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労働市場と外国人労働者(コミュニケーション学入門第10回)

要は人材不足だから受け入れるという発想から抜け出ていないのではと感じられる。

 

根橋玲子。大橋理枝。日本で働く外国人。なぜ外国人が増加傾向か、どういう問題があるか。日本は90年代から移民が来る社会に。戦前は出移民国だったのが。登録外国員数は256万人。半数が働いている。日本に仕事があるから?雇用情勢が改善。在留資格の緩和。
90年の改定は日系人について。ブラジルなどの国から。90年以降も入管法の改定が。10年の改定で技能実習。高度専門職。介護の資格が。技能実習。元々は50年代に発展途上国から受け入れを。日本の景気が良くなり人手不足に。対応するために研修という資格が創設。一定の評価を得れば。中小企業の安い労働者の供給に。制度の悪用で過酷な労働条件になりプライバシーの侵害や人権の問題に。10年の改定で技能実習資格に。技能実習生は安心して打ち込めるはずだったがそうなっていない。労働移動の自由がない。自分で選んで仕事を変えたり出来ない。滞在期限も更新できない。労働条件の向上を求めることが難しく、最低賃金レベルで働いている現状。法律の改定より運用の徹底が。15年の高度専門職。高度外国人材のために創設された。高度外国人材。国内の資本労働と補完関係にあり代替することが出来ない。イノベーションをもたらし労働市場の発展にもたらし効率性を高める。余人を持って代えがたい。3つの分類。高度学術研究活動など。高度専門技術活動。自然科学などの。高度経営管理活動。資格に先立ち12年にはポイント制度が。学歴年齢職歴などにポイントが、優先的に付与される。12年の導入時には最澄5年間の在留期間が。狙い通りに高度人材は増加しなかった。高度専門職。永住許可申請の期間につき更に緩和を。グリーンカード。高度人材の積極的受け入れを。17年9月時点で9700人余り、22年までに2万人の認定を目指す。留学生30万人計画。08年に文部科学省らがグローバル戦略の一環で優れた留学生の獲得を。20年を目標に。留学生を育てて卒業するときには高度人材として日本で働いてもらう。留学生を高度人材の卵として。官民一体で重点的支援を。将来的な日本での就労や永住権を。日本で働く外国人も増えている。17年に創設された介護の資格。介護福祉士の資格を有する外国人が介護などの業務に従事。養成施設を卒業して資格を持つ者に。介護の資格。留学生として入国して養成施設で学び国家資格を。日本で就労する人が増えている。資格外活動としての就労。コンビニや飲食店のバイトとして貴重な戦力に。
日本に外国人労働者が増えている要因。身分に基づく。自由に好きな職に就くことが出来る。日本人の配偶者を持つ者の。国際結婚。外国人妻の方が圧倒的に多い。中国やフィリピンが上位。長らくフィリピン人が多かった。フィリピン人の就労。00年代にかけてエンターテイナーとして日本に入国。しかし人身売買という批判を。厳格化して入国者は大きく減った。日本人男性と結婚した者も少なくなかった。ケア関連分野、介護や家事労働など。教育斡旋を。新たな担い手として期待されている。祖母が一時お世話になった介護士にもフィリピン人が。介護職の他に他の国でも家事労働が。誰かに手伝ってもらいたい?一度散らかると元に戻せない。子供が小さいときには1人ではやれないのでお手伝いを頼んだり。日本人の家事労働者が少なくなっていて、何件も抱えている。家事サービスの会社も外国人雇用を考えている。シンガポールやフィリピンでは家事代行サービスに外国人が。日本人は保守的で他の人に入ってくるのを問題視。内閣府が15年に家事支援外国人受け入れ事業。家事支援活動を行う外国人を受け入れる。大都市圏で解禁してフィリピン人の雇用を。現地で採用して研修したり。永住権を持つ人、来日する人の指導役も。フィリピン人は英語が話せるので人気がある。フィリピン人の女性は外国で働く人が多いが、家事労働が最も多く、日本は待遇が良いので人気。
技能レベルを上下に並べる。留学が最も下。資格外で働くのが中国ベトナムネパール。技能実習生。滞在期間の制限など。ベトナム中国フィリピン。定住者。多くを占めるブラジルの日系人は三世までしか認められていない。日本人配偶者等。高度人材。高度専門職も可能。図式化して考えると全体像が俯瞰出来る。
今後も外国人労働者が増える。不安定な雇用。景気後退場面での置かれる状況。非正規雇用の解雇。派遣や請負など。国籍は問わないと言っても、日本語が話せないとより雇用が不安定に。大規模製造業の下請けで働く人は南米の日系人。永住権を持っていても不安定。日系南米人。移動をするので日本語がなかなかマスターできない。景気が悪くなると職を失うのは外国人。女性の労働力移動。女性の移動が増えているのは、男性が移動するのについていくのと、近年は女性自身が仕事の為に。家事労働。移住家事労働者は家族の呼び寄せは出来ない。夫や他の家族がする場合もあるが、階層が低い女性がケアをすることも。グローバルケアチェーン。途上国内の下位の階層の。国境を超えた階層化。末端にしわ寄せが。社会的権利を制限。職種が社会的に弱いものに集中。トラブルが多発している。フィリピン人女性。日本人男性と結婚して資格を?しかし離婚すると経済的困窮に。日本人でも貧困に陥るが。フィリピン人が生活保護になることが多い。外国人の場合は社会保険に加入しないことも。法的扶助のネットに陥りやすい。技能実習生は雇用がなくなれば帰国せざるを得ない。高度外国人材の受け入れの議論。政府は受け入れを移民政策ではないと強弁している。永住権を持つ人も居るのに。政府は移民が居ないと。多くの研究者は移民だとしている。容易に排除できる処分可能なものと。選別と排除。在留資格の緩和。ある意味で選別。どういう人なら来てよいか。排除。来る人が。あらゆる外国人は有用でなければ排除しうるようにしている。雇用慣行の違い。日本企業で総合職に。留学生は就職の時に資格を切り替える。日本の企業文化に親しんでいる留学生でも。15年の経済産業省の調査。困難として仕組みがわからない、日本語の試験が分からないなど。世界でも独特の新卒一括採用。複数回の選抜が。日本人学生にとっても複雑。母語以外で試験を受けるハードルも高い。採用時に9割の企業がN1以上と。1番レベルが高い。この他にコミュニケーション能力を。日本人性を求めたりしている。留学生は自分の能力を活かしたいが、企業が求めることに相違が。キャリアパスが分からなかったりするのも定着に問題が。

 

コミュニケーション学入門 (放送大学教材)

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  • 作者:大橋 理枝,根橋 玲子
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2019/03/20
  • メディア: 単行本