F-nameのブログ

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慈悲。

元々は仏教の言葉。慈悲が動機となり仏教界では貧困に喘ぐ者たちへの様々な社会事業が、奈良時代の行基を始めとして実施されてきている(もちろん「社会事業」の言葉自体は明治になってから使われたのであろうが)。戦後の日本国では政教分離の原則があるので、生存権を憲法で規定して生活保護制度が導入された。しかしながら生活保護に該当する生活水準の人間の内、実際に生活保護を受給している人間は2018年現在で22.9%に留まるとの厚生労働省の統計がある。財政が逼迫しているから抑制していると言われることもままあるようだ。少なくとも慈悲が遍く広がっていないのは確かなことだろう。