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研究法(3):事例研究法(臨床心理学研究法特論第7回)

自分の直接体験するものは限られるので、多くの物語を把握した方が良いのだろうと思う。

 

名取琢自。事例研究法。自分が実際に事例に触れて体験を元に。心理臨床の事例研究。概念的知識や手続き的知識。知識を学ぶことと技術を学ぶこと。
河合隼雄。エピソード。アメリカで。ユング派。夢のような非科学的なことを信頼できない?分析を受ける時に。理学部で数学を、数学教師に。生徒指導のために。ロールシャッハ法などを。数学的思考や合理的思考。何も調べることなく非科学的と断定するのは非科学的と。しかし改心はしない。スピィーゲル先生。持ち続けた方が良い。研究というが机上の空論。自分の体験と接触がないところで。事例研究は自分で担当し耳を傾け反応してやり取りが流れを作る。そして人に伝える。面接で。実践的問がたくさん生まれる。他の人の取り組みや声を学びながら模索する。ユング心理学派の書物に。事例研究は自分が関わっている事実が埋め込まれている、客観性になかなか行き着かない。歴史を振り返る。臨床の知。
事例研究。心理臨床的な。誰が体系的に初めた?フロイト。心を。耳を傾けて考える。ブロイラーと共著。ヒステリーの研究。事例はすごい量の。語られた言葉と連想、分析。なんでこんなことで始まった。人間のことがなかなか分からない。症状が神経的なのか記憶というものが関わっているのか分からない。できるだけ詳しく記載して仮設を立てて検証する。自然科学的な方法を。観察法。できるだけ事例に密着してヒントを探す。精神医学では色々。事例を示す時に必要な情報。ある程度一般化?
人間を理解するために記述。90年代のはじめ。中村雄二郎。臨床の知とは何か、という書物。距離をとって観察して一般法則を。というのは違う知の形。まとまった形で考察。臨床の知は?科学の知。普遍主義。論理主義。Logic。客観主義。誰が実験しても同じ結果に。自分が無いように。3つを自然科学の典型的な。臨床の知は構成原理が3つ。コスモロジー。シンボリズム。パフォーマンス。コスモロジー。コスモス。宇宙。調和的な。人に固有の独自の世界がある。誰にとっても共通の世界ではなくて、一人ひとりがそれぞれの世界を。場所や空間を有機的な秩序を。トポスが。ユニバーサルなものとは違う。個人や共同体。一定の人間の集団が体験する個別の世界。シンボリズム。事物の多義性。物事の持つ様々な側面を。自然科学的な方法の理想的な。多義的でないほうが良い。純粋なものは世界で統一した。シンプルなものを追及。臨床の知は中が複雑。1つの意味に決めない。沢山の意味を持ちうる。パフォーマンス。身体性を備えた行為。身体を使うだけでなく実際に何かを行う。行為をする当人と相手との間に相互作用が生じていなければならない。そうでなければパフォーマンスにならない。身を持って。自分と誰かとの何かを演じる、行動する。3つの要素が柱。事例研究を考える時に。臨床の知を語ったもの。臨床の知は科学の知を否定したものではない。しかし見えないものがある。片方の原理だけで全てを語れない。互いを支える。
事例研究のおさらい。目的を立てる。科学の知の方法論を。仮説検証や因果論的なものも。科学の知。臨床の知を全面に。非常に個別的な。どんな思いで、などを抽出。2人の間で1回限りの。どんなふうに理解できるか、良くするにはどう働きかけるか。事例研究には他の視点からも。密室で面接するがクライアントと話を。心の働きが活性化。それをブラックボックス化しない。ドキュメンテーションをして公開する。透明性を確保して検証に委ねる。治療者が知識を得られるだけでなく社会に。社会的な理由。秘密を守らなければならないといって、こっそりするのは良くない。
