私は十三にあった大阪北予備校という大学受験予備校で京大文系クラスに1年在籍していたことがある。英文解釈の講座の中に、碩学たる先生の講義があり、知的にスノビズムを感じられて面白かった覚えがある。昭和末期の京大の英語の英文解釈は構文も高度だが内容も高度であり、きちんと英文の内容を把握して自然な日本語にするのが求められているとされた。実のところはそのレベルに達しない答案が殆どであっただろうけど。その先生に薦められたのがデカルトの「方法序説」。明晰性を根底にした西洋哲学の基礎を成す書籍である。ただ私は未読なので、私の頭の中の論理が破綻しているのはそのせいかもしれない。
なお「方法序説」については様々な訳が出されている。山形浩生氏も自身のホームページに訳出をされているのでタダで読むのも良いが、書籍でも高価ではない。