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心理的発達(成人の発達と学習第3回)

人生上の危機が自分の知的世界を広げることは何度か体験している。心理的危機を楽しみにできるようにありたい。

 

岩崎久美子。高嶋薫。特定非営利活動法人キャリア・エンパワメント。心理的発達。変化変容と同じ意味で。順序立てられている。個人が遭遇する出来事や属性により異なる。心理的発達と学習。NPO法人キャリアエンパワメントの創立時からの。04年からNPOとして。キャリア発達の支援を。インタビューやカウンセリング、学習会などを。企業の人材開発の面でも。仕事の経験も含めて。様々な年齢の人生と。成人の心理的発達に即した事例を。
人生は時にストレスに満ちた出来事も。生きている間に変化や危機などの出来事を。人生上の出来事との遭遇は学習の機会にも。心理学の先行研究。多くは時系列に沿った発達として。特定の年齢について。発達を段階として捉える説。ハヴィガーストの発達課題。それぞれの時期に学習すべき発達課題が。社会での健全な成長。成就すれば幸福になるが失敗すれば不幸に。発達する上での課題。クリアすべきことの目安。エリクソンによる発達段階。連続した発達課題を。発達の8段階。成人期や老年期など。プラスとマイナスが均衡して。中年期。生殖性。次世代への継承。停滞との。世話が生まれる。老年期。自我の統一と絶望。自分のものとして引き受ける。自分の人生をまとめ上げる。蓄積した経験に基づき意味づける。年齢規範や年齢期待。1つの基準として機能する。家族のイベントや職業上のイベントを速い遅いなどと表現。厳密なものではないが、早すぎたり遅すぎたり。活動への時間が減少するなど影響を。発達課題の着手が遅れるなど。人生の経過を構造的に。ライフサイクル論。ステージに分類。児童期と青年期。成人前期。中年期。老年期。四季に例えて。ステージが変わる際に過度期とされる心理的時期がある。人は安定した時期に生活パターンを確立。中年期について。レヴィンソン。生物学的には成熟と老化の始まり。極めて内省的で自分を再点検。特に男性にとっては昇進の遅れなどストレスを。男性の80%が心理的危機を。今の自分と仕事に満足感が低い。管理部門でマネージャーが。一匹狼的な。なんでもできるので。次々とやり遂げる。大きな仕事も。しかし40代なかばくらいで落ち着かなくなる。今の仕事に合わない?悩んだりも。相談しても疲労が抜けない。何が問題?今の仕事は楽しいし認められて家族の問題もないが引っ掛かる。社会人になる時に希望の仕事に就けなかった。失敗したと。頑張って今の立場に。しかし失敗したのは拭えていない。特に自身が優秀な業績を持つのに冷ややかに。とり得る選択肢を示しても納得されない。失敗を焦点化するとはなしが深まる。数カ月後に転職をして元気に仕事をしていると。職種は最初の志望に近いもの。健康の問題で中年期を自覚。男性の場合には転職などのリセットをする最後の機会。本来やりたい仕事に。未完の行為に対応。女性の場合の中年期。子供の自立。いない場合もいることを考えると。エンプティnet、空の巣症候群。子供が離れた中でストレスを含め夫婦関係が問い直される。妻のほうが長く生きることになる。未亡人になるリハーサル。女性の方が現実的。実際に配偶者と死別した場合は、生き残ったものは自由に新しい関係性を持てる人も。複雑な関係性だった場合は死後の整理がつかなくなる。夫でも妻でも頼りすぎていると死別すると塞ぎ込んだり。存在感が薄かった人が輝き始めることも。親との関係。中年期では介護などの負担が増える。自分のこととして経済的保障や健康面を考える。中年期の特徴としては2つの世代に挟まっていること。心理的危機も。心理的危機を乗り越えるケース。企業に勤務している40代前半の男性。大学院を終えて研究開発職に。技術が主流から外れてしまった。異なる技術を使うことを求められる。仕事なので開発を続けていたが若手の方が詳しくて、勉強するか教えを請うかしか。しかし全く使えないわけではない?新しい技術を使う必要性が。意欲のわかない生活に。自分はうだつの上がらないまま。優秀な人間から。ある研究でエリクソンの発達課題を。気持ちが切り替える。中年期の発達課題。生殖性や停滞。対立葛藤のなかから世話ケアが。育てるという点で繋がっていった。後輩は自分の技術を知らないので教えようと考えて面白くなった。考え方も変わっていった。手がかりが出来たというか。後輩たちも思っていた以上に教わりたかっていた。親近感も。若い人に教えるのが楽しい。発達課題をクリアー。
