今日は六四天安門事件から31年目にあたる。相変わらず中国政府は事件を白日に晒すことをしていない。そして風化させようとしている。31年前はソ連のペレストロイカやポーランドの連帯など社会主義国の改革が進行しており、天安門広場に集まった学生たちもその系譜に連なる。政府にしてみれば学生をそのままにしておけば体制維持に支障を来すと判断して軍を投入したのだろう。日本の研究者には天安門広場では誰も死んでいないと強調する人間も居るが、どこで死んだにせよ軍に殺されたのは確かである。そして弾圧が開始され現在に至る。今でこそ経済的成長が民主化への動きを止めているのは事実である。しかし一党独裁の体制がどこまで有効なのかは分からない。一党独裁体制なんていう代物は主要国では中国くらいしか無いのでは?そういう国家が近くにあり、しかも規模が桁違いに大きいことは日本にとり軽視すべきことではない。