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総論(3) 心理臨床における投影法(投影査定心理学特論第3回)

純粋に心理学の検査の方法を。法律解釈学ではどう展開してもこういう知識は入手できそうにない。

 

小川俊樹。反応の自由度。ロールシャッハ・テスト。バウムテスト。回答は自由。見えたものや描いたものは全く自由。視覚刺激は一定だし課題もあるけれど。何も描かれていない図版から。自由連想法と似ている。反応の自由度と解釈のゲシュタルト性。空間の中に。TATにしても視覚刺激が。描画法や表現法は自由度がより大きい。ケリー。質問紙法との相違。検査者が何を考えているかを推測。何を考えているか推測するのが投影法。被検査者は自問自答して内省して悩んで回答する。疑問に拘ると回答するのが難しくなる。検査者はサッと答えてくださいと。質問紙法の実施では悩みはない。投影法は考えることなく描写。理想的なのは質問紙法と異なった意味で悩まされる。自由性という特質から。
検査対象が幅広い。質問紙法は理解して内省して回答するのが前提。検査対象は一定の発達を経た一定の知的水準を。小学生版があるものもあるが、15歳以上が対照と考えるべき。現実を歪める人は結果にも歪みが。現実の歪曲を把握できるよう、妥当性尺度があることも。投影法は反応をそのまま。体験を話すことができるなら誰でも。ロールシャッハ・テスト。ベック。自分自身は2歳の幼児から経験を。下中順子。結果を報告。一定の言語能力を前提とする検査もあるが。パネック。精神遅滞の人の心理査定。目的は共通している一般のパーソナリティ性格を。個々人の心理的特質の理解や治療の効果判定など。心理アセスメント、知能検査。機能に関心が向けられパーソナリティは無視されがち。個人としての理解が大事。投影法の役割。ロールシャッハ・テストやバウムテストは心理的理解に合ったもの。物語構成法は負担が大きいこと。文章完成法は更に能力を超えた課題に。描写法は容易そうにみえるか精神運動機能にハンディがある人は適さない。投影法は発達段階や障害の種類を超えて幅広く。
投影法への批判。測定的頑強性。投影法には科学的ではない?とりわけロールシャッハ・テストに関して集中。統計的頑強さには数値化が必要。描画法の多くは解釈において数量化をしていない。解釈の自由は直感法。手続きを得ずに解釈をする。回答から直接意味を汲み取る。信頼性と妥当性についての研究。信頼性の測定。再検査法、抵抗法、内的整合性などの指標が。ロールシャッハ・テストを例に取れば10枚の図版を折半すること自体に意味がない。抵抗法。刺激化については研究は不十分。一定期間をおいて再検査して相関を。再検査信頼性。投影法検査も測定可能。エックスラー。ロールシャッハ・テストから再検査信頼性を。安定性は一定の値を。マイヤーは再検査信頼性についてのメタ論文を。TAT。質問紙法に比べても遜色はない。感覚は明らかではないが、代表的な検査の信頼性が。様々な研究成果を元に。これらの値は充分な再検査信頼性を。再検査までの感覚をどのように?投影法が一定の再検査信頼性を。
妥当性。投影法に当てはめることができるか?構成概念的妥当性。ロールシャッハ法。厳密には投影法と質問紙法を無視しての。ユングの構成概念と同じか。マイヤーのメタ論文。各種精神疾患の弁別力など。質問紙法と比べても高い相関を。投影法が著しく低くはない。新利息敵的頑強性について。
評定者間信頼性。評定者により解釈が異なる。客観性の信頼性の問題。自動解釈ができるか。人間を仲介することで問題が。高めようとすればスコアリングを単純にする?形態水準の判定を巡って。評価に際してプラスなどの4段階評定を。3段階や2段階にすれば信頼性は高まる。ロールシャッハ法の経験の形態水準の比較。投影法には検査者という媒介が存在することが大きな問題であり特質。投影法は対人関係状況の。4つ目の特質。PFスタディ。家に持って帰って実施するのも可能。非個人的の状況では情報の収集のみに。力動的なことが必要。反応の聞き手。特質が端的に。投影法の特質は検査者を無視しないこと。積極的に。ロランドクーン。自殺未遂を図って心理療法を経た女性をロールシャッハ・テストに。3回目に大きな相違を。検査者の性別?検査者と被検査者が同性か異性か。検査に基づく仮設の提唱。作業仮説が提出され確認する。検査やテストを受けるのは気持ちの良いものではない。何かしら問題があって?と感じる。検査結果に不安を。どのように評価されるのかと葛藤する。質問紙法は被検査者が大いに悩む。投影法。縛りがないことがかえって不安に。フロム。自由にして良いと戸惑い不安を意識。問題解決状況。対処様式が反応に現れる。反応したあと。幼児や低学年は好きなように自由に答える。
虚偽回答の問題。質問紙法は真摯に答えることを前提に。虚偽尺度が設けられる。投影法では?嘘がロールシャッハ・テスト似影響する。2群に分け1軍は見えたまま、統制群。欺くように。実験群。両群の被検査者がランダムに。統制群に比して有意差が。内省が。被検査者に隠すことが成功した?あまりうまくいかなかった。検査で自分を隠すようにするか分からない。ロールシャッハ法では反応しなければ良いが禁じられている。反応が自由であることは虚偽がしづらい。
解釈のゲシュタルト性。投影法の解釈が関係。質問紙法では解釈仮設に対応。ロールシャッハ法では反応性が高い。特徴のどれがあてはまるのかは他に求めなければならない。人間運動反応が少ないと。要素の相互依存性の原則。最終的な解釈は加算以上のものである。各変数の関係を。検査者には経験などの習熟が無視できない。ゲシュタルト心理学の影響を。
最後に投影法の分類について。数に限りはない。形式的特徴からや心理的特徴。投影法に批判してアイゼンク。形式的特徴から投影法を。完成性検査。文章を完成。解釈法検査。刺激を検査。算出法検査。描画法など。観察法検査。被検査者を構造化されていない状況で。フランクの5つのカテゴリーに2つを追加。構成的なもの、可塑性に富む。ロールシャッハ法。建設的なもの。より大きなものを。解釈的なもの。刺激などを解釈させる。芸術的創造的なもの。芸術作品にパーソナリティの表出を。芸術療法。保管的なもの。刺激から完成させる。言語連想検査を入れることも。カタルシス的なもの。発散を引き起こしカタルシス効果を。屈折的なもの。会話やコミュニケーションにおける歪みから。声の抑揚など。その実施に標準的な手続きがないものを除き5つに。視覚連想法。一定の明確な理論に基盤を。物語作成法。描画法。日本の心理療法の場で。描くことを課題に。言語連想法。その他の投影法。カラーピラミッドテストなど。

 

投影査定心理学特論 (放送大学大学院教材)

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