発達段階は年令に応じた。しかし中年期の幅は社会制度などで変化。長寿化。医療の発展で健康な高齢者が。定義の変更が。今後相対的に長くなるかも。定年退職。アメリカでは年金の受給年齢が引き上げられると中年期も長くなる。中年期と老年期の境は曖昧に。段階説。一方で人が遭遇する出来事、ライフイベントに遭遇するという考え。ライフイベントとは、人生上で遭遇する出来事。採用、転職、昇給、退職など。結婚、妊娠、子供の入学など。就職や結婚など、予期されるイベントには心理的準備が。予想しないイベントは心の準備がないので深刻化。タイミングが外れた不慮のイベント。退職前の解雇など。葛藤は激しくなる。心の準備がないと葛藤が。ライフイベントについて。女性のケース。子供を3人持つ専業主婦。かなり前。高度経済成長時代。夫は殆ど家にいなかった。子供3人と暮らす。良妻賢母になろうとした。子供の世話に明け暮れてヘトヘトだけど楽しかった。夫が外にもう一つ家を持っているらしいと。それでも子供の世話に忙しい。何かしなければと苦しかった。心理的危機。モデル。時間の経過で一定の心理が。感情の動き。一定の感情を経て。新しい世界を求めて。何かを習う。手芸から洋裁。仕立てられるように。仕事をもらい収入も。周りの人々の支援もあったが、編み物教室を開くように。自身が変わったと。主人とは離婚した。末子が高校を卒業した時に。自分の力で自活できるように。子供を育てられるように。自立することが大事。若い頃はのほほんとしていたけれど。小さなことでも没頭できたし友人の輪も。自分が変わらなかったら子供にしがみつき駄目にしていたと思う。転機に付随する7段階。最終的に変化に伴う安らぎ。
心理的危機を伴うライフイベント。ソーシャルサポートの有無などが。学習機会への参加が対応の1つ。ライフイベントや過度期。心理的危機で意味を求めるために学習が求められる。立ち直る時に学習機会を。3人兄弟の長男として母子家庭を支える。楽しく仲は良かった。高校大学を卒業して就職がなかなか決まらなかった。小さな会社に就職。皮膚の病気についても社長は治すべきだと。諦めていたけれど。食事療法などを勧める。最初は戸惑っていたが、熱血漢として勉強しては教えてくれる。ソーシャルサポートの一環になった。20代の後半で自分から抜け出さないと。内心は無理だと思っていたが。1年経った頃から変化が。2年目に皮膚炎が消える。根本的な悩みがなくなった。元々は努力家だったが、懸命にやってみることが。いろいろなことがあったけれど、講座を受講したりして学び続けた。対応の仕方や立ち振舞、考え方からも学ぶ。何もないから学ぶしかない。社長の片腕に。友人から驚かれたり、肩の力を抜いて家族と関われたり。人生が明るい方向に。人生に前向きになり様々な勉強で人生を開く。過度期やライフイベントで学習意欲が増える。受け入れた後、新たな展開のために。成人の学習の効果。学習活動の頻度が10倍高まる。困難であればあるほど内的世界をどう捉えるかという学びを。学習が対処の1つに。人生の変化を乗り切るために学びが必要。深刻な心理的危機を。その後の人生を規定する。人生の中でのライフイベントを受け入れるために学習が必要。人生は山あり谷あり。困難から状況から立ち上がる。ものの見方が広がり納得のいく人生が。

 

成人の発達と学習 (放送大学大学院教材)

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