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教育学の系譜(2) -現代教育学の流れ-(教育学入門第14回)

世に言う教育論は印象論がまかり通っている。誰でも経験したから語れる資格がある、という論法なのだろうか。

 

永井聖二。岡崎友典。教育学は人間形成の過程とそれを意図的にする過程と。人間の文化と社会全体に。研究の方法は多彩。系譜を振り返り課題や学問の展開。社会現象の教育。教育社会学。今回は?現在の教育と教育学の課題。デューイ。急激に変動する社会。19世紀から20世紀。第一次世界大戦も。これまでの伝統的な教育の在り方や教育学の理論に対し、経験を土台とする研究方法。シカゴ。様々なプロジェクト。学校と社会との関係を。社会問題化する。どんな時代のどんな社会でどのように問題があるか。その課題に応える形で教育学が発展。
教育についての言説。ソクラテスの産婆説や孔子の理論。傾聴の対象に。これらの教育論と異なる系譜。学校が多くなり教授法への関心が。単線型学校制度。絵入り教科書。コメニウス。世界図絵。昆虫の説明。聖書の暗唱の重視から、先駆的な方法を示す。19世紀にかけてのスイスのペスタロッチ。調和的に発達した人間の形成を。フレーベル。幼稚園の創始者。子どもの実践を重視。暗記中心の当時の教育からはかなり先駆的。学習者の自覚を尊重。教育学を体系化して科学的教育学の創始者。ヘルバルト。ヘルバルト派の5段階教授法。日本でも大きな影響を。教育思想の展開。その視点。先達の人々。アリストテレスやソクラテス、ペスタロッチやヘルバルトなど。教育の現象を捉えるにあたり基礎となる。必ず出てくる先人については基本的概念や主張を。それぞれの立派な実践家。その学説。それ自身の理解も大事。同時に先人がどのような社会のどのような状況の中で教育論を展開したのかという視点を。ヘルバルト。道徳性。理性によるControl。学習者の認識を明らかに。後世への影響。五段階教授法。弟子が提唱。
20世紀に入り、デューイ。問題解決型への転換。民主主義社会の形成に。ヘルバルト派に対し。経験を再組織。LearningbyDoing。新教育運動。市民社会の形成。民主主義。全体主義、計画経済。思想の面ではデューイは社会の統合として民主主義を。民族のるつぼ。古代ギリシアの古典的なものを新しい社会に即して分析。系統学習。体験学習に対する。知識というものをきちんと教える。ブルーナ。ソビエトとアメリカとの冷戦。アメリカの焦り。日本はその中で、経験主義的なデューイ。地域社会学校を土台に。這いずり回る教育?60年台へのスプートニク・ショック。理想的な教育の在り方ではなく、右に左に揺れている。ブルーナ。ディスプリンセンタードカリキュラム。統合する取り組み。実勢のレベルでは一般の学校に定着しなかった。教育界で実践されることには。現実の教育の諸条件、教師の質の問題。後期中等教育への進学率が急上昇。日本社会が経済的に豊かに。教育の機会均等、中等教育の多様化。機会を平等にする問題もあるが、その先の進路。産業構造と関わる。受験戦争の激化。学歴社会。全国民を巻き込む進学競争が激しくなる。カリキュラムの問題が密接に絡む。教育論の変遷。学説史。どの段階の学校を念頭に置いているかが微妙に変化しているのを見ておく必要がある。進学率の増加に対応して。議論の焦点が変わってきている。
現代では教育学は教育哲学など様々に分化した。多彩に。量的拡大にかかわらず逆機能を。イリイチの脱学校論。不登校やフリースクールなどの課題。戦後の日本の進学率。戦後しばらくは楽観的。学校に通うようになれば社会病理は解決すると。進学率の上昇。拡大の帰結としての問題。学校内の病理が目立つようになったのが現実。80年代以降に学校のイジメが。不登校。教育とは何なのか、教育学は何をすべきか。議論は避けられない。教育人間学が注目された背景。ボルノー。出会いの概念を深め覚醒としての教育。連続的形式に対し、実存哲学。連続と非連続の二重性。いずれもが教育の連続性計画性を求める。逆に中断の意義を認めるのがボルノー。教育の必要性と可能性。責任を持てる人格まで。「教育人間学」。実存主義の影響を、現象学的視点で。教育人類学との境界の教育人間学。教育の現状での危機感。どうあるのを問い直すのが教育社会学。教育機会の問題。学業達成の格差。家庭の影響があると。コールマン報告。言説を問い直す。政策科学的な思考を端的に示す。現実の教育政策や教育行為は様々な働きを担う。個性尊重の理念。それが教育政策のレベルで具体化される時には、賛否が分かれるストラテジーに。教育格差の正当性にも。冷徹に明らかにすることで教育社会学の特徴を。どうあるべきか、とどうあるか。実存哲学の中から人間学が。あるべきとあるか。教育社会学は冷たい、実態分析ばかりやっている。実践科学なのか理論なのか。実態を明らかにしないと。ブルーナ。組織と教育制度。それをベースに。政策や体制、教育変動。大戦後の教育改革。その後の第3の改革。71年の中央教育審議会の答申。社会教育審議会が生涯学習を。改革の今日までの継続。病理的なものがドンドン生まれる。個性。勉強が出来る出来ないも個性というのは誤り。教育の大衆化。社会の中での体制の問題。経済格差や社会格差が教育格差に直結している。教育を個人の要請に任せて良いものか。個性尊重に反対する人は居ない。個性は社会の中で。親による成長発達の可能性が制約。きちんと分析するのを抜きにして言説が独り歩きしてしまうと格差が生じてしまう。教育学の理論をどうするか。
教育には2つの面が。教育はどうあるべきか。教育はどうあるか。丁寧に分析して問題点を。例えばどんな立場で人間の社会現象などを明らかにするのは難しい。実証性。実証主義と相互作用論。主観主義的な行為の動機を重視。人間についての科学。方法論の違いは大きく教育学の難しさに。

 

教育学入門―教育を科学するとは (放送大学教材)

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