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協力の交換モデルと「囚人のジレンマ」問題(社会的協力論第4回)

営利活動と非営利活動、双方を追い求めていくのが今後はますます求められていくのではないかと感じる。

 

協力を考える幾つかのモデル。交換。日常生活で当たり前に。毎日生活する中で他の人との間での協力活動を。私たちも助かる。コンビニでの購入。コンビニと私たちの協力活動を。協力を広げて考えると協力の交換モデルが。どういうものかを定式化。AさんとBさんが。その間で経済取引を。AさんがBさんに商品を渡して、貨幣を渡す。1セットを交換と呼ぶ。経済社会を広く考えると交換以外にも政府での支配モデルによる贈与。コミュニティの中では互酬モデル。身近な人の間では自給自足モデル。交換モデルは一部だが、たいへん強い作用として定着。第一番目の協力モデルの典型例として交換モデルを。経済取引を超える。事例をインタビューで。
交換モデルの定式化。18世紀のアダム・スミス「国富論」。人々の間の交換性向。人間の本性としての交換が。およそ3つの理由で経済効果が。両方ともに参加が合意されている。お互いの合意がなければ経済的交換は行われない。両方ともに満足が得られる。効用最大化。前よりも満足する状態に。最終的に両方とも調和の状態に。片方が損害があると協力体制が崩れる。
経済取引の現状。映画館にInterview。横浜の支配人。ジャックアンドベティ。どういうサービスを?お客様に映画を見ていただく。チケット料金を。それ以外に売店でパンフやお菓子などを。映画館としては興行を。映画産業の中では?映画を制作する制作会社なりがあって、配給する配給会社。興行会社が。映画をお借りする形で上映する。見ていただくのが興行の仕事。サービスを提供して。映画館側はどういうメリットを?お客様の反応は?どういう動機で沢山お客様が来るのか。お客様の動向がわかれば良いがなかなか難しい。30年前の映画が娯楽の王道だった場合。寅さん映画で一杯に。今は違う。集まらない映画も。派手に宣伝する映画もあれば低予算の映画も。映画館毎に。名画座やミニシアター。ヒット作やヒット作ではないが見るべき映画。選び方の意図は?基準や傾向。映画館が他の多くの映画館と違う。シネコン。そういうところはチェーン映画館に。独立系。どういう映画を選ぶことが出来る。上映していきたい方向性やお客様の趣向も。シネコンが多く同じものを。東京では上映されていても横浜ではやっていない映画が。良作を選んだりもする。観客の人を読む。小規模であってもある程度のお客様が来る。満足をしてもらえるもらえない。色々あるが、ドキュメンタリー映画を好む人が多い。社会的問題を扱う。海外の問題も。年配の人も喜んでもらえる作品を。東京に比べて客層に高齢者が多い。映画館だけが儲かるというシネコン形式。ではなくて小規模で採算を取っていく。運営の形態としては?採算が取れる取れない。閉まってしまう映画館も。05年に閉館したのを再開している。見合ったお客様が来ていただかないと支払いが滞りたちいかなくなる。お客様の動向を見て回っていく範囲で対策をして来ていただく。シネコンではあまり上映されない映画でお客様が来られた映画は?若松孝二監督の「キャタピラー」。若松孝二監督はミニシアターを応援する人で横浜は任せておいていただいていた。最近は足を運んでいない人も。洋画では12年の「ルワ-ブルの靴磨き」。年配の方でも楽しめる心あたたまる感動できる。「クロワッサンで朝食を」。タイトルの響きも含めて最近来ていなかった人が足を。映画館の産業。AD活動の面。興行サービスを提供する。観客が料金を支払う。双方ともに調和の状態に。双方が協力活動を。採算性の問題。協力の交換モデルで重要。しかし難しい。名画座という独立系の映画館では。観客と映画館の関係で、シネコンと呼ばれるような人気の高い映画を集めるのも可能。