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有線LAN構築入門:ルーターとスイッチングハブ(身近なネットワークサービス第7回)#放送大学講義録

ーーーー講義録始めーーーー

 

それでは、有線ネットワークの構築について考えていきましょう。家庭や職場などで構築されるLANはパケット通信を行います。パケットそのものが物理的に流れる様子を直接観察することは難しいため、第2回で学んだように、論理的に確立された通信路(論理通信路)として理解します。この論理通信路はルーターを用いて構築されます。

まずルーターの内部構成を見てみましょう。ルーターはルーティング機能を実現するSoC(System on Chip)を中核とし、SoCにはWANポートと複数のLANポートが実装されています。本例では4ポートのスイッチングハブが内蔵されており、4つの独立したLANセグメントを形成します。

ルーターは、IPアドレスで管理される異なるネットワーク(サブネット)同士を接続し、新しい論理ネットワークを構築する機能を持ちます。WANポートにインターネット回線を接続すると、ルーターはインターネットとLAN間でパケットを中継(ルーティング)し、LAN側の端末がインターネットへアクセスできるようになります。