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Yさんのリカバリー体験と地域支援(社会福祉実践とは何か第7回)#放送大学講義録

ーーーー講義録始めーーーー

 

では、ここからはゲストであるYさんのお話を紹介します。

Yさんは、先ほどお話ししたクリニックのグループに関わり、セルフヘルプグループの場で活動されてきました。実際にどのような体験をされ、どのようにリカバリーを遂げたのか、また支援者との関係についてどのようにお考えか、お話を伺いました。

インタビュー開始

インタビュアー:
Yさん、こんにちは。

Yさん:
こんにちは。

インタビュアー:
Yさんはリカバリーの道を歩み出してから20年以上経たれたと思います。今日は、Yさんご自身のリカバリープロセスと、それに伴う支援についてお聞かせください。

インタビュアー:
Yさんにとって、まずはクリニック内で同じ病気の方々が集まり、自分の体験を語り合うグループミーティングに参加したことが、リカバリーのきっかけだったと伺っています。では、なぜそのミーティングに参加されたのですか?

Yさん:
そうですね。精神病という診断を受け、とても辛い思いをしました。精神病と分かると、まるで社会的な死刑宣告を受けたかのような気持ちになり、誰も僕を相手にしてくれなくなるのではないかと不安でした。そのため、とても孤独で絶望的な状態に陥っていました。

Yさん:
そんな中、主治医の先生から「地域で回復するべきだ」とおっしゃっていただいたのですが、症状のために地域の方々にも迷惑をかけ、冷たい目で見られることも多く、全く孤立した状態でした。

Yさん:
しかし、主治医の先生から、同じ病気を抱えながらも地域で元気に回復している人たちがいることを教えていただき、その方々がどのように生きているのか知りたくなりました。それで、グループクリニックのミーティングに参加しようと決意したんです。


このように、Yさんは自身の苦しみを乗り越えるため、同じ体験を持つ仲間との出会いから希望を見出し、リカバリーへの一歩を踏み出されたのです。