F-nameのブログ

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粗野な人。

いわゆる西洋のクラシックと呼称される音楽にも様々な歴史的変遷がある(というか当時の人間は一括してClassicと括っていない)。19世紀の初頭に音楽界を席巻したベートーヴェンBeethovenの音楽につき、当時の聴衆には粗野な音楽だと思った人間もかなり居たらしい。まあ「運命」の出だしにつき粗野と思う人は今でも居るだろうが、Beethovenの音楽全般を粗野だとみなす人間は少ない。理由は単純で、Beethoven以降の音楽家について粗野と感じることになったからであろう。音楽に限った話ではないが、歴史が違うと評価が変わるのはよくあること。絶対的評価は無いと見做しておいた方が賢明かもしれない。