家族のカタチの変化については自覚的でありたいと思う。
晩婚化、婚外出産の増加。高い離婚率や出生率の低下。家族の変化。様々な科学技術や生命技術。家族やgender関係に影響を。日本については少子高齢化社会、人口減少社会に。ひとり暮らしの高齢者の急増。中年層も単身世帯の増加。ひとり暮らしが多くなる。困った時にどのように助け合うかが課題。
リスク社会のライフデザインという科目名の理由。リスクの経験者が多くなる。これまで人々の行動の指針がなくなる。自己決定を要求される傾向が。人々は人生を振り返り自己責任社会へと。リスク社会の特徴。ライフデザイン。リスク社会の意味。ドイツの社会学者ベック。経済と科学技術の進化で富とともにリスクも生産。以前の時代は物質的困窮が課題の世界では公正な富の分配がテーマ。現在は物質的困窮が縮小するその一方でリスクも増大。福一の原発事故など。社会的テーマがリスクの生産と分配に。産業社会における近代化は前近代的な生活に対し。近代化の前提となる状態。労働市場。完全雇用状態。近代家族。それが限界に直面。リスク社会におけるリスクは環境や生命ではない。社会と人間の関係のリスク。福祉国家の発展。不平等が存在しつつも解放。同時に近代社会の装置から切り離された個人として選択を迫られる。リスクや社会的矛盾に直面。リスクの個人化。
変わる家族を形の面から。05年前後を境に人口減少の局面に。家族の変化。経済面。規模や構成で捉える。人々の家族観から。家族の経済面。家族の規模。形態上の変化。直系家族規範。長男が継承する家族から核家族化。夫婦世帯の増加を経て単身世帯が増加。経済面では家族の小規模化が進む。2人世帯。初老の夫婦、それと単身世帯が。世帯。家族は常に同居しているとは限らない。単身赴任や遠くの大学に進学するなど。別居や二世帯住宅など様々な居住形態。国勢調査では世帯を単位に5年に1度調査。平均世帯人員。60年には4.14人。00年には2.42人。1人世帯2人世帯の増加が著しい。核家族化と少子化が相まって。今後とも進んで30年には2.27人まで。1人世帯が非常に多くなる。家族の変化。核家族から1人暮らしへ。夫婦と子供が構成する核家族。三世代は少なくなる。母子世帯なども増加。近年では中年未婚者とおや、中年単身者など家族形態の多様化。単独世帯が60年から増加。高齢者の居る世帯と子供の居る世帯。子供の居る世帯は低下傾向、10年では15.3%。高齢者が居る世帯は増加傾向。10年で42.6%。20から49歳の子育て期の世帯。10年には74.7%と急増。家族の内実の変化。子供世帯の少数化が地域社会を大きく変えている。親と子の居住形態。親と成人年齢に達した子供。核家族化。新しい世帯を作る。高齢者が子供夫婦と同居しない。兄弟の数が少なくなったので同居できる子供の比率が高く。親の近くに住みたい若い世代。近居傾向。高齢者と子供の同居率。60年には8割強。今は5割強。欧米諸国に比べると高い。アジアにも共通。家族の形態や構成が変化。顕著な特徴はひとり暮らしの増加。コーホート調査。生まれた集団をそのまま追う。ひとり暮らしの比率。年代が下がるにつれて若年層からひとり暮らしが増加。世帯総数での比率。10年に3割を増加。近年の変化。30歳台40歳台に増加が顕著。特に男性。50代のひとり暮らしも増加。核家族も増えている。原因となるのは中年単身者の増加と共通。皆婚社会が崩れた結果。結婚することや子供を持つことが自明では無くなった。日本の家族の諸相。近年、晩婚化非婚化。意識と構造に変化。家族というものの機能の変化と繋がっている。家族ノカタチの変化は意識の変化と絡まって。新しい社会現象が生じる。子供の不登校問題、虐待、夫婦間のDV、高齢者虐待が広まる。必ず家族が問題になる。落合恵美子の94年の「21世紀家族へ」。20世紀の家族変動の理解をして21世紀へ展望。04年に大幅改定。急激に変化しつつある認識が広まっている。出生率の低下は結婚式のスピーチに。21世紀の家族はどうなるか答えを与えなければと焦りが。漠然と家族の危機と。近頃の家族は駄目になったと過半数。こうした家族危機論の根拠は?漠然とした危機感は底にある気分のように戦後以降増加。官庁の資料、厚生白書では戦災孤児や母子家庭など、家制度の解体からの家族の問題。親子関係。「東京物語」。漠然とした不安を。高度経済成長時代になると家族制度復活が表立ったものにはならなくなったが、各家族の歪みを指摘することが。70年代になると家族解体や家族崩壊が決り文句に。もはや家などと言った類型でなく。家族白書。58年。警告を。戦後を通じて家族の危機が好まれた理由は?確かな議論の手がかりを掴みたい者にとっては歓迎できない。人々の気分は続いているが原因論は矛盾している。基本的理解についての議論は手薄。危機から脱出するには遠くから見つめ直す必要が。危機という根拠を問い直すことが。冷静な家族変動論が必要。出発点は身近な過去を見つめ直すこと。20世紀家族は何だったかを。真に家族の危機から脱出するには?一旦現象を突き放して遠くから眺める。扇情的な議論ではなく。それぞれの角度から現代家族の諸相を認識し展望する力を。
家族変動の視点で現代家族を見る3つの概念。家族の相対化。個人化。脱制度化。ライフスタイル化。家族の相対化。結婚しない選択や子供を持たない選択が可能に。人々は家族を絶対的なものとしていない。家族集団としてよりも個人の選択が優先される傾向。優先されるべきであるとする。家族の個人化。法律や制度で枠組みされた家族という制度が揺らぐ。どのようなものを家族とみなすのか。家族の脱制度化。自分自身が望むことと家族役割を調整。家族の在るべき姿は当事者の選択に委ねられる傾向が。家族は多様なものに。家族のライフスタイル化。夫婦世帯や単身世帯の増加。高齢者の介護は誰がするかという問題。介護は最終的には家族責任に。多様化が進んでいて、社会規範に順応する人と介護についての選択。脱制度化。多様な家族関係。母親を娘である自分が介護。人生を犠牲にしたくないから施設に入れる、ライフスタイル化。欧米諸国ではより現実化。日本の家族は同調しながら時期をずらして。独自性も。家制度規範は世代交代が進むに従い欧米諸国と近いものに。日本独自の展開をするかは断言できない。家族規範の変化を促す変化。終身雇用制や企業福祉。生活保障を家族単位で。日本独特の家族。企業は特定のモデルにはめ込む余裕はなくなっている。
現代の家族と暮らしに複数の角度から。家族のカタチ。小規模化多様化という形の変化。歴史的に。
リスク社会のライフデザイン―変わりゆく家族をみすえて (放送大学教材)
- 作者: 宮本みち子,岩上真珠
- 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
- 発売日: 2014/03/01
- メディア: 単行本
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