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非言語コミュニケーション(3) -空間・時間・においのメッセージ(コミュニケーション学入門第4回)

文化により空間や時間の把握の仕方が違うと心得ておかないと、コミュニケーションでとんでもない目にあうかもしれない。

 

桝本智子、根橋玲子。非言語コミュニケイション。空間と時間。においのメッセージ。
パーソナルスペース。自分と相手との距離。対人距離。相手との間で心地よい。初対面の人と友達との距離。初対面の人の方が距離がある。近すぎず遠すぎず。友達は初対面の人より近い。もともと動物の縄張りを元に研究。対人距離を系統立てて。ポール。社会により取り方が違う。親密密接距離。45センチメートルまで。密度の高い。耳元で会話。内緒はなし。知的距離。120センチメートルまで。相手の表情が分かるし手をのばすと届く。知的会話。社会的距離。360センチメートルまで。ビジネス面で。フォーマルな話題が中心。公的距離。760センチメートルまで。公衆に対して演説をするように。公的な話題が中心。個人の表情が見分けづらい。対人距離は文化により異なる。あくまで白人コミュニティを。ネイティブアメリカンと一緒に生活していて相違に気づく。日本では更に距離を取ることが分かっている。南米などのラテン系や東南アジアは比較的短い。日本はかなり長い。アメリカの大学で異文化体験を。違和感としてパーソナルスペースを。親の都合で中学まで南米で。クラスの女子学生に立ってもらい、かなり接近する。セクハラ?一歩も後ずさりしなかった。誰かが侵入してくると距離を保つために身体をのけぞらせたり。親戚になるともっと狭いと半歩ほど狭くなる。両親が南米系。心地よいと感じるパーソナルスペースは大きく違う。同じ南米でも違ってくる。関係性でも。透明な大きなバブルのようなもの。実際は前方に広く、横や後方は前より狭い。年齢や地位、性別などのコンテキストに影響。年令による影響。幼稚園児くらいの子供なら、肩が近づいていても気にならない。高学年くらいになると自分のスペースに入ってきたという気持ちに。親密距離にはある程度大きい子供だと違和感を。ある程度まで広がる。性別も影響する要因。男性は女性の2.5倍くらい。前方の距離を女性より大きく。前方から横からかにもよる。今まであまり意識しなかったけれど。社会的地位。地位が高い人ほど敏感。重役に見られるように重厚な机。相手との距離を充分に取る。重役にはなかなか近づけない。距離を決めるのは重役。指図してコントロール。身近な例としては?力関係は就職活動での面接官と応募者の距離。面接官の人数が多く背後に座っていて離れていると緊張感が増す。リアクションを見るには少し遠い。面接官も近くないので個人的反応はしなくて良い。だんだん自分が自信をなくしている。反応がないと不安。意図的に椅子の配置を設定している場合も。圧迫面接。距離を保ち相手に緊張させる。相手の反応が見えないと1番緊張する。
テリトリー。パーソナルスペースとの違い。自分を覆うバブル。テリトリーは物理的に固定。誰が使ってもどこにあるかが分かるように。机の整理整頓。家族の写真はアメリカ人社員は飾ったりする。日本にある外資系企業。レイアウトも日本とアメリカのミックス。学校の生徒のように課長に対して。部長は少し離れたパーティションに。役職がある人も同じフロアなのが日本。職場でなれるのに時間がかかるのは空間の使い方。いつも見られているような気がする。ペースが掴めない。プライバシーが無いので不評だが、慣れると利点が。わからないことがあると周囲がそれとなく教えてくれたり上司と話がしやすかったり。垣根を超えて議論があったりもする。職場での人間関係に影響を。空間の使い方は家庭でも。個人の部屋の有無。ドアがないかどうかなども。賃貸で自分の理想が反映された間取りではない。リビングを通って行けることを重視したい。基本はリビングで過ごせること。寝室以外に仕事部屋もあるなど。理想の実現は難しい。玄関からリビングを通って行くほうがコミュニケーションが活発。ドアの開閉も。ドアを閉めていると家族との空間を遮断していると受け取られる。相手との関係性にも見えないところで影響。
