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「道」の展開と日本の精神風土(道を極める第1回)

日本史は自分にとり弱点だと思える。高校のレベルくらいは覚えておかないといけない。

 

魚住孝至。日本人の心の歴史。科目の問題意識。「道」。人が通行する道路。ある方向へ辿り行くというニュアンス。先は明らかにならない。11世紀になると源氏物語。木道の匠。鍛錬の道、弓矢の道。専門領域という意味で。「どう」。仏教的。道元。菩提、悟り、究極の真理。その先の真理にも繋がると。今日では「道」は複雑。専門領域に限って。宗教的な道や職人の道は扱わない。歌の道、茶の湯。俳諧など。武士の兵法の道。それぞれの道で極めた人物を。如何に道を極めようとしたかの生涯と境地。近代になってから近代性を示すため武道は用いられなくなったが。歌の道。勅撰和歌集の撰者の中心の紀貫之。その後に歌合わせが展開。歌論が展開される。王朝時代の藤原公任。藤原定家。平安末期に隠遁して侘びの。西行。鴨長明。鎌倉末期からの吉田兼好の徒然草。室町中期に能楽を。多くの芸道論を。室町後期から侘び茶の系譜。千利休。諸流派の絵を。水墨画を長谷川等伯。江戸時代に。伝統文化の熟成。江戸中期の元禄時代の松尾芭蕉。風雅の道。江戸後期の葛飾北斎。浮世絵に風景画のジャンルを。海外にも影響。熟成した日本文化を。文学と芸術。武術の道。古武道としての流派は元禄時代に。新陰流。流祖の。武士が戦う覚悟。兵法の道。柳生宗厳。息子が。武蔵。諸芸をたしなみながら。五輪書。幕府による天下泰平。江戸後期から竹刀剣術。明治維新。社会の近代化。伝統的なものは大きな変革を。武士階級の解体。剣術柔術などの近代へ。山岡鉄舟。講道館柔道。嘉納治五郎。阿波研造。歌の道、能楽、剣術の道。絵の道も茶の湯も日本的な形で。弓道も日本独自。最初はライバルとの競争で様々な試行錯誤を。独自の道を確立。時代による変化が大きい。日本人の心の歴史を。文芸の道と武術の道。10世紀から20世紀。今日にも繋がっている。能楽や茶の湯。今も受け継がれている。水墨画や浮世絵。道を極めた人物として深い尊敬。現在に連なっている。
個々の道を見る前に。日本の自然風土に応じた文化。モンスーン気候。四季が明確。海の幸が豊富。森が広がり川が。多様な草花や動物。自然は豊かで恵みを。毎年台風が、自然の驚異。土地にも霊を感じて、八百万の神。土器を作った縄文時代から、様々な自然の恵みを。日本で灌漑農耕が。縄文時代が日本のもとに。自然が感性のもとに。自然が描かれる。社会と文化の持続性。日本列島は海に囲まれ異民族による支配がなく断絶がない。東アジアの大陸情勢とも関連。大陸や半島から渡来した人により農耕文化が。生産性や人口の増大。国家形成に。縄文文化も継続。神道の原始的基盤は縄文。古墳時代の祭儀などが重なる。農耕儀礼。地域の共同体の神となるシャーマン。剣や勾玉。刀への特別な思い。中国大陸で帝国が。隋唐。大陸の文化を。遣隋使や遣唐使。朝鮮半島からの渡来人を重用。中央集権体制を。地方には文化的伝統が持続。日本化も進む。危機に迫られたときは変化があるが。継続性もある。超越的な観念を認めず、神道的に。古事記と日本書紀。神道の基盤となり書道の起源も。日本の神話。イザナギ・イザナミにより国土が。蛭児が。形而上学は無く、男女の交わりで。神々が。霊力を認めて八百万の神を。別の宗教や思想も柔軟に受け入れる。神仏習合。新たな思想で取り入れて様々な展開を。神道的な発想を元にして。歌は霊力を。言霊。山伏などと関係。悪霊を払う神事。神玉。神道では禊をして清くすることが重要視。身と心を澄ませること。歌は古くから伝承が。記紀では音のみをとって万葉仮名で。言霊信仰。やまとことばのままに忠実に。記紀神話では神々が歌を。31文字が和歌の基本形に。神代。故郷を偲んで詠む。やまとしうるわし。日本の古事記では高揚すると歌が詠まれる。日本の伝統に。連歌の起源。歌は大事なものと。勅撰和歌集が530年余りで21。俳諧や俳句も和歌から展開。今日でも非常に多くの人が。神聖なものを。万葉集。万葉仮名は大変な作業。巻1と巻2。増補して全20巻。4500首。唐風文化が大規模に。多様で広範囲な人の歌が。万葉集のよみがわからなくなったので。国学の研究で。江戸後期までは限られていた。勅撰和歌集の古今集による。近代になると万葉集が重視されるように。古今集との比較。最初に雄略天皇を。他の歌は大化の改新から1世紀の。4期に分けられる。各層の歌が。長歌も。旋頭歌。宮廷の歌が中心だが、瀬戸内海や東国。東歌や防人の歌。山上憶良。雑歌が宮中についての。相聞歌。挽歌。辞世の歌も。大津皇子の歌も。政治的敗者の歌。霊力を鎮めるため。持統朝に活躍した柿本人麻呂。長歌は構想も雄大。助言葉などの修辞を駆使。歌の聖と仰がれる。最高の評価を。高市皇子。長歌なればこそ叙述も可能。霊の鎮魂を。挽歌の伝統も消えてしまう。短歌に限定されたせい。死者を直接歌う歌もなくなる。社会批判の歌も無くなる。近江京の後になって短歌を。伝承の歌を記載。人麻呂。歌の神に祭り上げられる。奈良前期の赤人。自然への恐れが。天の原。冨士野高嶺は。田子の浦。万葉集の中には、言霊の助くる国ぞ。遣唐使に送る。外国を意識した時には。日本を代表するもの。4巻は大伴家持。大友氏の族長でありながら官位は上がらなかった。鬱屈した思いを晴らそうとして。万葉集は新年の歌で終わる。唐風文化。9世紀なかばには唐が衰退。国風文化。道の基盤に。平仮名の成立。漢字を草書体で。宮廷の女性たちは平仮名を。貴族の男女の交流。勅撰和歌集、古今集は平仮名で。文章を容易に読み書けるようになる。漢字に平仮名を。中央政治においても摂関政治という政治形態が。藤原氏が摂政や関白に。実質的な権力を。天皇は文化的権威を。武士の台頭。天皇は文化的権威を持続。娘の教育の重視。後宮。日記や歌物語など女房文学が。大和絵。日本的美意識が。寝殿造。貴族の衣装。年中行事。寄木造。貴族の生活が描かれる。能楽や俳諧にも引用。仏教も平安時代から日本化。一条思想。比叡山にも戒壇を。奈良仏教から独立。空海。密教こそが重要。真言を唱え自我と仏が合一。本覚思想。草木国土悉皆成仏。汎神論的世界観。世俗の道でも追及は心理に通じる。芸道や武道の伝授に。道の思想が展開する基盤に。国風文化の展開は。10世紀初頭に古今集は画期に。どういう時代のことを話しているかが重要。

 

道を極める―日本人の心の歴史 (放送大学大学院教材)

道を極める―日本人の心の歴史 (放送大学大学院教材)