そればかりだと名画座という活動は出来ない。観客の方もシネコンばかりでは名画が見られなくなる。採算性ばかり追い求めても映画業界により良くならない。娯楽性を追求する観客だけだと名画座が存在し得ない。社会への影響が違ってくる。囚人のジレンマ。刑務所に繋がれている罪人。共犯者のAさんとBさん。自白させるというゲーム。双方とも黙秘すれば罪が軽くなるし、双方が自白すれば罪が重くなる。自白することを検察で誘導することがよくある。短期的には自白しないより自白したほうが刑が軽くなる。長期的には双方とも自白してしまいかえって罪が重くなる。最終的に社会的利益が悪くなるのが囚人のジレンマ。長期的な視点で交換行為を考えなければならない。社会的事実も重要。
経営に関してどのくらいの範囲の人が経営に関わっているのか、配給や制作とどういう関係があるか?05年に閉館。半年くらいのブランクで。当時に街づくり活動に参加していた。映画館などの分活動で街づくりを。運営会社が厳しく引き継がないかと。営業できる状態だったので出来るところまでと会社形態に。シネマジャックアンドベティは興行を主の事業とするが、単純に映画館の営業だけでなく街の賑わいを。文化的な活動。具体的に色んな結びつきが?最初の頃はまだ映画についても素人。ボランティアにアドバイスなどの協力を。映画館はある程度は開かれているので、横浜の他のところで新たな企画を。上映会などを。横浜市が文化観光局の映画支援事業を。映画祭をエリアで開催した時に認定すれば支援を。5つくらいの映画祭を引き受けて運営委員が企画を。文化観光局の認定を。そういう部分は何故協力するのに意味が?映画祭を幾つも。中華街でも映画祭を。人員が足りないし予算もない。実質的にボランティアの協力がないと。映画祭などの機会ではstaffで映画を決めきれない。やり甲斐を見つけていただく。コミュニティとしての成り立ちに成り得る。ボランティアや地域の方、映画を持ち替えてくれる方。開かれた映画館に。横浜というのは広いエリアに色んな街が。連動しないのは勿体ない。共同で動いたり。広がりを。お客様も映画祭を楽しんでもらう。協力してくださる方も集まってきた。目の不自由な人向けの上映会。美空ひばりさんの映画の上映会。東京で目の不自由な人向けの上映会をする団体が。シティ・ライツ。ラジオの簡単な送信機とラジオがあれば音声ガイドが流れる。絵を想像しながら見てもらえる。横浜のチームを作っていただける。横浜ライブシネマ。音声ガイドを運営してくださっている。映画好きの人が。読み上げてくださる方もプロの人だったり放送研究会の人だったり代々木アニメーション学院の人だったり。映画館を中心にボランティアでやり甲斐を持った形で。支配人としての役割は?リーダーとして?媒介者として?一員として参加。こういう作品が決まったので上映しましょう、練習の場所を。協力体制を。中心なのが学校の先生。お金にはならないが地域のためやボランティアとの協力体制。どういう意味が?日本でも月に2回音声ガイド付きの上映をしているのは何処にもない、映画館としてのブランドになる。ボランティアの方などが映画を楽しんだりする参加の仕方。コミュニティを映画館として持てるのが。営利活動だけではなく。交換モデルにも2つある。映画館としての採算。相互に経済的満足が必要。経済的交換。もう一つの交換。社会的交換。成立するためには街づくりなどの責任。1つのcommitment、義務感。法律に因る場合や道徳観による場合。交換が一種の所有権の移転の場合も。契約という形で。経済的交換。社会的交換。社会による形成。協力は交換により成り立つ。2つの交換モデル。自己利益に基づく交換。社会的な交換。地域や集団の中で成立。

 

社会的協力論―協力はいかに生成され、どこに限界があるか (放送大学大学院教材)

社会的協力論―協力はいかに生成され、どこに限界があるか (放送大学大学院教材)