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知的障害教育の指導法 ~その(3) 日常生活の指導・遊びの指導(知的障害教育総論第7回)

正直なところ、小学校ではこの種の指導が本当は必要なのではと。生活や遊びに困っている子どもの話を聞くことがあるので。

 

高倉誠一。知的障害教育の指導法の中の、日常生活の指導、遊びの指導。知的障害に認められた特別の指導形態の1つ。学校で指導するもの?知的障害のある子どもにとっては、自立と社会参加、心身の発達にとっても大事。支えるのが日常生活の指導、遊びの指導。
ある特別支援学校の朝。子どもの大きな声、先生も丁寧に挨拶。上履きに履き替える。靴を脱ぐのをおぼつかない子供や履き間違える子供も。様子に応じてさりげなく支援。繰り返し根気強く、子供が嫌にならないように優しく。教室での着替え。支援は子供により違う。朝の会。同じ年齢でも個人差が大きく、支援の種類や程度も異なる。日々の生活活動そのものが学ぶの場。繰り返される活動。登下校や朝の支度、係活動、手洗い。配膳、食事の後片付け。一日も終わりが。清掃や帰りの会。学習の機会。自立にとって基盤となる活動が含まれている。日常生活を発展的に支えることが日常生活の指導。学習指導要領の解説書。児童生徒の日常生活の諸活動を適切に指導。各教科等の内容が。衣類の着脱、手洗い、排泄、食事、清潔など基本的な。礼儀作法などの社会生活に基本的な内容。諸活動への子ども自身の主体的取組が。教師にやらされるのではなく。子供が自立的に取り組めるよう支える、日常生活が豊かに。毎日繰り返される自然な流れで。帯状に設定。登校の後に、朝の支度や朝の会が含まれるなど。適切な支援を。生活場面は様々だが、要点を説明する。生活敵の流れに沿い。日々の学校生活の必要な場面に即して指導を。着替え指導や食事指導など。特別な時間を設けて訓練をすることは避ける。箸の使い方なども避ける。必然性のない非現実的な指導に。学習上の特性にも合わず効果も期待できない。実際的で必然性のある状況下での指導を。繰り返し積み重ねる。学校での諸活動は生活習慣を含む。反復することで基本的習慣として定着させる。手洗い歯磨きなど、いずれも自立への礎となる。日々の一つ一つの機会が大切。食事の機会は1日に1度はある。手洗いや排泄の機会は更に多い。その都度丁寧な指導を繰り返し行う。生活年齢相応により良い姿で。障害の程度や年齢に関係なく指導が。一般には年齢の低い児童の方が位置づけが大きくなるが、生活年齢相応のより良い取組となるように。中学部でズボンを下ろし小用を足す子供など。朝の会を教師中心から適当な部分を子どもに委ねるなど。よりよい姿での取組を目指すなら、何らかの支えが必要。スプーンを単に使えるだけでなく。出来る状況づくりをこうじて。諸活動に自立的取組を期待。首尾よく成し遂げられる状況づくりが。手応えがあってこそ取り組むようになる。着替えの場面。工夫をすれば自分で取り組めることも。棚をハッキリさせることで取り組む。教師の手出しばかりが増えて、やらされる状況になりがち。活動そのものが嫌になる。いくらでも工夫は可能。食事の場面。さり気なく支える。家庭などと連携協力を図る。諸活動は学校だけでなく家庭や寄宿舎、居住施設などの指導内容と多くが。衣服の着脱。共通理解を図り一貫性を。家庭などの対応が適切な場合もある。相互の連絡や情報交換をして協力を。
