F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

老いを生きる -まとめにあたって(中高年の心理臨床第15回)

自身の精神状態について自覚的であった方が良いのかもしれない。他者の心理を推し量るにもバイアスになってしまうから。

 

座談形式で。中高年の心理臨床。中年期の心理と課題。発達理論。それぞれの変化と課題。若者から中年への移行期の課題。レヴィンソン。中年の危機。若者の引きこもりが中年期に及ぶ。日米の比較。若者から中年への移行期。日本の研究が進んでいない?日本の現状に語ることが少なかった。白書からデータを。就業状況について、引きこもりや無業者フリーター。引きこもりで代表される。社会背景。不登校から発展。日本の社会全体の人口構成。超高齢化社会。労働力人口が少なくなる。多くの高齢期を支える。社会全体が支えるのが難しくなると危機感を。多彩な解決策。具体的に必ず効果がある、といった夢や希望を与えることは困難。本人や家族だけでなく社会全体の問題。これらの研究は盛んに。日本の未来は各国で課題で。マスコミというより研究者が日本で実態調査や取材を。日本の状況が世界に向けて波及している。引きこもりの問題は国際社会の問題にも。全世界的に注目。
働くもののうつ病の問題がずっと取り上げられる。自殺の問題。高齢期においても大きな問題。中年期のうつ病。職場の問題に絡むうつ病。ここ3年で500人。休職中の7割8割がうつ病。しかし診断しないと職場復帰に問題。幾つかに分ける。典型的古典的うつ病。うつ病の回復。復職してもいいという判断。家庭内での判断。通勤や仕事や人間関係の出来るレベルになっているのかは主治医には分からない。ギャップがある。揺り戻しもある。典型的なもの。仕事がない状態で安定している。うつ状態ではあるが、上司からの叱責や仕事の失敗などに対応するうつ病。服飾を目指す場合、上司との関係、失敗した仕事、それらの関係の問題が。トラウマ的な、心の傷の。受け止め方。現実の職場を考えて。慢性的な仕事と自分のミスマッチ。1つのことの原因ではないので難しい。職務内容の再検討を。鬱の背後にパーソナリティ障害や発達障害が在るので、それらへの対応を。うつ病の判断は様々な配慮をしないと復職が上手くいかない。1回だけだと周囲も忘れるが。それ以上だとレッテルを貼られる。うつ病の方は真面目で責任感が強い。早めの復職を希望する。仕事が出来るか、職場での適応はどうかを判断しないと。
中高年に置いて病を抱える生き方。創造性との関連。ベートーベンと夏目漱石。ダーウィンやヤスパース。病を抱えながら。幾つかの視点を。人生の後半を生きるにあたって。病を礼賛するのではないが陥りがち、どこも問題が無いのは稀。病を抱えながらの生き方を学ぶ必要。ビーブル号の後で何年もの隠遁生活を。私を気が散ることから救ってくれた。進化論の理論を。ルーズベルト。ポリオに冒される。やみながら生きる政治家の代表。様々な苦悩と、余計なことにならない。人格的深みも。飛躍のきっかけ。ヤスパース。若い頃から呼吸器系の。臨床ができないので保険会社の仕事を体験できたことが思索を深めることに。患者の側から見た病や医療。研究活動に。従来は疾患単位。患者から見た病を。病むことの意味。中高年は病に限らず生き方を振り返る。その後について。
高齢期の心理臨床。超高齢化社会。12年9月。高齢者の捉え方の意識改革。意欲や能力を最大限活かす。支える側に回ってもらうよう国民の意識改革を。老いの多様化。老後期間の長期化。老いをどのように捉えるか。かつては老人や年寄り。今日では長寿者。マイナスイメージを払拭するため。老いを加齢とともに体力などの衰えでnegativeに。姨捨が仕方がないものとされた社会も。長老の存在。老いの知恵、成熟などのPositiveな。長寿者が少なかった。前期高齢者の社会参加。結晶性知能。高齢者の適応力。新しい高齢者観。高齢者の尊厳、敬老精神。サクセスフル・エイジング。老いをどのように捉えるか。
老いに伴う本質的課題は今も変わっていない。加齢や死というプロセスを避けられないが、可能性がある。幸福感は低下していないが、病気を持ちながらの高齢者の増加。ハード面の技術。ソフト面の心理学的の知識は見えづらい。高齢者が暮らしやすい社会を。
老いながら創作活動を。高齢期で上げたい人物。良寛、一茶、芭蕉。文化文政時代は高齢者がクリエイティブだった時代。ゲーテやミケランジェロも。高齢者の創造性。モーゼスというアメリカの画家。描き始めたのは75歳。ニューヨーク州の農家の家。住み込み。10人の子供と農夫を。ジャム作りや刺繍の程度。高齢になってリューマチで手が効かなくなった。普通の絵なら描けるのでは?と。若い頃から優れた才能でなくても。目立っていなくて平凡な人生でも。柴田トヨ。高齢期というのは想像的活動に向いている。20代で世界的業績を上げるのは才能があるから、恵まれているからの稀なもの。生きた人生で経験を材料に出来る。特別な才能に恵まれなくても経験を想像的活動に活かせる。
高齢期の総論。高齢期に関する理論、心理的特徴、緩和ケア。サクセスフル・エイジング。高齢期の加齢に伴う認知機能の変化。物忘れ外来。高齢期の心理アセスメント。現場での経験。認知機能に低下があるか測定を。以前と比べて確実に初期の段階で受信を。認知症のスクリーニングテストで最近は高い得点が。殆どの人が心配です、と答えるのも最近の傾向。物忘れ外来においては初期の方についてのアセスメントツールの開発も。記憶障害の無い認知症も。正常加齢における認知機能の研究も増えてきた。ワーキングメモリ。徐々に低下。中核となる能力。様々な日常生活の困難に。年齢相応?若い頃に比べて情報処理のスピードは低下している。そもそも年齢の平均は若い頃と違い。生活の中での支援が必要。
認知症の予防が言われている。アセスメントに対し色々な関わり。昨今は認知症を如何にして予防できるかが国でも。ピンポイントで予防するのは難しい。全般的なコンディションが良いのは。好きな活動を好きなように出来るように。ファシリテーターが居る必要が。無理やり引き込むことはしないでよいが。集団でするのが好きならそれでも。高齢期は創造性を発揮しやすい。従来の活動に加えてクリエイティブな活動が。
高齢者に対する。高齢者の心理療法。あまり適応されない。実践されていなかった。新しい発達課題。喪失体験。定期的に会って話を聞くのが基本。老年観が影響を。自分を知ること。介護をする親の愚痴、高齢者に否定的に。自分の有り様に自覚的に。スーパービジョンなど。
認知症患者の家族の支援。本人もとても苦悩している。支える家族も苦悩している。どうして上手く対応できないか、同じ失敗をしてしまうか。社会的支援を活用できる家族も。広い視野から支えるシステムを。心理学の専門家として、何故こういう行動をするか、背景にある心理的背景。どのような対応が良いか、心理教育を。

 

中高年の心理臨床 (放送大学教材)

中高年の心理臨床 (放送大学教材)