水銀については突っ込んで調べてみたいと感じる。化学の知識が必要になるけれど。
佐藤洋、内閣府食品安全委員会委員長。食の安全。昭和49年に東北大医学部を卒業。環境汚染物質。食事と環境との関係。様々な環境の問題、環境と健康の問題。環境を内在化。栄養素や有害物質なども取り込む。メチル水銀。水銀とは何か。有機水銀、無機水銀。毒性。もともと水銀は銀色の光沢がある金属。常温で液体。比重が大きく鉄のボルトが浮かぶ。融点は高いがセシウムも。30度くらいで液体に。金属は硬いものだと思われているが。蒸発もしやすい。吸い込むと中毒を。不思議の国のアリス。すぐに怒る帽子屋さん。実は水銀中毒？イギリス紳士が被る帽子の形を作るのに水銀を。水銀蒸気中毒に。そうなると色々な症状が。手の震えや精神が不安定に。すぐ怒りやすくなる。少量の水銀を口に入れてもさほど影響はない。水銀の入った体温計。1グラムぐらいの水銀。粒のまま3日も経てば排出する。蒸気を吸い込むと問題だが。水銀は自然界にも存在。硫化水銀という鉱石。朱肉の朱。もともとは硫化水銀を砕いていた。アーユルヴェーダでは薬として使われていた。殆ど水に溶けないので人体には吸収されない。無期水銀化合物。塩化第二水銀。トイレの手洗いにクレゾールと一緒に。有機水銀化合物。炭素が。メチル水銀など。化学式は簡単。メチル基が水銀にくっ付く。エチル水銀も。短鎖アルキル水銀と総称。有機水銀と無機水銀の毒性。どちらが高い？難しい。メチル水銀は体内に殆ど吸収される。バリアを簡単に超える。脳の神経細胞にも入る。無機水銀の化合物は口からの吸収率は非常に低い。一旦細胞に入ると毒性は高い。毒性そのものは強いが細胞には入っていかない。朱やアーユルヴェーダで薬と使われる硫化水銀。結局毒性は殆どない。多分朱から液体状の金属が出来ることを知っていた？
メチル水銀。水俣病を思い出す。大量に摂取することで中枢神経系が破壊。水銀にメチル基が。塩素の部分は毒性とは関係なく、メチル基と水銀が。神経細胞を殺す。水俣病の症状は色々在る。求心性視野狭窄。元来は広い視野を持つが、倍率のない双眼鏡を見ているような。感覚障害や運動失調など。水俣市に大きな化学工場が。アセトアルデヒドの生産。戦後再建時は水銀を触媒にして大量に作る。自分は変化しないが化学反応を促進。実際に作る場合は色々な不純物が交じって様々な反応が。メチル水銀に一部分はなる。工場排水と一緒に海に流れる。希釈する？生態系の中で特異な動き。生物を介して集まる。濃縮される。プランクトン。小さい魚が餌に。それは大きな魚に食べられる。食物連鎖がある。食う食われるの関係。メチル水銀は生物濃縮される。食物連鎖の段階が上がる度に濃度が上がる。魚介類には100万倍くらいの濃縮が。海水の濃度がいくら低くても、1キログラム中にグラムのオーダーが。メチル水銀はあまり分解されない。どんどん段階が上がる度に濃度が上昇する。水俣の漁師たちはたくさん食べたので水俣病が。胎児にも影響。非常によく吸収されて、胎盤を通して胎児にも。有機水銀化合物であるメチル水銀は膜を超えるので細胞関門を越える。60兆もの細胞を持つ胎児。感受性が高い。3ヶ月も経てば首がすわるとかどんどん発育発達するが、非常に悪い子供が。胎児性水俣病。母親には殆ど影響がないが。胎児の時に脳がメチル水銀の影響を受ける。メチル水銀の被害は外国にも。イラク。70年代初頭に飢饉が。世界各国からの援助。種まき用の小麦を。カビよけの処理がしてあることが多い。メチル水銀で。種籾であることが分かるように赤い色を。今目の前にある小麦を食べたい。洗って色がなくなると毒性がないと考え食べてしまう。