時は目に見えないが、雄弁に語る。ホール。時の捉え方は文化により異なり、文化や価値観に影響。常識のように考えられているので、相手を決めつける可能性が。生活に影響を与えている時間の概念。ホールの概念。時間の概念を理解するために3つの体系、テクニカルタイム、フォーマルタイム、インフォーマルタイム。1時間などはテクニカルタイム。フォーマルタイム。社会により決められている。科学的ではない。例えば季節ごとに決められている伝統行事。新学年。授業時間。5月はじめは卒業の季節など。同じ文化の人と共有されている。曜日の感覚も宗教により違う。ユダヤ教やイスラム教は違うし。クリスマスはキリスト教だけ。時の感じ方も違ってくる。バックグラウンドの多様化。東南アジアにあるヨーロッパ企業。宗教により祝日が違う。以前にアメリカ南西部での調査。ネイティブアメリカン。時間にルーズと言われる。都市部から来た人は暦通りにこれをすると期限を決める。伝統儀式や用水路の掃除などの行事が多くあり予定通りには進まない。同じアメリカでも誤解や対立が。インフォーマルタイム。決められたものではなくコンテキストを理解する場合が。「後ほど」。「すぐに」。書類の重要性や上司との関係。お互いに相手も理解していると思うと問題が。時間が伝えるメッセージ。人との待ち合わせの時間。アメリカ中西部の人は5分遅れは一礼で。15分程度はかなり謝らないと。相手が目上の人は5分前に。関係性で考えを違うのも文化。親しい人ならぎりぎりでも良い、などと。ハワイアンタイム。ゆったりとした時間の使い方。ハウリンタイム。今夜7時から。どちらか。ハワイアンタイムでは8時から人が集まる。ハウリンタイムなら7時半から。インドネシアではゴム時間。沖縄のウチナータイム。留学先で東南アジアの学生とのルームシェア。ルームメートは6時になってから。暑い地域だと時間はゆっくり。ホールはモノクロニック。単一の時間。時間を一本の線として考える。北米など。スケジュール重視。複数の時間。複数のことが混在。仕事の打ち合わせの時間に知り合いが訪ねると話し込む。仕事より人間関係を重視。柔軟に考える。ラテンアメリカなど。ポリクロニック。時間にルーズと感じる。アポイントメントを取った自分と話さないで公私混同では?予約を取っていないと冷たく感じる。現代の日本。モノクロニックが基本的。しかし伝統的にはポリクロニック。共有のオフィスの空間。仕事においてもポリクロニックの傾向が。家族と居る時はポリクロニックだったり。現在過去未来のどれに重点を?過去志向、現在志向、未来志向。どれか1つではなく人生の価値観が大きく変わる。王室のある国は過去志向?日本は未来志向でもある。計画をよく立てるので。短期で成果を?日本は長期のプロジェクトを。日本製品に信頼がなかった当時。盛田氏は50年先で知られるように。
見えないもの。におい。五感の中でも最も研究が遅れている。嗅覚。古い脳と結びつく。原始的で上手く言葉にできない。記憶には結びつくけれど。嗅覚野は海馬と繋がっている。視覚で確認した情報はほぼそのとおりに認識されるが、嗅覚は曖昧。しかしにおいの記憶は長期的に残る。プルート効果。主人公がにおいで昔の記憶を。「失われた時を求めて」。子供の頃は雨が降る前の湿った空気のにおいが好きだった。コンクリートなのか鼻が鈍ったのか。墨汁のにおいや雑巾の乾いたにおい。記憶と感情を刺激する。心理的な傷、PTSDも。においについても文化差が。好まれるにおい。土壌や排水設備、建物の影響。6月くらいには日本では湿気が。少ないところからは強烈な印象が。思い出のにおいも臭いにおいに。
空間と時間とにおい。パーソナルスペースのとり方。会議での座席位置や職場での机の配置。個人の心理に影響。常識と思われる時間の捉え方は人によって違う。仕事では要注意。見えないものについて考えることでコミュニケーションを考えることに。言語を使わないコミュニケーション。

 

コミュニケーション学入門 (放送大学教材)

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コミュニケーション論序説 (放送大学教材)

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