社会学の萌芽が見て取れる。
盛岡清志。都市空間と居住分化。都市空間に対する社会学の関心。居住地開発。どのような人が住んでいて空間の分化が。都市空間に関する社会学の研究は都市拡大のメカニズムを。変化を捉える。歴史は長い。20年代のシカゴ学派からの研究の流れや成果と意義。
20年代のシカゴ学派。シカゴ大学社会学科。シカゴをフィールドとする研究を。都市での社会現象をデータにして地図化するのが重要と認識。23年には地域コミュニティ調査委員会が。ロックフェラー財団から資金を受けてデータの収集。75の地区に分割して。研究業績に基づき25年には論文が。ゾーン理論。同心円の。当時のシカゴの特色。中西部に位置してミシガン湖に隣接。1890年からの90年間で全米第2位。急速の人口の増加を経験。誕生時は4000人。1850年代に大陸横断鉄道の結節点に。1870年には30万人に。20年には270万人と人口の膨張。対象としたシカゴは成長の只中に。なおも拡大しようとしていた大都市。移民の大量流入。工業生産が急速な伸びを。60年代にかけてヨーロッパ各国から。80年代に入ると新しい国から移民が。多くは貧困な農民層。それぞれの居住地を形成。居住分化からのアプローチ。シカゴは資本主義的成長の光と影。格差のコントラストを。71年のシカゴの大火災の後は木造が禁じられ鉄骨フレーム構造が誕生。高層建築が次々と。ゴシック流のものなど。中心部は摩天楼の林立。93年のシカゴ南部の万国博覧会。ユートピア。スラム街で失業者の群れが。新興の急成長する都市。人種の坩堝。社会問題に対処するのが目的で。社会データの地図化が求められる。ゾーン理論は都市空間のパターンを5重の同心円に。ループ。新たに高架鉄道を。内側が中心的業務地区。2番め。将来拡大するのを期待して。老朽化したビル群に移民が。多くの移民が流入して都市問題の温床に。絶えず流入し流出。アンダーワーズという暗黒街。ゲットー。チャイナタウンや黒人街。3番目。その日暮らしから抜け出した移民の第二世代。ドイチェランド。ゲットーから出たユダヤ人。4番目。白人の労働者群。5番目。通勤者住宅地帯。上流階級の居住する上級住宅地。膨大な都市にゆったりした邸宅が。自動車で通勤できる。
ゾーン理論は同心円の構造を。それだけではない。都市の空間的拡大のメカニズムを明らかに。拡大のメカニズム。社会的上昇理論に基づきより外側に。移民たちは安アパートに。生活基盤を確立した人間は住宅地帯に。都市の拡大はこのような社会的地位の上昇に。拡大の連鎖。隣接する地帯は外側に。労働者居住地帯の拡大が伝わる。各地帯の外への拡大。同心円的に。5重の同心円で示し大きな影響を。30年代にかけてのシカゴを背景にした理論であるので地理的歴史的制約を。中心部のすぐ外側が貧困地帯になるなど古い歴史を持つ都市には理解し難い。シカゴとは全く異なる居住地域に。ゾーン理論も一定の相対化が必要。伝統のない資本主義の急速な発展をしている都市に妥当する理論。39年にリッチホイト。セクター構造。連邦政府の主任の地位を活用して37年間に渡り100以上の都市で賃料を分析。どの都市でも中心部から外側に交通網に沿ってセクター状に発展。移動の速度はセクター毎に。中心部から郊外への移転。都市空間がゾーンとして一様に拡大するのではなく方向性を持って。セクター理論。日本人には納得しやすい。日本でも鉄道網や道路網で住宅が。この側面だけならセクター理論に。ホイトは家賃住宅の動きを。どれでも内側から外側に。ゾーン理論の核心部分を証明。居住地の経済的価値を。付着しているのはそれだけではない。土地に付着する文化的価値。ボストンのインナーエリアの住宅地を調査。アメリカ建国時の面影を。他地域への移転要請に反対する。居住地であることに独自の価値を。強いこだわりを。ファイアレーは土地自体のシンボリックな。同じ時期に文化的価値。ヨナセン。ノルウェー移民。職種を生かしてニューヨークの造船業に。似通った環境に住宅を。フィヨルドと似ている土地に。海を見下ろす小高い丘に。居住地の選択に居住地の嗜好性が大きな役割を。この知見から居住分化が文化的背景も重要と。居住地の持つ。文化生態学派。
40年代後半からコンピュータの性能が向上して統計データの処理ができるように。統計区毎にデータを集計して社会的特性を描くことができるように。社会地区は特色づけられた統計区を意味。対する文化生態学派は大都市の中の特定の街区に。部分的修正を。客観的データの分析は困難であったのでいずれかに偏る。大都市全体の社会調査データを利用できるようになると大都市全体の居住地の実態を捉えることができるように。都市空間構造の研究で重要な位置を。55年のサンフランシスコを対象に。テクノロジーの変化がどう影響するか。都市空間内部の統計区に。3特性の国勢調査データから選び取る。社会階層的特徴。教育年数や所得、職業のデータが。都市化特性のデータ。一定の率を超えるか越えないか。家族的特性の加工。