F-nameのブログ

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確信。

3年前のentryでレイテ沖海戦について書いた。

 

「天佑ヲ確信シ全軍突撃セヨ」との電報を東京から受け取った第一遊撃部隊は激怒したと書いた。そもそも突撃する対象は米軍の陸軍師団を運ぶ輸送船団であるのだが、部隊の首脳部は全く納得していなかった。部隊の参謀長は、敵主力部隊(要するに米軍の空母部隊のこと)と遭遇することになれば、輸送船団より空母部隊を撃滅すると主張して連合艦隊参謀にその旨承諾をさせている。それでレイテ島を目指して突撃するのであったが、敵の空母部隊が現れたという情報を掴んだので直前になり反転して空母部隊を探し、結局は輸送船団を攻撃することなく引き返すことになった。結果的に意思統一がされていない。まあ全く味方の航空機の援護がなく敵航空機に一方的に攻撃されているのだから、艦隊に不満が溜まり疲労もかなり蓄積していたのは事実である。しかし航空機なしの艦隊が空母部隊に勝てると考えたのは錯覚にしても酷い。そもそもマリアナ諸島が攻略された時点で作戦を立案するのに無理があったとは言えるけど。