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哀傷歌。#類語新辞典

西暦905年(延喜5年)頃に醍醐天皇の命により、紀貫之などが編纂したのが古今和歌集である。最初の勅撰和歌集である。その中の分類の一つとして哀傷歌がある。人の死を悼む歌である。その前の万葉集では、挽歌とされていたものである。挽歌と言っても分かりづらいが、中国の葬送の際に棺を挽く者が歌う、ということから挽歌と名付けられたと考えられている。自身と親しくしていた人間と二度と会えなくなるというのは、古今東西に限らず痛切な想いを抱くものであるのだろう。