F-nameのブログ

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不正。

1955年に保守合同で自由民主党が結成され政権が長期になり、内部での派閥間の競争が熾烈になった。特に総裁選では派閥の領袖が候補に擬せられ、名乗りを上げる候補の間で札束が飛び交う有様になった。当時も公職選挙法が存在していたが選挙資金の規制の側面ではかなりザルであった。ましてや自民党の総裁選は特定の政党の内部のことなので全く規制が無い。なので資金面で競うという形にどうしてもなってしまう(もちろん多額の資金を投じても勝つ保障はないのだけど)。そうなると国民の間には不正な手段で総裁になる(つまりは総理になる)という印象を植え付けてしまうことになってしまった。これが契機になり90年代に政治改革が断行される。衆議院で小選挙区制が導入されたのはこの時である。