ーーーー講義録始めーーーー
次に、ネットワークに接続する端末数が増えた場合の対応を考えましょう。LAN構築ではスイッチングハブ(スイッチ)を用いますが、接続ポート数や通信速度を変更することで拡張・性能向上が可能です。
スイッチは8ポート、16ポート、24ポートなど複数のモデルがあり、多数の端末を接続する場合は大容量スイッチを使うほうが効率的です。例えば図1のSW2が8ポートスイッチで、現在4台の端末が接続されている場合、空きポートは4つです。これを16ポートスイッチに交換すると空きポートは12となり、新たに多くの端末を直接接続できます。
通信速度の向上を図る場合は、ネットワークのバックボーン(上位層)に位置し、接続端末数が最も多いSW2を優先的に高速モデル(例:1Gbps→10Gbps対応)に交換します。これによりネットワーク全体の性能が大きく改善されます。一方、端末数が少ない下位層スイッチの交換は、ネットワーク全体への影響は限定的です。