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教師の職場集団 -同僚性の形成-(現代日本の教師第14回)

私が学校教育を受けたのは大昔だけど、今のシステムとどちらが良いかは比較が難しい。社会の変化が要因となって、専門家集団も変化してきているのだろう。

 

油布佐和子。文部科学省の報道や中央教育審議会の報道への。これからの学校を担う教員についての諮問。内容。職場集団の改善。今後の社会状況の予測。グローバル化による国際競争の激化。少子化を克服すると共にInnovationの創出を。多様な価値観を。人材を育てるためには教員の資質能力が。重大な問題。OECDの調査。最も勤務時間が長い。下村大臣は研修の再構築を。教師が指導力を発揮する環境形成を。チームとしての学校。可能性について検討を依頼。作業部会が開催。教師の職場集団の問題と課題。実態。問題状況。
教師の職場集団。学校にはどのような教職員が居るか。教育職員と事務職員、技術職員。主幹教諭指導教諭など。実習助手や寄宿舎指導員も。必置は校長と教諭。栄養教諭。食育など。平成9年で12学級以上の学校に司書教諭を。あくまで資格。全て教育公務員。事務職員。主事や主任主事。学校の総務財政経理。在学証明書の作成。給与や旅費、教材の購入など。子どもの就学援助の請求も。専門的知識が欠かせない。高等学校には置かねばならない。技術職員。高等学校の専門学科などで。学校医。学校歯科医。学校薬剤師。教職員集団の2つの変化。垂直方向の変化。集団が階層化される。長い間鍋フタ式だった。極わずかの管理職が居て。副校長や主幹教諭。公務の一部と児童の教育を。学校の管理を司るラインに新たな。学校の組織。学年主任は?手当も出ている。1年毎に担当者が変わる。官僚制組織へと。合理的経営組織に。何故?04年頃から中教審答申を。主張。学校にも経営の手法を、合理的運営を。新自由主義的教育改革。ニューパブリック。競争主義と成果主義。非効率的な業務を見直し職に応じた役割分担。マネジメントの手法をもって。垂直方向への転換。教員給与の問題。賃金体系。勤続年数が長くなると支払う給料も増える。メンバーの勤労意欲の問題。業績や能力に応じて、総額がある程度明確になる。成果をあげようとモチベーションを。給与の支払いについてメリハリのある。年功型を改め。鍋蓋型では難しいので、官僚的組織を。業績のアウトプットで判断。財政的問題とも関連。水平方向への変化。多様な人材や機能。教員と異なる専門家。スクールカウンセラー。心の闇への対処や不登校やイジメの。教員へのコンサルテーションも。常駐でなく週2日など。スクールソーシャルワーカー。児童生徒の家庭環境の問題。安心して登校できるように。家庭と連絡を取り外部機関へも。子どもの問題は複合的で心理的問題に還元されない。専門家の他にも支援員が。障害の持つ児童に介助をしたりする特別支援教育支援員。外国人の対応。部活動指導員。教員以外の専門の持つ人。日本では他の支援員が元々少なかった。日本の教師が多領域で活動をしている。教師の多量な業務量を減らすために。チームとしての学校。水平方向への変化を。
垂直方向や水平方向への変化。メリットとデメリット。水平方向。合理的経営組織。目的への成果があげやすい。ベクトルを一方向に。アカウンタビリティ。効率性と鍋蓋型とは無関係だった。共同型文化。内部成員の多くが同等の権利と義務。インフォーマルな機能。校長は教師の代表者、調整役を。フォーマルな会議を待たずにインフォーマルに情報を共有。激しい議論や長い会議に。社会の変化に伴い外部からの要請も増加。メンバーが納得するような鍋蓋型では対応できない。役割の明確化。鍋蓋型は非効率的。経営合理的組織への批判点。職場集団の規模。小中学校では15人から20人。ピラミッド型にすると管理する人ばかりが増えてしまう。指導する人が居ない。高校は別。平均で45人以上。分けて議論すべき。企業型組織への転換が望ましい?教育はすぐには効果がでない。子供は総体として存在。ゆっくり成長する。行事でしきるのがうまい。ブレイクダンスがやたらとうまかったりなどの得意技を。自信をつけていく。短期の目標設定を求めることが教育という営みに適合するか。一元的目標設定は将来設定を考えると好ましくない。目標価値に全員が引きずり込まれる。専門性からも疑問。上位の判断が下位に。教師の自律性とは反対に。何を計画し学ぶのか、誰と?画策されたものは仕事を細分化し管理手法の監獄である。教師の自律性に何故拘るのか。第一線の役割。官僚組織の第一線職員。提供する様々なサービスがクライアントに適当か見極める。サービスに何が欠けているかも。適切に提供するニーズを把握する、第一線職員の見極めが必要。意見をどれだけ反映できるかが鍵になる。組織にとり重大。教師の自律性を最大限に活かすことが。管理の強化は教師のモラールの低下に。イギリスの新自由主義。教師の誇りを奪うと反対が。教師が最もよく知っているはず。上から命令させるとやーめた、となる。児童生徒の状況を踏まえて、忌憚なく議論する場があることが重要。自律的でなければならない。新任教員や若手教員には経営合理的組織を望む傾向が。ハーブリーブス。迎合する。世界的?曖昧さに耐えられない。再生産。垂直方向の変化の問題点。
スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどが加わるチームを。教師にとりゆとりを。他の大人が学校に居るメリット。良き理解者が居る可能性が高まる。様々な形で地域の人が関わる。学習内容の多様化やサポートに。地域の人が誰かしら学校にいることで理解度が高まる。教師の側も地域社会が分かるように。専門家とも共同作業が出来ると協力なチームに。学校に必要とされるチームとは?メンバーは再任用、時間雇用の教師などが。学校での役割が異なる。雇用形態の多様化でどのようなチームが出来るか。教師集団の変化。アンケート調査。サンプルが500未満。スクールカウンセラーと加配教員が来ても教師の仕事に変化はない。領域が異なりゆとりが変わらない。スクールソーシャルワーカーは家族への支援になり代替できる。学校の教職員の何割かを埋めるかが問題。現実の学校現場では仕組みが必要。教育相談の専門家。常勤職でない情報交換の工夫が。コーディネーター役の教員に負荷がかかる。責任の所在の明確化の問題。部活動支援員。派遣要項の作成。契約を交わす。リスク管理の制度が必要。スタッフを増やせばチームが機能する訳ではない。現場の実態に即して議論を。チームとしての学校は安上がりな学校を作る理由になってはいけない。雇用の複線型。雇用柔軟型など。常勤採用を減らしてパートに。派遣労働者の増加。雇用の問題も見え隠れ。再任用などで賄うということ。職員集団のどれくらいを置き換えるか。教育を安価にするのは一面的。
教員集団がどのように変容しているか。縦方向。業務の明示化。成果が図られる。個別の管理に。横方向。安価な非常勤を。経済的な待遇の問題。教師の対応は?専門職集団と動揺。外から押し付けられた変化であることで一環。専門職の内側からのものではない。専門職の要件。自律性。同業者の集団。仕事や役割、成長のプロセスを形成。教師が専門職であることを自覚して、自分たちの身分や仕事について、資質能力について。自らで作り管理する。当事者から出てくることが重要。レッスンスタディ。ピアサポートの1つの形。授業の批判検討で質を高める。日本で古くから行われていた。行政の研修に変わっている。主体的に子どもの変化と向き合うことで同僚性を。外から規定されるのではなく、自律的な専門家集団として。

 

現代日本の教師―仕事と役割 (放送大学教材)

現代日本の教師―仕事と役割 (放送大学教材)