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臨床心理学とは何か(臨床心理学特論第1回)

あくまで実践の科学であり、ドグマ化をしないことは現場で肝要ではないかと感じた。

 

倉光修。臨床心理学とは?学問の定義。心理臨床家の訓練や倫理。15年9月に公認心理師法。16年の時点では臨床心理士が主。臨床心理士の。加藤敬。こども心身医療研究所。
臨床心理学の定義。いかなる学問か?多様な定義が。人生における心の、理論と実践を内包。物質科学ではカバーできない領域も。対象と臨床医学の対象の違い。臨床心理学を心の病などを対象。医学における診断と治療とパラレル?心理的苦痛などを心理学的手法で。医学的モデルを。患者。病や症状の診断や治療。サイコセラピスト。心理アセスメントや心理療法。患者は自己を見つめ直すことも。学習理論だけでは対応できない。人生の問題や対人関係。心理学的モデル、成長モデルが。より良い自分を見つけ出す援助を。もっと多元的な見立てが。人生や自己を振り返る。文学的物語的認識を包含。人間科学という広いcategoryが必要。人生を物語る。物質科学ではなくて。人生の問題が係る例。過敏性腸症候群。ストレス系。薬物療法と行動療法。症状はおさまるが相談にのって欲しいと、父親で悩んでいるとのこと。恨んでいた父を許す。死ぬとキリスト教に入信。父なる神を。神父と仲良く。人生の物語の再構成。結婚することになったが予期不安が。行動療法を。不安が低減。人間関係が関わる不安との戦い。心理的成長発達のモデルが重要。行動療法。行動除去モデル。家族関係や人間関係における傷つき体験。夢を話したり箱庭を作ったり。自由画。克服を示唆するイメージが。パラレルに起こる。父親の死により新たな父親イメージを投影する神父。その導きで結婚。家庭を形成するのに不安が。死と再生のプロセス。診断と治療というより心理的見立てと心理的ケアという概念を。心理療法とカウンセリングの違い。厳密に区別する立場も。歴史的源泉は異なる。アメリカでも臨床心理士がカウンセリングを。ロジャース。来談者中心療法。心理療法の1つと。病因のアプローチにしても厳密に区別するのは難しい。心理カウンセリングは素人でも出来る?現状はそうかもしれないが、専門性が必要という認識に。話を聞いているだけなら専門性が低い。気持ちや問題を整理したりする様々な目的が内包。面接者がアセスメントをしながら傾聴。対応技術が含まれる。「プロカウンセラーの聞く技術」。共感的に理解を。現場では厳密に分けられない。治療者と患者の信頼関係が根底にないと進まない。転移関係。精神分析療法。より専門的な。
物理学をモデルに。心理学が。心的現象は物質的現象と存在形式が異なる。物質として測定できない。近年は数値化することに違和感を持たなくなっている。知能は数字で測れるというbelief。特性を適切に反映しているか分からない。知能指数は数字が変動する。障害者手帳の判断。ロールシャッハ・テストなどの投影法。個々の反応と全体を捉えて。専門的技能の熟達が必要。心理テスト。認知症などを心療内科。記憶力などをテストバッテリーで。心理テストは1つの理論を証明するために。色々な背景が。テストバッテリー。異なるテストを。心理テストは目に見えない現象を測るものさし。操作主義。仮説的な構成概念。隔たりから。ミスター平均は存在しない。あくまで仮説に基づく。バッテリーを組む場合も所見が有効な情報となるように。専門的技能の熟達が必要。患者に説明する必要がある。
臨床心理学は応用心理学であるか。医学では理論を実践に。ある部分では医学の応用と。臨床心理学。コーチン。神話の1つに一般心理学があり臨床心理学はその応用?事実は違う。心理学的ケア。一般心理学から応用は殆ど出来ない。スピリティズムも。一種のbeliefを。物質科学では捉えられない。実験心理学や基礎的心理学。認知理論。70年代当時から1つの独立したジャンルと。実践とその方法。芸術的な要素も含む。個性技術的アプローチ。サイコセラピストはアーティストの側面も。人間という存在は多面的。基礎心理学でも1つの人間像が。記憶心理学において否定的な反芻規則。臨床に役に立つ。マインドフルネス。瞑想が元。うつ病の再発予防に。精神分析にも。社会心理学では自己認知から。自己注目。うつ病の心理治療に。学際的交流が始まっている。様々な現象を。固定的な見方ではなくて。どんな学問でもドグマ化して他を否定してしまうので注意を。全てではない。1つのアプローチだけなら受け入れやすいので注意。患者が依存しないようドグマ化しないように。宗教や思想など。自分の思想だけが正しいと思いがち。理論や技法を利用するには心理的な距離を保ち一緒に取組むように。モデルは柔軟に変容できるように。患者に合わせて。
有効性の統計的検証。evidence。二重盲検法。効果の差を検定。両方の患者がある程度均質な2群を。医師にもわからないように。臨床心理学では極めて難しい。統計的検証が出来るほどサンプルが多くない。マニュアル化しづらいものも。二重盲検法が取れない。自分のしているアプローチが分かってしまうから。有効性が薬物のように証明できない。恣意的変更が。膨大なdataを検討する研究も問題。全ての人につき有効だとは言えない。ESTS。アメリカ心理学会でさえ誤用だとしている。慎重さが求められる。統計的検証に耐えるアプローチには意味がある。evidenceがあるアプローチだけを。非倫理的だと。最終決定権はクライアントに。他が判断するのは非倫理的と。患者一人一人を。マニュアルでは無理。実践の中ではナンセンス。ドグマ化が。範囲が狭くなる。多くの治療理論は貴重なものとして活用可能。統合折衷。四次元のアセスメント。患者の形態。患者の発達的課題を。問題のメカニズム。環境的な因子の特定。どの次元から介入すれば良いかを。問題の外在化。枠組を作り共に向き合う。人前で話すことに緊張を。交感神経系の。脱感作療法で。枠組で捉え直されて冷静に。関心相関性。西條剛央。理論や概念の意味が相関して変容。関心や欲求に合わせて理論も変化させる。医療者側の関心理論の変化。テーラーメイドのような形で。相互の認識。信頼関係の構築が。クライアント中心療法。統合折衷的態度の背景。
専門性を持つ臨床心理士になるには。苦しみの追体験を。研鑽を続けること。何らかの資格を得た後も。資格更新制度。公認心理師。臨床的実力を高める必要が。医師の指示を受けるので様々なアプローチを折衷統合する必要も。初期の病院。臨床心理士の成立。スクールカウンセラーが。地道な働きを。市民の理解に。教えてもらったことが多い。特に研修においては。公認心理師には研修システムがないが、個人個人の自覚が鍵に。出来れば研修制度を。出来なくても自己研鑽を。スーパービジョンや事例論文を書いたり。臨床経験を積んでも一人前になるには10年ほどが。クライアント中心療法。人間観を通じて人間を見る。学派を選択してそれを基盤に。しかしドグマ化を防止しなければ。偏狭な姿勢だと良くない。指導する先生もドグマ化をしないように。院生の頃は多くの学派に共通する臨床的精神を。その後で一つの理論を。共通の部分を学ぶ。キャリアの続く限り学び続ける必要がある。倫理とも深く関わる。

 

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)