魚介類からメチル水銀が。水銀がどのように循環しているか。水銀蒸気は大気中に沢山ある。海にも溶けていて一部はメチル水銀が。火山活動があると水銀も出す。地殻にもあって空気中に蒸発。化石燃料にも微量だが水銀があり燃やすと水銀蒸気が。大気中から水中に溶けて濃縮してメチル水銀が。魚に蓄積。魚の種類により少ない。0.01PPM。クロマグロは小さなイワシに比べて高い。イルカやクジラも高い数値。健康リスクはある？食べる量によって違う。クロマグロは高いのでそれほど食べられない。蓄積性が高い魚も。深海性の魚。ゆっくり成長。キンメダイもかなり寿命が長く蓄積量も多くなる。海棲哺乳類も蓄積。マグロの色々な部位。赤身の方が少しだけ高い。筋肉にくっついている。油の分だけ薄まる。大トロの方が低い。魚に蓄積されたメチル水銀は？魚などをたくさん食べる人への影響は。フェロー諸島。クジラをたくさん食べていた。クジラ肉の濃度が高かった。セイシェル諸島も。日本人の3倍くらい。コホート調査。必要に応じて妊娠中にどれくらいとっているのか調査を。発育発達を調査。影響と妊娠中の曝露量が関連付けられるか。フェロー諸島では7歳になって初めて調査。電気生理学的な調査。脳の誘発電位。時間の延長が曝露量と関連がある。神経行動学的な調査。知能検査の一部のようなもの。メチル水銀暴露の影響が。ただし影響は検査をして初めて分かるようなもの。重篤な症状は無かった。セイシェル諸島。関係のある結果は無かった。食品安全委員会は量を科学的に議論して決める。胎児の出生後。ハイリスクグループ。対象としたのは妊婦。食品安全委員会とは？平成15年7月に創設。12年ころにBSEが。輸入食品に安全性が問題に。役割。食べ物の安全性を。リスクアナリシス、リスク分析。健康への影響の大きさと可能性確率の大きさ。3つの要素。リスク評価、リスク管理、リスクコミュニケーション。リスク評価。食べ物について10万人中の食中毒。リスク管理は結果を受けて社会のルールを。厚生労働省など。リスク管理機関。リスクコミュニケーション。全ての人々、生産者流通業者消費者が意見交換。魚に含まれるメチル水銀の評価を。体重1キロ当たり2マイクログラム。100万分の2。50キログラムでは100マイクログラム。魚の種類により頻度を決めて注意を。1食に食べる量を。注意が必要な魚を食べる場合。産婦人科の病院に。これからママになるあなたに。日本では妊婦はメチル水銀をどれほど摂取しているか。魚介類の摂取量が分かるので計算で出したことがある。8人に1人の割で越えていることに。魚の種類。マグロやカジキ類。小型の魚に変えたら？1.2%、10分の1に。シミュレーションだが。妊娠しても初めのころは妊娠に気が付かない？妊娠の初期には胎盤が出来ていない。胚に行く量は限られる。ヒトでは排泄される。2ヶ月足らずで半分に。多めにとってしまったとしても注意を守れば少なくなる。授乳中の母親や子供には？子供には排出機能が。母乳からの影響は少ない。その他の人は？これまで通りの食事で問題がない。髪の毛には水銀が蓄積されているが。全国各地の測定では問題がないレベル。極端な食生活の場合もあるが。漁港の街に住んでいている人など。水銀は調理により減少しない？科学的に安定している。焼いても煮ても壊れないし剥がれない。食生活に対するアドバイス。簡単ではない。魚に限ればメチル水銀濃度の高い魚には注意を。しかし魚を食べないのは問題。EPAやドコサヘキサエン酸。不飽和脂肪酸。中枢神経系に良い作用を。ビタミン類やカルシウムや抗酸化物質などの栄養素も。偏った食事をするのではなく色んなものを満遍なく食べるのが重要。賢い食べ方をすれば健康上の問題には問題がない。
