける。全く異なる。行動療法、認知行動療法。行動療法的アプローチ。世界的趨勢。非常に大きな勢力。実効性も。比較的短期間で問題解決を。人格全体や心全体の変容。それに対して問題となっている行動パターンに着目。変わっていくことが突破口に。人格の変容にもつながる。エビデンスを示す。納得してもらえやすい。説明責任。対費用効果も問われている現在。比較的短い時間で。力動的心理療法と異なり。診療報酬の面で優遇。行動療法や認知行動療法について。精神分析的Orientation。発想法を。門外漢であるからこそ平易に説明できる面も。
行動療法的アプローチの基本となる行動主義。行動が何故生じるかの考え方。心というものの存在を前提とせず、状況との関連で生じる。力動的心理療法。心が根拠。なにかするとしても何らかの状況の下で行動する。状況というものの要因から。行動だけでなく感情や態度も。心の内側に原因があるのではなく、外側の状況や環境要因から行動などが。個人差をどう考えるかが問題になる。必ずしも同じ状況で同じ行動を取るとは限らない。心の存在があるのでは?個人差も状況が組み合わさって出てきたと捉える。小さい頃の大やけどなど。心の原因というよりも経験が積み重なった当然の結果。反応の結びつきの普遍化、学習されたものと考える。心や無意識に求めなくても説明できる。状況と行動が結びつく。条件付け。2つの異なる考え方。古典的条件づけ。パブロフの犬。ベルを鳴らして犬が唾液を?犬は肉を食べると唾液が。条件反射。ベルを鳴らす、条件刺激。新たな結びつきが生じる。ベルを見ただけで唾液が出るようにもなる。行動の形成。レスポンデント条件づけ。オペランド条件付け。奈良公園の鹿。人を見るとお辞儀を、鹿せんべいがもらえるから。何故するようになったか。鹿がたまたま首を振る。人間が鹿せんべいを。首を振るという行動が先に。それから外界からの応答。行動の形成だけでなく行動しなくなることも含む。ガンガンと音が鳴る。道具的条件付け。獲得される行動がそれ自身の目的ではなく。スキナーが提唱。
レスポンデント条件づけとオペランド条件付け。態度の変容に応用。行動療法。適切で適応的な行動を増やす。系統的脱感作法。ある刺激に対しある反応。刺激と反応の結びつきを解きほぐす。犬に恐怖を。犬という刺激と恐怖という感情が。生理的反応を生じさせなくする。リラックスした状態に。犬刺激にも様々な段階が。ウォルピー。弛緩法を習得させる。軽度な恐怖状況の際にリラックスを。次に強度を強くする。刺激の順位をあげていく。行動療法の基礎。強迫神経症やパニック障害には効果があまりない。イメージ化したり特定化したりすることが難しい。非常に範囲が広く色々なものに。結びつきを特定しづらい。暴露反応妨害法。より適応的な反応を。不潔恐怖。1時間洗い続かないという恐怖。手洗いの時間を短くして、手を洗わないということを繰り返す。時期を越えると緩和されていく。悪いことは起こらない、大丈夫だという安心感を。オペランド条件付けを応用。応用行動分析。APA。電車の中で子供が騒ぐ。飴玉を貰うと止むが、ますます騒ぐようになる。道具的に騒ぐ。悪循環。飴玉を与えずやり抜く、やがて収まる。静かに座っているときにこそ飴玉を。行動療法は様々な手法などが。
認知行動療法。CBT。反応を内的思考過程に広げる。個人の認知にまで広げる。アーロン・ベック。内的力動の解釈に不満を。うつ病の患者に。negativeな感情はうつ病の結果?気がつくことが打つ症状の緩和に。心の思考過程の意識化が感情の緩和に。認知行動療法の特徴。認知過程。外から観察できる。自己観察に頼らざるを得ない。クライアントの報告を聞きながら共同作業をすることで思考過程の探求をすることが必要。チームになって共同的実証主義を。モニタリングをしながら一緒に。認知ばかりでなく気分や感情など様々な反応に気づき同定する多様性を。うつ病の思考状態。自動思考。不安や焦りといった感情や、飲酒をするなどの行動。悪循環。多様なものの結びつきに気づく。背後にあるスキーマに気づき変容を。認識の枠組み。解釈したりするときの信念みたいなもの。捉え方や意味付けが異なる。本人には意識しづらく変容しづらい。自動思考を極端に偏ったものに。スキーマを知る鍵に。現実と信念のギャップが有る時。クライアントとセラピストが共に全体像を把握して目標を立ててどのように修正するかを話し合う。解決したいことに眼差しを続ける。力動的心理療法に近い。多様なので参考図書を。
初期の行動療法。第3世代の行動療法。マインドフルネスの考え方を応用。サティの英語訳。禅。想念が漂っていて平等に注意を払い続ける。禅の瞑想を参考に、80年代に疼痛の患者に効果があると見出す。価値判断することなく注意を。何かに囚われないことを目標に。心に浮かんでいるものに平等に関心を。他の思考が入ってくる。結果的に痛みから囚われなくなる。マインドフルネス心理療法に。negativeな思考や感情を一時的なものとして平等に感じる。注意の向け方に着目する。80年代後半からのACT。自己のプロセスやコンテキスト。プロセスを認める。森田療法のあるがままへの接近。コミットメント。消極的な反応に囚われない。どういうことに価値を見出すのか。未来へ投げかける。ひと目が気になるということを観察。色んな感覚があることが分かっておちつく。マインドフルネス。自分が人の目が気になるというのは、大切にしたいんだという自分の価値観を明確化して探求する。弁証法的行動療法。リネハ。治療技法だけでなく治療構造などの。人格障害の治療に実証性が。グループで。個人心理療法も付け加えられる。スキルの一般化を。24時間の電話対応。治療者のチームコンサルテーションやスーパーバイザー。包括的な。何が患者にとり必要であり有効かを体感し研究。衝動的行動を繰り返す人にも効果的。DBT。スキルの獲得。衝動制御の出来ない自分を自分の一部として引き受ける。ポジティブな面とnegativeな面が。情動制御がし辛い。方略の結果と気づき自己受容へ。必然性を発見するのを手助けして共感を。セラピストとクライアントの関係性。レスペクトするところから出発。

 

臨床心理面接特論〈1〉心理支援に関する理論と実践 (放送大学大学院教材)

臨床心理面接特論〈1〉心理支援に関する理論と実践 (放送大学大学院教材)