遊びの指導。学校で遊び?知的障害教育では大切な学習活動。心身の発達において欠かせない活動。培われる言語概念情緒創造性知覚進歩などの発達。社会生活の礎。子どもの中心的活動。充実に欠かせない。遊びことそのものに没頭する。幼稚園や保育所は中心に遊びを。一方、決まった遊びに固定しがち。遊びこむことが苦手になりがち。生活経験の発達が阻害される。順当な育ちや生活の充実のために遊びに支えが。子どもの遊びを豊かにする取組。学齢期の教育では知的教育だけに認められている。学習指導要領の解説。身体活動を活発にし、仲間との関わりを、心身の発達を促す。考慮すること。児童が積極的に遊ぼうとする環境を。教師と児童、児童同士の関係を促す。身体活動が活発に展開できる遊びを多く取り入れる。遊びをできるだけ制限することなく、衛生面などの灰緑して安全に。遊びを促したり誘ったりして様々な遊びを経験し楽しさを。遊びを教えるということではなく、子供がより良く遊べるよう状況を整える。子供が自分で目一杯遊ぶよう子供自体の取組を。遊びはそれ自体を楽しむ。指導すると本来の遊びの良さが失われる。教師は自ら遊びに取り組むよう環境を整える。学習活動だからと遊びを手段として捉える?数の対象のためのボーリング遊び。指の感覚を高めるために粘土遊び。遊びの手段化は違う。没頭して遊ぶことができれば結果として能力が育まれると考える。実際に展開された単元、ワクワクの森で遊ぼう。子供30名と教師21名が毎日遊ぶ。体育館の中に森のimageで様々な遊具が。中央に滑り山。動線に沿って、ダンボールをくぐる遊具など。テーマパークをimage。場の中心に大型のSymbolが。様々なアトラクション。ワクワクの森も幾つかの遊具が。どれも先生の手作り。テーマパーク、ワクワクの森。子どもたちは思い思いに遊ぶ。斜面がマットになっているのでコロコロ転がる。何度も滑り山に登り降りる。段々と頭から滑り落ちる。先生も滑りながら遊びを盛り上げる。一緒に滑り落ちる。全体を見て安全面にも気を配る。1つに拘る子どもも。近隣の小学校の子供達や保育者も。遊ぶことが出来た3週間。比較的大型。規模も遊びの種類も様々。ダンボールで滑って遊ぶ。プレイルームで電車で遊ぶ。規模も種類も様々。実践上のポイントは共通。週日課表の設定。主体的取組と遊びの発展。同じ時間帯に繰り返し遊べるよう帯状に。一定期間はテーマを変えない。生活の見通しが持ちやすくなる。遊びが継続発展しやすい。単発的に組まれた遊びの場合は分断されてしまう。充分に遊びこむための期間も必要。ワクワクの森は3週間、朝に75分間の設定。遊びの単元化。ある特定の遊びを繰り返し遊んだ経験が在るはず。明日も遊ぼうねと。同じテーマの遊びを繰り返す。仲間との関わりも深まる。遊びの良さや特質を、遊びの単元化。一定のテーマに沿って遊びに取り組めるように。ワクワクの森で遊ぼう。遊びは一定期間毎日の繰り返し。遊びの良さ。単元の計画、日程計画上も工夫。遊具を付け加えたり遊具を改善したりして盛り上がるように。近隣の小学校に招待状を。保護者も一緒に遊ぶ。子供が期待感を持って取組み充実感を。テーマで特設した遊び場で展開。遊びの指導を単元化。生活単元学習。小学部において遊びを取り入れたもの。実践上は同じ。指導形態上の区分に囚われない。場の設定、遊具等の設定。大きな環境要因。ひと目見ただけで面白そうと思える場や遊具を。子ども一人ひとりについて興味関心を持ちそうな。複数の遊具を。動線も考えて。仲間と遊べるように。ワクワクの森では?指導案から。滑り山には高さの違う滑り台を。滑り山を滑った先にモグラトンネルなど、他の好きな遊び場に消えるように。橋は複数乗れるように。ボールの上を滑ったり。トンネルも少しずつ変化を。子ども自身で操作できる遊具の方が主体的に。単元期間中に遊ばない遊具も。アイデアや工夫も。遊びの様子も予想を超えるかも。単元期間中でも積極的に改善を。新たな遊具を加えたり。遊ぶ毎日の教師の支援的対応。子どもの一員として本気で遊ぶ。子供にはそれが嬉しい。遊びが自然になり盛り上がる。疲れている子供を発見したりなど、子どもの様子を看取りながら感じ取れ支援もしやすくなる。子供個々に対しさりげなく支援。離れている子供を誘ったり。上級生との媒を。より良い姿での遊びを。手立てを検討する。1人きりで遊ぶ子供には仲間で遊べるよう手立てを。子供自らの手立てとなるように、強制では遊びではなくなる。教師の支援は細やかでさりげなく、息長い姿勢で。より良く支える。これから遊びを始めます、は不自然。導入などのパターンに囚われない。

 

知的障害教育総論 (放送大学教材)

知的障害教育総論 (放送大学教材)