事例研究。具体的にどのように記述するかの一例を。時系列順にまとめるときに。どんな理由があって報告するかの自覚を。問題と目的を設定。この事例が心理臨床全体での位置づけの説明を。事例の概要。沢山の文字を。事情を書くので。まとまった知識を先に持っておく。事例の概要。初めた時点だったり終了した時点だったり。概要というのは今どうなっているか、など。精神医学的に重要なポイントも。面接の経過。面接記録を元に語られた言葉を引用。何ヶ月かに渡る生活や行動の変化。治療期を分けるなど。考察をする。最初に設定した問題について。患者のリアリティに接する。スタイルは様々。中井久夫。統合失調症。時系列順に。精神症状や身体症状、絵の特徴などを層を重ねて図示。体系的にまとまったことをいつも出来るわけではないが。事例研究と臨床の知。
事例検討の場。ケースカンファレンス。論文の形だったりカンファレンスの話を聞いたり。大学院などで。一般の人も知識があるのでテレビで。1つの事例について関係者やスタッフが振り返ってこれからを考える。事例について現場の人間がどうしたら良いかと検討。事例検討と考える。小さい規模だとスーパービジョンを。個別の場合だったりグループだったり。相談して小グループで検討。現場での営みは様々。精神医学的に。心理的に。情報を整理して考える。人間関係。治療者とクライアントの流れ。カンファレンスでは情報の整理をどのように。論文と違い様々。時系列順に。思い出しながら、回想しながら。逆にたどる。重要なところからも。神田橋先生。レジメを作らない。担当している人にインタビューする形に。やり取り自体が。パフォーマンスの練習に。目の前の人が思い出す順番で。どのような援助が出来るか。練習になる。プレイセラピー。子供の心理療法という書物。時系列順に記述。考察が入る。次はどうなるか、問を出して考える。その後に続きが。ワークショップ的。考えを狭める?考えながら。
事例検討の方法はたくさんある。考え方も単純ではない。実際に事例に触れながら苦労するポイントを。何を学べるか。記録を作る。大変。実際に話を聞いている時に。思い出す。フロイトは逐語的なことを書けた?自分なりに書き留める。言葉をどのように使うか。告白する、漏らす、など。どのように説明するかニュアンスや文脈が異なる。優れた小説やエッセイなど、達人の文章を読んで感覚を。レジュメを用意しないカンファレンス。やり取り自体が臨床的。ベテランの人のパファーマンス自体を。事例の内容そのものだけでなくセラピストの振る舞いを。副次的だが大事。自分が発言する。質問したり自分の言葉を。どのようなタイミングで何を?上手になると面接でも的確になれる。現場で学ぶ見様見真似な在り方。何が行われているかピンとこなかったり。囲碁や将棋の解説。広瀬康一。初心者が事例研究から学ぶポイント。メタ心理学的。論文。3つの視点。クライエント自身の読み。治療関係を。ケースの流れを。クローズアップ。人間関係。時間の流れ。どんなカメラのレンズやシャッター速度を。
物語という側面。語られるのは物語。教員向けの研修会。色々あるが。小学校の先生はどこに行く?小学校の事例を聞きたい。年代や学校の。逆に小学校の担当なら関係がない?子供時代から変化する部分があっても繋がっている。他の知識が役立つことも無いことではない。死ぬ瞬間から自分の人生を振り返る。なぜかこの部分に惹かれたか意味がわかる。小学校の生徒と。物語はあまり狭めない方が良い。他分野の話しも。物語を膨らませる。蛇が何をしそうか?蛇の唄を?踊りを?たくさんの可能性を。認識の世界を多く知っておく。深まる。
事例研究の効用と限界。何が役立つか。視野が広がる。自分が経験することは限られる。中井久夫。2万件を越えない。一般論を語るのは無理。それを補完する。個性も。担当する事例で何が出来るか。多様なセラピストを。ヒューリスティック。限られた情報で何をするか。時系列的に。損なわないで報告を。
多層性や多面性を考える。

 

臨床心理学研究法特論 (放送大学大学院教材)

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