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ことばの礼儀作法 第1回「日常会話の点検(前編)」(放送大学特別講義)

聞いていて自分の言語運用能力に自信をなくしてしまった。ううみゅ。

 

どうもコミュニケーションがしっくりいっていないと感じる人が多い。価値観の多様化。同じ言葉でも意味が違う。勝手に想像して使う。コミュニケーションの場の多様化。言葉のズレに遭遇する。今こそ言葉の点検が必要。
梅津正樹。挨拶言葉。子供でも使う。おはようございますと、こんにちはこんばんは、の違い。今日初めて会った人に交わす。こんにちは、は今日は。こんばんは、は今晩は。全て後ろの部分が背景が。最初の部分だけ簡略されて。助詞のは。何時からこんばんは、か。背景を知っていれば慣習で使い分ける、阿吽の呼吸で。ごくろうさま。丁寧だが目上の人には使わない。何故?なさった仕事についてかなり大きな仕事ですねという意味。あなたには力がないでしょうと。力量を推し量るような表現は失礼。おつかれさまが良いと。国語審議会。同じ仕事をした人には。しかし労をねぎらっているのは同じ。相手にもよる。色々と考えられるので幾つも用意を。日頃から色々と考えておく。目上の人を褒めようとして客観的に力量を判断しているのは失礼。言葉1つではなおさら。相手がどう受け止めるかを。なるほど。結構使う。納得したときなど。目上の人には用いないという辞書も。相手の理論を対等の立場で認め合う。あなたと同じ立場で判断しているということを。相槌というのは円滑に会話をするのに必要だが。なるほど、と深く感心するのはともかく、軽く言うと馬鹿にされているように思われる。同じ言葉でも言い方が大事。時々、なるほどですね、と。違和感があるので避けた方が良い、意外にお上手ですね、の意外。普段はそう思っていないのかと突っ込まれる。
慣用句。慣用表現。2つ以上の言葉から1つの意味を。常識が疑われたり失礼だったり。便利な表現だが迂闊に使うと問題。役不足。文化庁がアンケートを。彼には役不足な仕事。正しくは役目が軽すぎること。彼の力量からみれば軽すぎる。遠慮したつもり?力不足、というべき。正しく使っても理解されない。間違う人の方が多い。流れに棹さす。文化庁が調査を。傾向に逆らい勢いを失わせる。約6割。傾向に乗り増すような、が2割で正しい。全く逆の意味に間違えている。船に乗った船頭さんが刺して更に勢いに乗って。情に棹させば、から?気が置けない人。正しくは気配りをしなくて良い人。私とあなたの場合は間がなくピッタリくっついている、しかし逆の意味に。否定形だからそう取ってしまう。迂闊に使えない。蛙の子は蛙。鳶が鷹を生む。親をけなしていしまう。腐っても鯛。社長は今は腐っている。慣用表現はきちんと理解してから。しかし相手が間違って捉えていると失礼と思われてしまう。慣用句では言葉の誤用も多い。寸暇を何とかする。寸暇を惜しまずか惜しむか。寸暇を惜しんで働く、が正解。調べることが大切。極め、は鑑定書。極めがつく、だから極め付き。つけ、ではない。実力があって堂々としている。押しも押されもせぬ。押しも押されぬ、という表現はない。長いが決り文句。櫛の歯が抜ける?削るから欠ける、が正解。言葉の背景を知っていると間違いようがないが、どうしても耳で聞いて覚えて調べることはない。なんとなく覚えて使ってしまい混ざってしまう。今まで隠されていたものが明るいところに。明るみに出る。明るみになったのではない。怒り心頭に。正しいのは23%。怒り心頭に達するのか発するのか。発する、が正しい。怒りが心の中から発生する。頭にきた。からのイメージの問題。決り文句で覚えるしか無い。きめ細やかときめ細かい。本来はきめ細かい。最近はきめ細やかも増えてきた。女性の化粧品の宣伝などで。本来は間違い。木肌を言う。触ったときに。心を込めた。手触りが心を?やはりおかしい。元の意味を考えれば違うが浸透したので一部の辞書に。多くの人が間違った表現をしても多数派になると定着して辞書になる。正しい解釈と間違った解釈が均衡していると一番困る。命令する時に采配をどうする?戦で大将が振りながら指揮を取るのが采配。采配を振るう、が正しい。耳で覚えていい加減に覚える。言葉には歴史的背景があるので、知って使うのが本来。熱にうなされる。変と思わない?あれ、と一瞬でも思う感性があるかどうかが。熱に浮かされる。うなされる、の主体は夢。浮かされる、はハアハアしていてカーっとなって今が分からない、浮いてしまう。慣用表現の成り立ちを考えれば間違うことがないが、人によっては解釈が違うので皆で点検して本来の使い方の把握を。
敬称について。手紙などで相手について。きちんとした決まりがあるわけではないので場合による。様を使うか殿を使うか。様の方が一般的で無難。殿は、男性が同僚または目下への敬称。殿様の殿。元々は敬意がある。様が使われると殿の敬意が薄れる。今の社会では殿が残っている。役所や会社からの公用文で殿が使われることが。明治時代からの役所。公的な事務連絡と分かる。私的な文章ではないとあえて殿を使う。何々委員会殿。経理部長殿。機関名や役職名には殿をつけても事務連絡と分かる。様は男性女性や目上目下問わず一般に使われる。様が無難だが殿が残っている。先生は敬称は宛名の後に使える。人によっては職業名だと考えていて。先生様は二重敬語になってしまう。言い過ぎかも。医師や師匠、指導的立場に居る人の。先生、だけで敬意がこもっている。部長という役職を何処に使うか。敬称ではない。先生とは違う。役職名に様や殿を使ってもよいがしっくりとこない。営業部長齋藤某様、と。わかりやすいし。御中と気付。営業部御中。どなたが見てもよくグループに。気付。立ち寄るところ。旅先のホテルの場所がわかっていてそこに送る。立ち寄る斎藤さんに渡してくださいね。人称代名詞。配偶者を呼ぶ時に。自分の配偶者はともかく、他人の配偶者に。主人、は相応しくない。旦那、お布施をくれる人。主従関係を気にする人には使えない。女房も。迂闊に呼ぶことが出来ない。夫、妻で良い。電話で呼ぶ場合。今はどちらかといういうとご主人さまや奥様と。本来の意味がなくなってしまい敬意を込めた人称代名詞。言葉そのものが時代により変わっている。敬語の問題。次回は敬語について。

 

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